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【詩】頬

彼女が振り向いたとたんにその眉間から鼻までのつるりとした滑り出しが向こう側の頬をかくまった

時間がその半身をとどめていた

血色のよい肌を半ばでもしかと目にできたのだからもっと有頂天になってもよいはずだった

思わせ振りなカーブの反対には彼女の秘められたしとやかさが潜んでいるから私はいまだに生きていられるのかもしれない

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voyant(まみえる人)
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