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アリジゴク、ファイト!

久々に出かけないでよい朝。
今週は早朝から深夜まで活動をしまくっていたため、正直疲れた。

これだけ過密なスケジュールとなった原因はこうだ。
フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければならないが、その入口としてはオファー(依頼)とエントリー(申込)の2種がある。
オファーはこちらがOKしさえすればそれで仕事が決まるが、エントリーは先方が受諾してくれない限り決まらない。
しかも受諾をもらえるのは結構先の話だし、受諾率は半分以下ときている。

エントリーは手を挙げてまでやりたいと思う仕事だから、目前のものだけでなくずいぶん先までエントリーをしている。
しかも受諾率が半分以下となると、キャパを超えた量のエントリーをしておく必要も出てくる。
半分断られてちょうど、みたいな。
つまり、目隠しをされた状態でやみくもにエントリーするようなものだ。

ところが受諾率が想定以上によければ、オファーを受けてすでに確定していた仕事と合わせ、まったく異種の仕事がずらりと予定に並ぶことになる。
結果として身動きが取れなくなる、それが今週だった。

しかし今はただひたむきにがんばるしかないのだと思う。
がんばれば昇進昇格でその人の仕事力が可視化される会社員と違って、フリーランスには何もない。
課長としてメンバーを束ねてくれたまえとか、総合的に見てあなたは部長にふさわしいなどと誰かが言ってくれるわけではないのだ。
あるのは、引き受けた仕事の成果に対する評価のみ。
——こんなに早くできたんですか?
——なのにこのクオリティの高さ?
——そこまでやってもらえるとは…
——みんなめっちゃ喜んでました。
——頼んでよかった!
極言すれば、その積み重ねしかフリーランスにはない。

今はエントリーするしかない「やりたい仕事」が、いつの日か、引き受けてくれませんか?とオファーに変わる日をアリジゴクのように待つのである。

そして僕は、いかにもアリジゴクが巣くいそうなパエリアを作ってみた。
アリジゴク、ファイト!

(2024/7/26記)

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