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『ソレ、元気がある時のやつ!』第304言

昨日のどんより気分から、快復しました。我ながら、自分のご機嫌取りが昔より上手になったような気がしています(たぶん)

やっぱり昨日、お尻たたくように自分に叱咤激励しなくて良かったなぁ~と振り返っていると、ふと思い出しました。

もう20年ちかく前になりますが、メキシコでホームステイをしていた時のあのサフランライスのこと――

具合が悪くて、食欲もなくて……(気分不良じゃなくて、本当の体調不良)

そんな時、お手伝いさんが「あなたの為に、今日はお米を炊いたわよ、野菜のスープもね」と、ベッドに横たわるわたしに声をかけてくれました。

正直、まだ食欲もそこまでないけど、せっかくのご厚意、滋養をつけるためにも食べよう、と1階の食堂に向かいました。

うれしそうに準備するお手伝いさん。

出てきたのは

……なんと……

サフランライス と モロヘイヤのクリームスープ!!

…………ソレ……

元気がある時に食べるやつ!!

そう思わずにいられませんでした。
(いい思い出ですし、彼女の優しさは、もちろん、とても嬉しくて、居候のわたしをここまで気にしてくれて、本当にありがたい、と思いました。)

――

それにしても……文化の違いっておもしろいですよね、わたしはすっかり「白いご飯」と、汁が透き通った「野菜スープ」が出てくるのかと思っていましたから(まさかの真っ黄っきと、真みどりとクリーム色のマーブルに、立ちくらみ寸前でした)

くくり方に語弊があるかもしれませんが、弱っている時に「叱咤激励」は、弱っている時に「サフランライスとモロヘイヤポタージュ」くらい――

『ソレ、元気がある時のやつ!!』

……かもしれません。(時と場合とひとによると思いますが)

(それ食べれたら、もう元気やし!)くらいに
(それできたら、すでにやってるし!)……な気がして。

元気がないひとを見たら、わたしも勇気づけようとしたり、栄養のあるものを食べさせてあげようと思ってしまうかもしれませんが、この光景を思い出すと、ほんの少し、ゆるみます。

たぶん……昨日、わたしが自分に熱く𠮟咤激励しなかったのは、無意識にこの経験を思い出していたのかもしれません。

元気な時に『いただきます!』𠮟咤激励(サフランライスとモロヘイヤ!)


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