まさに、人生山あり谷あり

最近あまり見かけないが、昔バイオリズムというのが結構はやった。
身体・感情・知性の状態が波のようにうねる三つの曲線で表され、今日は体調がよいとか感情は注意すべきとかが判る例のヤツだ。

身体は23日、感情は28日、知性は33日の周期で一巡りする、というのがバイオリズム理論なのだが、どうやら科学的根拠がなく、アカデミックな世界ではまったく相手にされないらしい。

確かに23日や28日などというヤケに具体的な周期が怪しげだ。
でも、これら三つの周期の最小公倍数は58年とちょっとになるらしく、これは58年経てばようやく生誕の日と同じ状態に戻ることを意味し、60年で還暦とするアジア流の歳の取り方にどことなく似ていて、嘘くさいとバッサリ切り捨てるのももったいない気もする。

バイオリズムがまやかしだと批判する人は、 世界中の誕生日が同じ人は同じ日に好不調を示すのかと噛みつく。
が、 たとえそこに科学的根拠はなくてもバイオリズムから伝わるのは、 上がったら下がる、下がったら上がるという当たり前の波。
まさに、人生山あり谷あり、ということだ。

今、人生あまりうまくいってないなと感じていても、あとは上がる一方と期待が持てたらそれでいい。

（2019/11/21記）