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鬼のような、人の心を持たぬ医師を憎んだ話。

こんにちは。
仕事とプライベートで多忙に加えて、鬼滅の刃の映画を見てから漫画とアニメも見始めてしまい、小説を書く余裕がないですが、時間を見つけて書き上げたいです。
オチも全て決まっているので、あとは書くのみ。心を燃やせ!!


そんなある日。
医療系のツイートにぶら下がっていたリプ、
「夜間診療は経験の浅い医師が多いことがあるから、注意せよ」
みたいな内容に共感したので、冗談半分、注意喚起半分のTwitterのノリ?軽い気持ちで何気なく自分と夫の過去の経験を書き込んだら、元のツイートが13万いいねまで伸び、わたしのリプもたくさんの人に読まれることとなりました。

24日の昼の時点で、インプレッションが136,849でした。弱小ツイッタラーのわたしとしては、歴代TOP5に入る数字に思います。(全部はチェックしてませんけど。そういう、解析アプリを入れてみようかしら?)

なので、たくさんの反応をいただき、クソリプや、「いやいや、医療のプロから言わせてもらうと……」的なリプ、引用RT、エアリプなど多数の人の意見を目にしました。
もちろん、肯定的なものや同情、次回に同じようなことがあったら相談するべき機関を教えてくれた方など、親切な人もたくさんいて嬉しかったです。
人の温かさに触れることができました。ありがとうございました!


しかし、また現れました。「ツイートの内容とは無関係のわたしの人格や職業に茶々を入れてくる人々」です。文章がおかしいとか、本当にライター?などと言われてムッとしたので、とある方には自分の意見を簡潔に述べて、ミュートしました。
(もし、ミュートしたのに気付かずに熱量高めの文章をリプさせてしまったら、時間や感情の起伏を無駄に使わせてしまうのが申し訳ないので、ちゃんと、ミュートした旨も伝えました)。

そもそも、娯楽でやっているTwitterに、商売道具の本気の文章を無料で晒すわけがありません。仕事として文章を書くのは簡単ではありません。
鞄がパンパンになるほどの資料を集め、参考文献を読んだりと、とても消耗します。(このnoteも、仕事に繋がるといいな!という思いはありますが、娯楽です。趣味でやっております)。

そのような、分かり合えないことが明白な人々。煉獄さんの言葉を借りると、
「君と俺とでは価値基準が違う。これ以上話すことはない」
という感じでしょうか。


一番腹が立ったのは「訴えても無駄です」という、理解に苦しむ一言でした。
裁判は、たとえ自分が敗訴しても、判例として記録が残ります。場合によっては大々的に報道されます。伊藤詩織さんと山口氏の件など、ご存知の方も多いかと思います。

そしてわたしはライターです。まだ若く、さっきまで元気だった夫が医療ミスで殺された可能性があれば、裁判を起こし、記事にしてネットの海に拡散します。
そういうネタを好む雑誌社に、ガンガン持ち込みもするでしょう。そうやって、今まで仕事を勝ち取ってきましたから。

医師でしたら、たとえ勝訴しても「医療ミス疑惑で裁判を起こされ、その詳細を実名で記事にされた」なんて、今後の医師人生に大きな傷を残すでしょう。
そんないわく付きの医師に頼る人は確実に減ると思います。今は情報社会であり、信用はとても大切な財産です。

なので、無駄なんてことは1ミリもありえないのです。そんなこともわからない人がいるのだなあ……と、またひとつ、見聞が広がりました。
その点では、ミュートした方にとても感謝しております。ありがとうございました。


夫がどんな目にあったかは、夫の許可を得ていませんので詳細は書けませんが、過去にない体調不良を訴え、症状を目視したわたしも、
「これは、まずい気がする。夜間診療に連れて行かなくては……それとも、救急車を呼ぶべき?」
悩みました。
でも、救急車を呼ぶほどの状態か素人では判断がつかなかったので、ネットで調べて「救急安心センター」というところに電話をかけました。

