Juicy

全てはオレの夢だったんだ.
Hustlerに憧れて,StreetでWEEDを捌く.
WEEDをBrown Moneyで巻いて吸いまくって…
まともなヤツとは正反対の生き方だけどな.
カップラーメンがディナーだった頃は忘れもしない.

ノートリアスBIGのJuicyの歌詞で言えばこんな感じかな？

東京へ行った…
はじめての食事は焼肉を喰ったのを覚えてる…
Brown Moneyが,かるく飛んでいく.
そんな印象.

いままでとはぜんぜん違った.
PCの使い方から教えてもらった.
タイピングもできないオレがはじめにやったのはハッキングだった.

オークションサイトのIDとpassを入れる作業.
当時はまだIDの数字とpassの数字が同じアカウントが多かった.
ソレをひたすらメモに書き出していく.
けっこうアナログな作業だった.

組織は統制されていて,完全なる分業体制だった.
誰がどこで何をやってるかなんてわからなかった.
オレは言われたままに作業をこなしていった.

フィシングで抜いた情報をハッキングしたアカウントに入れていく,はじめは,いわいるなりすましってヤツをやった.

日々の暮らしはホテルかウィークリーマンションで生息する土竜のようだった…

カネはどんどん入金されだした…
カネが入りだすと,罪悪感よりもゲーム感覚だった.

感想？

楽勝だよ。

半年ぐらい過ぎた頃には数百万のカネが口座に入っていた…

そろそろ引き上げるタイミングだった.

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