エディターコース「書く人あれば読む人あり」~装幀~
へんいち文庫に新しく加わった文子さんの詩集『蝶々の篆刻』。
出張から帰って注文したら、早くも手元に届いた。
いい、やっぱり紙の本はいい!
手に馴染み、手に収まるこの感覚はデジタルでは味わえない。
この光沢感は意図したとおりだ。
本は、いや紙の本はとくに、表紙のデザインが大きなものを言う。
もちろん中身がいちばん大事なのだが、いくら中身がしっかり整っていても、表紙がダメだとそもそも手に取ってもらえない。
表紙のデザインのことを「装幀」というのは聞いたことがあるだろう。
「装丁」と書いたりもするが同じことだ。
ただ、「装幀」が意味するのは表紙だけでなく、カバーや帯なども含んだいわゆる外周りのデザイン一般をいう。
小学館『デジタル大辞泉』を当たってみよう。
まさに、「仕上げとして体裁を整えること」。
そこがいかに大事であるかは分かるだろう。
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