現状を伝えると、
「何らかのアレルギー症状が出ていると思われるので、ご主人が意思疎通が可能で自力で動ける場合、奥様が送迎可能ならば、今からでも病院に行くべきです」
と言われました。
けれども、深夜の運転や病状の急変など不安があれば、救急車を呼んでも構わないと言われました。(のちに、ここで呼んでおけば……と思いました)。

夫は我慢強いタイプであり、わたしは他人の目を気にするタイプなので、軽症で救急車を呼ぶなんて、夫は「このくらい、大丈夫!」と言い、わたしは「多忙な医療従事者の方々や、世間様に申し訳ないのでは?」など、愚かなことを考えてしまいました。そんなの、気にしなくてよかったのに。


病院に着くと、診察室外の広い待合室で待たされ、他にも数組の患者さんがおり、その中に優しそうな老夫婦がいらっしゃいました。

わたし達の番がきて、夫が苦しそうに症状を訴えると、
「でも、自分たちで病院に来れたんですよね?」
と、嫌味か?と思うような発言をし、目を合わせようともせずに、こちらの話もろくに聞かず、態度の悪い20代後半くらいの細身で目のギョロリとした、髪型の乱れた不健康そうな医師に言われました。

「とりあえず、採血と点滴して、効果が出るまで待合室で待っててもらえます?」
「え?ベッド空いてるのに、待合室ですか?」
「あー、うん。もっと重症な人がきたら困るし、見た感じすぐに治りますから」

この時点で不信感がMAXになった病弱なわたし(今までたくさんの医師を見てきた経験上、こいつはハズレだ!と思ったのです)は、近くにいた40代くらいのベテラン風の看護師さんに、
「辛そうなので、できれば寝かせてあげてほしいんですけど、無理でしょうか?」
「ですよね……ちょっと、確認してきます」
この方はとても良い人でした。信頼感が滲み出ていました。

しかし、ギョロ目の医師は看護師さんを見下したような物言いで却下。そのまま、座らされて苦しそうな夫。
20分くらい経ち、点滴が終わりそうなタイミングで夫を見たら、なんと、顔面蒼白。
「え?治るどころか、さっきよりヤバそうに見えるんだけど?大丈夫?」
「たぶ……ん……」
と言いながら、夫はその場で床に倒れ込んでしまいました。
慌てて、先ほどの看護師さんを呼ぶわたし。ストレッチャーを持ってきてくれ、緊急治療室?のような部屋に運ばれて行きました。

オロオロするわたしに、先ほどの老夫婦が声をかけてくれました。当時のわたしの祖父母くらいの年齢で、
「最初からやりとりが聞こえていたけど、酷いものだ。奥さんかな?大丈夫?気をしっかり持ってね!きっと、大丈夫だから」
肩を抱いて励ましてくれて、涙が溢れてきました。人の優しさに触れました。

30分ほど経ち、老夫婦の方は帰る時間になったようで、最後まで励まし、気にかけてくれていて、今でも心から感謝しています。あの方達に幸せが溢れていますように。


そして、夫が倒れてから一時間ほどした頃に、わたしも病室に呼ばれました。血圧と心拍数がすごく下がっていて、不安定な状態です、と言うのです。

「は?さっきまで、あなたなんて言ってました?軽症って言ってましたよね?どういうことですか?なにがあったんですか?」
「点滴の薬が体に合わなかったようで、おそらくアナフィラキシーショックの状態ですね」
「は?今まで、アレルギー症状なんて出たことなくて、今回が初めてなんですけど?それって、何回か繰り返しちゃったらなるやつじゃないんですか?」
「ええっと……なんて説明したらいいのかな。ちょっとお待ちくださいね」

と言って、あ、逃げたな。と思いました。
案の定、戻らないので看護師さんに詳細を聞いたら、かなり慎重に、言葉を濁されていましたが、ここには書けないようなとんでもないことになっていたようで。

病室で、夫の手を握りながら、このまま死ぬなんて考えられない。今までの数年間の思い出が胸にこみ上げてきて、涙が出ました。
昨日まであんなに元気だったのに。寝かせるほどの重症じゃないとほざいたあいつに、殺意を抱きました。

