【11月のAudible読書メモ①】
『坂の途中の家』角田光代
慣れない初めての育児をワンオペで回していた頃に、裁判員裁判にかかわったとしたら・・・自分もきっとこの小説の主人公のようになっていたかもしれないと胸を苦しくしながら読んだ。
「悪意のない他人の一言」、「曲解」など、共感ポイントが多くどっぷりと感情移入してしまう。
自分のことで視野が狭くなっていて、他の世界への無関心、関わりの低さが想像力の低下を生んでしまい、私も無意識に人を傷つけている一人になっているのかもしれない。
『また次の春へ』重松清
震災の時は都内にいた。東北には直接足を運んだり、住んでいる人から直接話を聞いたりもしていない。何もしていないという思いがある。だから、痛みを分かることはできなくても、忘れてはいけないのだと、この本を読んで思った。
読みながらずっと、朝ドラ「お帰りモネ」の中で菅波先生が言ったセリフが頭の中をめぐっていた。
『店長がバカすぎて』早見和真
3つの軸で楽しめた
・販売業・接客業ひいてはどんな仕事でも共感できるお仕事あるある
・ミステリー的要素
・書店員という仕事
通勤電車で聴かなくてよかったと思う。絶対に声を出して笑ってしまったと思うし、顔もニタニタが止まらないからだ。それぐらい、笑える場面が多かった。
興味深かったのは、書店員さんの仕事内容について。今まであまり考えたこともなかったけれども新しい世界を知ることができ、書店に行く楽しみが増えた。
それにしても、上司って敏腕がいいのか、反面教師的な立ち位置の人がいいのか。笑いながら読み終えたが、そんな思いもじわんと後に残った。
『なぜか感じのいい人のかわいい言い方』 山崎拓巳
取り入れたいと思った箇所
ネタばれになるので、感じのよい言い方そのものをここに書くのは控えるが、考え方のヒントを残しておきたい
【反対意見を出したいとき】
→自分と相手自身ではなくて自分と相手の意見同士を戦わせる
お互いの人格を傷つけあうことなく反対意見を言えるようにするための前置きが重要
【会議の空気が重いとき】
→話し合いのゴールを確認するための質問をする
【がんばっている人に声をかけるとき】
→明るい未来を言い当てる
今、聴いている本は。『硝子の塔の殺人』知念実希人。
クライマックスに差し掛かっている。早く結末が知りたい!
気になるー。
この本を聴くきっかけをくださったのはPTAかいちょーさんです。
素敵な本のご紹介をありがとうございました!
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
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