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【11月のAudible読書メモ①】



『坂の途中の家』角田光代

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇に自らを重ねていく。社会を震撼させた虐待事件と〈家族〉であることの光と闇に迫る心理サスペンス。

Amazon Audible HPより

慣れない初めての育児をワンオペで回していた頃に、裁判員裁判にかかわったとしたら・・・自分もきっとこの小説の主人公のようになっていたかもしれないと胸を苦しくしながら読んだ。

「悪意のない他人の一言」、「曲解」など、共感ポイントが多くどっぷりと感情移入してしまう。

自分のことで視野が狭くなっていて、他の世界への無関心、関わりの低さが想像力の低下を生んでしまい、私も無意識に人を傷つけている一人になっているのかもしれない。

『また次の春へ』重松清

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私たちの物語集。

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震災の時は都内にいた。東北には直接足を運んだり、住んでいる人から直接話を聞いたりもしていない。何もしていないという思いがある。だから、痛みを分かることはできなくても、忘れてはいけないのだと、この本を読んで思った。

読みながらずっと、朝ドラ「お帰りモネ」の中で菅波先生が言ったセリフが頭の中をめぐっていた。

「あなたの痛みは僕にはわかりません。でも、わかりたいと思っています」

朝ドラ「お帰りモネ」
菅波先生のセリフより

『店長がバカすぎて』早見和真

谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。
店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる!
毎日「マジで辞めてやる! 」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は──。
全国の読者、書店員から、感動、共感、応援を沢山いただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。

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3つの軸で楽しめた
・販売業・接客業ひいてはどんな仕事でも共感できるお仕事あるある
・ミステリー的要素
・書店員という仕事

通勤電車で聴かなくてよかったと思う。絶対に声を出して笑ってしまったと思うし、顔もニタニタが止まらないからだ。それぐらい、笑える場面が多かった。

興味深かったのは、書店員さんの仕事内容について。今まであまり考えたこともなかったけれども新しい世界を知ることができ、書店に行く楽しみが増えた。

それにしても、上司って敏腕がいいのか、反面教師的な立ち位置の人がいいのか。笑いながら読み終えたが、そんな思いもじわんと後に残った。

『なぜか感じのいい人のかわいい言い方』 山崎拓巳

周囲の人にいい印象を持ってもらいたい。
「あの人は感じのいい人だな」と思ってもらいたい。
そう考えたことは一度や二度ではないはず。
ではどうしたら第一印象を良くして、
感じのいい人と思ってもらえるのでしょうか?

感じのいい人には、
共通した「言い方」の特徴があるようです。
世界トップクラスのビジネスセミナー講師として、
誰もが認める“コミュニケーションの天才"とされる著者が、
心理学やコーチング理論に基づいた
人との距離を縮める“かわいい言い方"をご紹介。

どの言い方も、
性別、年齢を問わず使いやすいものばかりです。
実際に口に出してみればみるほど、
あなたの印象はどんどん良くなっていくことでしょう。

仕事でも、家庭でも、出会いの場でも。
ぜひおためしください!

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取り入れたいと思った箇所
ネタばれになるので、感じのよい言い方そのものをここに書くのは控えるが、考え方のヒントを残しておきたい

【反対意見を出したいとき】
→自分と相手自身ではなくて自分と相手の意見同士を戦わせる
お互いの人格を傷つけあうことなく反対意見を言えるようにするための前置きが重要

【会議の空気が重いとき】
→話し合いのゴールを確認するための質問をする

【がんばっている人に声をかけるとき】
→明るい未来を言い当てる


今、聴いている本は。『硝子の塔の殺人』知念実希人。
クライマックスに差し掛かっている。早く結末が知りたい!
気になるー。

この本を聴くきっかけをくださったのはPTAかいちょーさんです。
素敵な本のご紹介をありがとうございました!

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。


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