そんな中、ギョロ目医師が歩いているのを見つけ、逃がしてたまるか!という気持ちで進路を塞ぎ、合わせようとしない目を覗き込んで睨みつけながら、

「あなたのしたこと、わたし忘れませんから。名前も今、メモさせてもらいますね。夫にもしものことがあったら、訴えますので。
わたしの生きる目標を、あなたへの復讐にしますからね。覚悟してくださいね」

憤りに満ちた、心情と強い意思を吐露しました。
旅をしていた頃にも自覚がありましたが、怒りの一線を超えたときの自分には、異常な狂気があります。直したい部分です。


さすがに死なせたらまずいと思ったのか、看護師さんが他の医師を連れてきてくれて、その時の看護師さんや医師の態度で「ギョロ目医師に対する嫌悪感」をビシビシ、感じました。疎まれているなーと。

なのでギョロ目医師は、上位医師にこの件を隠し通したかったのか?と、邪推しました。(内情に詳しくないのでご存知の方がいれば教えていただきたいのですが、最初に担当した医師が許可しない限り、看護師や患者の判断では他の医師に引き継げないのでしょうか?)
もしあの時、わたしが訴えると凄まなければ、他の医師に来てもらえずに、夫は死んでいたかも?と思うと恐ろしいですね。

その後も夫の様子を見ていたらさらに心拍数が下がり、警報音が鳴り……本当に危険なんだ……というのがわたしにも伝わって「死なないで!!!」と思ったところで、経験値の高そうな医師が処置をしてくれて、ことなきを得ました。
その対応の差に、わたしも驚いてしまいました。心から、ホッとしました。


なので、先ほどの(ギョロ目)医師になにをされたか伝え、他院への紹介状に今回の一部始終を書いてほしいと伝えました。
拒否されるかな?と思いきや、出来る限りのことは……と言ってくれ、読んでみたところ、全ては書いてないけれど、大まかな流れは書いてくれていました。

いつか、ギョロ目医師が医療ミスで訴えられた!なんて話を耳に挟んだら、すかさず、
「わたし達にしたことも記事にしよう!」
と思っています。同じような被害者を減らしたい。あんなに不安で、辛く忌々しい経験をする人が増えてほしくない。
という想い?ライターとしての使命感?があるので、この時に得た紹介状の写し、診療報酬明細書、領収書なども含めた全ての資料を、保管しています。

世界を旅して回った経験上、人を憎んでも仕方がないことはわかっていますが、この件は人命に関わるので、わたしはやつを許しません。
あの出来事の後に猛省し、改心し、良い医師になってくれていれば……嬉しいですけどね。


最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

旅をして、医師や看護師の方ともたくさん知り合いました。再就職に有利なので、旅人には医療従事者がとても多いです。
彼らが言うには、夜間診療に配置される医師は、経験の浅い人や、当直の高額なバイト代目当てで、医療に対する誇りがない人も多く混じっているようなので、極力、利用すべきでないと知りました。

もちろん、患者のことを真摯に考え、最善を尽くし努力してくださっている医療従事者の方々には心から感謝しています。実際に、あの時に救ってくれた医師と看護師には頭が上がりません。

コロナ禍の今。病院にかかることの是非を、改めて考えさせられました。


今回の件で、「わたしの夫を苦しめた医師を擁護するリプ」には噛みつきにいった自分。わたしのことだけを侮辱する人はスルーしました。
そういう人は、放っておいても勝手に不幸になるというか、すでに不幸な人です。構う時間がもったいないです。
けれど、「夫を苦しめた鬼畜を擁護された点」には、黙っていられなかった自分……!!

なんだかんだで、夫への愛情も再確認でき、良い経験になりました。全ての経験は無駄にならないと、信じています。
重ねて、ありがとうございました!



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猫にピアス🌙
まだまだ物書きとして未熟者ですが、サポートいただけたらとても嬉しく、励みになります。

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