見出し画像

次は即席ではなく、いちから愛情込めて作ってみよう

ケンミンの焼ビーフン。
日本でビーフンといえばこれ、というほどに知名度が高い。
それもそのはず、国内シェアは70%に達するという。

画像1

ビーフンとは漢字で「米粉」と書き、米を原料とする中華めん。
輸入食品店で扱うビーフンはただ乾麺が袋詰めされただけのものが多く、調理の手間があるうえ、味つけも定まらない。

それがこのケンミンの焼ビーフンなら、フライパンに麺、肉、野菜を入れ、水をかけてフタをして4分で完成。
味つき麺なので、たったこれだけでできる即席焼ビーフン。
このお手軽さが人気の秘密だろう。

ビーフンが苦手な人もまぁまぁいるようだが、僕は大好物。
たまに無性に食べたくなることがあり、先日作って食べた。

画像2

これが実にうまい。
麺はノンフライだからギトギトしていないし、ビーフン特有のコリコリした食感が生き、米の味もしっかり分かる。
野菜も炒めず蒸しただけだからベトベトしていないし、シャキシャキだ。

***

この即席焼ビーフンの製造元〈ケンミン食品〉は神戸にある。
同社は、海岸通の本社ビルで〈健民ダイニング〉という本格中華店を運営するほか、南京町で手軽なファストフードもやっている。
焼ビーフンと焼小籠包の店〈神戸南京町 YUNYUN〉だ。

自分で作る焼ビーフンとの違いを知りたくてやってきた。

画像7

昼時に訪れたら、平日なのにこの列。

頼んだのはオーソドックスな「福建焼ビーフン」、400円、安っ!
いくらだっけ…ちゃんと調べず来てしまったな…専門店やし高いんちゃうの? と悶々としていたので、400円と知って逆に不安になったほど。

会計を終えて渡されたのはこの小箱。
え? 紙箱入り?

画像5

当然店内掲示の写真を想像していたから、驚いた。

しかしこの20年ですっかり「食べ歩き中華」のスタイルが定着した南京町だから、持ち歩きのできる手軽さが必要なのだ。
この店も、1Fで商品を受け取って2Fの自由席で食べるマクド方式になっていて、多くの人がそのまま町に飛び出して食べ歩きを楽しむ。

フタのできる紙箱なら、いくつか頼んでも重ねて持ち歩きができる。
そして何より、皿に盛られるより冷めにくい。
きちんと考えられているのだ。

画像7

画像4

フタを開けて、ご対面…

画像6

チュルチュルッとすすってみれば…
うまい! 熱々でしっかりコリコリのビーフン!
家で作る即席タイプと比べると香辛料がきいて、メリハリある味。
ますますビーフンが好きになってしまうではないか。

うまいうまいと食べ進めたら、先日のそば同様、2分ほどで終わった…

店でもらってきたこの「福建焼ビーフン」の公開レシピを見ると、まったく手間はない。
次は即席ではなく、いちから愛情込めて作ってみよう。
エビ・イカ・ホタテを入れて海鮮焼ビーフンもいいな。
いや、今の時期なら牡蠣もいいんじゃない?

(2021/12/17記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!