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「日経平均株価歴代2位の下落」に惑わされないで!!

  令和6年8月2日(金曜日)の東京株式市場で日経平均株価は急落し、終値は2216円(5.8%)安の3万5909円で終了をしました。

 この下げ幅はブラックマンデー以来2位の下げ幅とネットなどでは騒がれていますが、過去と今では日経平均株価の額が違いますので、大事なのは「下げ幅」ではなく「下落率」です。

 今回の記事については下落率で見た時に令和6年8月2日(金曜日)の下落が歴代2位なのか記載したいと思います。


1.日経平均株価歴代下落率ランキング

1位
1987年10月20日(ブラックマンデー)下げ幅-3836.48円(下落率-14.90%)

2位
2008年10月16日(リーマンショック余波)下げ幅-1089.02円(下落率-11.41%)

3位
2011年3月15日(東日本大震災の原発事故)下げ幅-1015.34円(下落率-10.55%)

4位
1953年3月5日(スターリン暴落)下げ幅-37.80円(下落率-10.00%)

5位
2008年10月10日(リーマンショックの余波)下げ幅-881.06円(下落率-9.62%)

6位
2008年10月24日(リーマンショックの余波)下げ幅-811.90円(下落率-9.60%)

7位
2008年10月8日(リーマンショックの余波)下げ幅-952.58円(下落率-9.38%)

8位
1970年4月30日(スイスIOSショック)下げ幅-201.11円(下落率-8.69%)

9位
2016年6月24日(英EU離脱(ブレグジット)下げ幅-1286.33円(下落率-7.92%)

10位
1971年8月16日(ニクソンショック)下げ幅-210.50円(下落率-7.68%)

以下、下落率
11位−7.32%

12位−6.98%

13位−6.97%

14位−6.89%

15位−6.79%

16位−6.73%

17位−6.63%

18位−6.61%

19位−6.60%

20位−6.53%

2.結果

 令和6年8月2日(金曜日)の日経平均株価下落率は「5.8%」なので歴代の下落率ランキング上位20位に入ることはありません。

 下げ幅で見ると確かに大きいですがこれは同じ1%の下落でも

 100→1
1000→10

となるからです。
 
 日経平均株価は年々高値になっており今年については過去最高を更新していますので、少ない下落幅でも下げ幅は大きくなります。

 下落した時に大事なのは下げ幅ではなく下落率なので、ネット記事などで歴代○位の下落と聞いたらそれがどっちで考えた時のものなのか、気にした方が良いでしょう。 

3.まとめ

 今の下落については新NISAで初めて投資を始めた方にとっては驚かれる出来事だったと思います。

 ネット内では、この下落で投資疲れをしてしまい投資をやめるという内容を目にします。

 投資は過去から考えると15年後には高確率でプラスになります。

 短期的には上下をして今回のように下げたりしますが、長期的に考えるとプラスになりますので、投資を辞めてしまうのはもったいないと思います。

 下落で投資を辞めたいと考えた方は、もしかするとリスク許容度を超えてしまっている可能性があります。

 投資の鉄則は「余剰金で投資」になります。

 長期で使わないお金は投資で運用し、5から10年以内に使いたいお金は現金で貯蓄するのがオススメです。

 短期で使いたいお金だと、日々の資産の上下を気にしがちになってしまいますので、現金で保有することも大事です。

 投資に下落はつきものになりますが、令和6年8月2日(金曜日)の下落については上位20位にも入りませんので歴史に残るほどのものではありません。

 この下落により精神が辛くなった方は投資を辞めるのではなく、投資額を減らすことをオススメします。

 これからも、一緒に頑張っていきましょう!!


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