高配当株投資で株を売る必要はあるのか!?
高配当株投資を始めて利益が出ている方も多いと思います。
その際に利益確定をした方がいいのか悩むと思います。
今回の記事は高配当株投資では長期保有(バイアンドホールド)と定期的に売買をした方が良いのか記載した記事になります。
1.長期保有のメリットとデメリット
(1)メリット
・コストの削減
頻繁な売買を行わないため、取引手数料や税金が少なくて済みます。
ネット証券でNISA口座を使用すれば、取引手数料や税金を支払わなくすみますが、NISA口座では年間で売買できる金額に制限がありますので、金額が大きくなると税金は支払うことになります。
・複利効果
長期保有することで、増配の効果を得られるので複利効果を享受できます。
配当金は時間とともに増加します。
・市場の長期的な上昇
株式市場は長期的には上昇傾向にあるため、長期保有はこの上昇トレンドを捉えることができます。
高配当株投資でも値上がり益を狙うことは可能です。
投資の名言で、「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければいけない」というチャールズ・エリス氏の言葉があります。
株価がいつ暴騰するかは誰にもわかりませんので、長期に市場に居続けることは大事になります。
・心理的安定
市場の短期的な変動に一喜一憂することが少なくなり、投資家は冷静な判断を保ちやすくなります。
株はメンタルが大事です。
あまりにも気にしすぎると不眠症などにより日常生活に支障がでます。
売らない投資と決めた投資は精神的に楽です。
(2)デメリット
・市場リスク
長期間市場に投資されているため、市場全体のリスクを抱えることになります。
株はいつかは暴落がありますが、その際も市場にいることになるので株価下落の影響を受けます。
しかし、配当金目的の高配当株投資では、株価が下落しても安定的に配当金を得ることは可能なので株価が下落した時の心理的ストレスは値上がり益を狙っている人より少なくなると思います。
・機会損失
短期的な価格変動の際に売買をした方が利益を得られる場合もあるので、その際に利益を得られないです。
2.売買を繰り返すメリットとデメリット
(1)メリット
・市場の機会を活用
短期的な価格変動や市場の変化を利用して、利益を上げることができます。
株にはサイクルがあり、割高や割安な時を繰り返します。
そのタイミングで売買をすれば、利益を上げることは可能なので、早く資産を増やせる可能性があります。
・リスク管理
市場や経済の変動に迅速に対応し、リスクを回避する機会が増えます。
損切りをすることによって損失を最低限にすることが可能です。
ただ、人は損をすることを嫌うものなので、損を確定させる損切りは高い技術なので、普段からやっている人でなければ、なかなかできないと思います。
・柔軟な投資戦略
多様な投資戦略を用いることで、多様な市場環境に対応できます。
時期によって話題の投資先が変わるので、その際に柔軟な対応ができます。
(2)デメリット
・高コスト
頻繁な売買に伴う取引手数料や税金が利益を圧迫する可能性があります。
頻繁に売買を繰り返す人の中にはは信用取引を利用する方もいるので、その場合はネット証券でも手数料がかかります。
非課税のNISA口座についても年間で240万円までと限りがあるので、それ以上については税金はかかります。
・タイミングの難しさ
市場のタイミングを正確に予測するのは非常に難しく、誤った判断が大きな損失を招く可能性があります。
投資が好きで、投資タイミングを考えたいと思っている方なら良いと思いますが、そうでないのなら損をする可能性が高いのでタイミングに賭けるのは辞めた方が良いと思います。
・心理的ストレス
市場の短期的な変動に対応するための心理的負担が大きくなります。
いつ売っていつ買うのか考えるのは頭が痛くなります。
株は買うより売る方が難しいと言われています。
そのため売るタイミングを決めるのは心理的ストレスが大きいです。
・時間と労力
頻繁な取引には市場の監視や分析に多くの時間と労力が必要です。
投資に時間を取られすぎると他のことができなくなってしまいます。
投資は精神的にも負担がかかるので、他のことでリフレッシュできる時間を確保することも大事だと思います。
3.まとめ
高配当株投資で「長期保有(バイアンドホールド)と定期的に売買をした方が良いのか」の答えの正解はないと思います。
自分がどのような投資をしたいかによって投資方法は変わります。
ただ、お金持ちになるために再現性が高いのは買ったら売らないバイアンドホールドになります。
売買を繰り返す投資のリターンについては、個人差がありますので、バイアンドホールドを上回る人と下回る人のいずれもいます。
投資が好きで市場平均を上回りたいと思っている人なら売買を繰り返しても良いと思いますが、投資はメンタルが大事です。
売るタイミングのために、投資が辛いと思うほどに悩んでしまう人はバイアンドホールド戦略で良いと思います。
バイアンドホールドでも高いリターンを狙うことは可能なので、どっちが良いか決めかねている人はバイアンドホールド戦略をオススメします。
ただ持っているだけで増配の影響で配当金が増えていくのはいいものだと思います。
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