後輩って、かわいい
5年近く担当していた業務を離れることになり、後任の子へ業務を引き継いだり、引継書を作ったりした。
後任は女の子だし後輩だったから比較的教えやすくはあったけど、社歴が浅い+入社してから事務をまともに教わってないらしく、結構大変だった。
素直でとってもいい子だし、頑張って覚えようとしてくれていたのでこの子ならなんとかなるとは思うけど、私の言ってること伝わってるかな?引継書の文章おかしくないかな?とか不安で、何回も書き直したりしてめっちゃ疲れた3月。
4月になって異動したけど、やっぱり心配で、私以外の人の異動とか入社式とかもあってバタバタするし、、ちゃんと帰れてるかな。
まるで妹ができたみたいに心配。
と、思ってたら、その子から質問メールが来た。ちゃんとやってるみたい。ちょっと安心。
どうか体だけは大事にしてほしいな。
入社してからいろんな業務で振り回されてるの見てるから、疲れてないといいな。
今となっては私がもっとサポート出来たらよかったかなあ。
もっと前から仲良くなってたら負担軽くしてあげられたかもなあ。
まあ大人だから、そこまで気にしなくてもいいかもしれないけど。
2年前にこの子が入社した時、今までまともに後輩という存在がいなかった私はかなり動揺した(それまでは新入社員がなかなか入ってこない部署にいた)。
しかも、隣の部署にもこの子の同期の女の子2人が入ってきたが、そのうちの一人のメンター(助言・指導役)になってしまった。
後輩に何を教えればいい?社会人として全く成長している気がしない私に何が教えられる?
相手がどんな子か分からないし、部署が違うからやってる業務内容も知らないし、とにかく不安すぎたのでとりあえず仲良くなろう!と、初めましてから半年くらいはプライベートの話をしたり自分の話もして、怖い人じゃないですよ~あなたに寄り添っていますよ~とアピールした。
相手の子は、ゆったりしている私とは全然違うタイプで、常に真面目で一生懸命仕事を頑張る子だった。
なので時々思い悩んでいることがよくわからなかったりしたが、否定したりすると信頼に関わるので(元々人の考えを否定しないタイプだし)、基本肯定的に聞いて、「こうしたらいいんじゃない?」とたまにアドバイスする感じで接してみた。
だんだん相手も心を開いてくれ、最終的にはほぼタメ口で話し合うくらいには仲良くなれてよかった。
後任の子、メンターの子と、あと一人、隣の部署に入った子がいる。
その子は特に業務上の関わりがなく、他の2人と一緒にいるときに話す程度。
…だったのは最初だけで、いつの間にかすれ違うと毎回20分くらいは話し込む仲になった。
書庫で一人で作業しようとしたらたまたまその子も一人で書類の整理をしていて、そのまま2時間近く話し込んでしまったこともある。
その子とはとても気が合い、会話が全く途切れず気づいたら時間が経っているのでびっくりする。
会社でこんなに気が合う人と出会えるとは思いもしなかった。
その3人が私の異動を悲しんでくれた。
今まで後輩とは無縁だった人間が、一気に3人も後輩ができ、その3人ともが自分を慕ってくれて、いなくなることを寂しいと感じてくれることがすごく嬉しかった。
約5年前、ここに配属されてからほぼ初めて異動したくないと思えた。
今後ご飯に行ったり、休日に会ったりするようなことがなかったとしても、あの時口先だけじゃなく心から寂しいと言ってくれたことで私は本当に幸せだった。
偉い人たちから言われた「寂しくなるな~」「これからも頑張ってね」とかの言葉なんかよりも、自分より若くて素直な子たちから言われた「寂しい」の方がよっぽど価値があり、私がその部署に来た意味があった。
私がいなくたってみんな絶対大丈夫だから、悩みすぎずゆったり過ごしていてほしい。
後輩から慕われるような先輩になれてよかったー!