古い神戸の地形を体感しながらまち歩きを楽しみたい
神戸、まち歩き。
新旧入り乱れた神戸を歩くのは楽しいものだ。
ところで神戸から三宮へ何も考えずに道なりに歩くと、こうなる。
最初はいい感じなのに、元町を過ぎるとどんどん三宮から遠ざかるのだ。
うへぇ、遠回り。
確かに海岸もこのルートと同じ形で蛇行しているのが分かるが、なぜ?
実はこれ、川の流路が影響している。
その昔、神戸には湊川、三宮には生田川という川が流れていた。
いずれの川も氾濫を繰り返し、明治に付け替えられたため今はないが。
この旧河川が運んだ土砂が扇形に堆積してできたのが神戸、三宮のまち。
いわゆる扇状地というやつだ。
標高の同じところを選んで歩けば、こんな道ができるのは自然なこと。
これが神戸から三宮にかけて道や海岸が蛇行している理由だ。
そうと判れば、たとえ遠回りであってもぜひこの蛇行ルートに乗っかって、古い神戸の地形を体感しながらまち歩きを楽しみたい。
このルートには明治から大正にかけての神戸がギュッと詰まっている。
以前紹介したことのある、老舗の喫茶店も豚まんも全部こちら。
まさにもっとも神戸らしいエリアといえるだろう。
一方、昭和以降に開発されたウォーターフロントはこのルートより南。
ウォーターフロントだから海寄りなのは当然だけど。
アトアやウミエ(ハーバーランド)など、最近人気のエリア。
まもなくアトアの目の前に西日本最大のアリーナも建設予定だ。
新しい神戸がいい人はこちらへ。
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今年の元日にあげた記事の結びに、「神戸ツアー」をやりたいと書いた。
自分らしい生き方をしたいからと。
さすがに1月に開催するのは寒すぎるので、春になったらと思っていた。
もうそんな頃合いになっているのだが、まだ一度も開けていない。
面倒くさくなったのではない。
元日に想定していた以上に自分の環境が早く変わりそうな情勢なのだ。
変わりそうなというか、変えているのは自分なのだけど。
えぇいままよ!とスタートしておいて、アカンやっぱりできん!と迷惑をかけることはできない。
いっしょに巡る「神戸ツアー」を楽しみにしていただいている殊勝な方がもしおられるなら、今しばらくの猶予をお願いしたい。
久々に神戸の街についての記事を今日書いてみて、ますます皆さんといっしょに神戸を巡りたいという気持ちだけ盛り上がっている。
しばらく…なにとぞ今しばらく…
(2022/4/17記)