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大人になって神戸に住まう幸運

以前、神戸のジャズ事情について書いた。

しかし、1回ではとても書ききれない。
なにせ神戸はジャズの街。

ジャズ喫茶〈jamjam〉を紹介しよう。
上の記事で紹介したジャズライブ主体の〈ソネ〉と違い、レコードで聴く。

〈jamjam〉はこの「ニューもとビル」の地階にある。

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実はこのビル、以前書いた「神戸元町、まちあるき」にも登場している。

この記事で〈エビアンコーヒー〉を紹介する際にあげた写真がこれ。

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写真左に小さく「ニューもとビル」とある。
そう、〈jamjam〉と〈エビアンコーヒー〉は同じビルにあるのだ。
ちょうど〈エビアンコーヒー〉の真下あたりが〈jamjam〉になる。

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一抹の怪しさを覚えながらビルの中に入っていく。

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このあたりからもうジャズが聞こえてくる。

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勇気を出して店内に踏み込むと、異空間が広がっていた。

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暗い店内に濃密に充満するジャズはかなりの大音量。
某書で日本一のボリュームと紹介されたことがあるらしい。
でも全然不快ではなく、ライブの場に居合わせているかのような臨場感。

アナログレコード特有のプチプチノイズに懐かしさを覚えながら、しばしジャズに浸り、うまいアイスコーヒーでクールダウン。
フードやアルコールを提供するジャズレストランが増える中、コーヒー勝負の〈jamjam〉はジャズ喫茶の原形をとどめる珍しい店なのだそうだ。

最前列のおじさまは目を閉じてじっくりと耳を傾け、壁際の女性は本を読みながら、思い思いのジャズの時間を過ごしている。

露出を変えて撮ってみたのがこちら。
実際には目が暗闇に慣れてもここまでは見えない。
中央にあるオープンリールのデッキ、今はオブジェだろうか。

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ここは会話厳禁の「リスニング席」。
会話もできる「会話席」も別に用意されているから、カフェ使いもOK。
シフォンケーキが名物らしく、そういえば近くの席のおじさまたちもクリームたっぷりのシフォンを食べていたから、今度行ったら食べてみよう。
全席禁煙なのも嬉しい。

レジ横にはターンテーブルが2台鎮座。
この写真でいえば、中央のレンガ造りの台の上にある。

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5000枚もの中からマスターが選ぶ名盤がこのターンテーブルで奏でられ、店内にジャズのシャワーとなって降り注ぐのだ。

不定期でライブが開かれることもあるらしい。
ジャズDJの夢のターンテーブル競演などもあるのだとか。
そんな機会に偶然行きあえたらいいな。

〈jamjam〉の雰囲気がよく分かる紹介記事を最後に貼っておこう。

大人になって神戸に住まう幸運。
ジャズ文化をとくと楽しむとしよう。

(2021/8/19記)

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へんいち
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