グッバイ

3月末日で私の約2ヶ月半の休職期間が終わる。その前に職場へ行って、デスクや更衣室等の身辺整理をしてきた。大量のシュレッダーゴミを出し、私はもう出勤していないのに、お供え物のように置かれていた菓子のほとんどが賞味期限を迎えていたので後ろめたさに目を瞑ってゴミ袋に入れた。職場に捨てるのは気が引けたので自宅にもちかえった。
結局休職期間に入ってから上司やデスク周りの人と顔を合わせていない。会いたくない気持ちが強いので、社会人としてどうなんだ?と思いつつも適当に選んだ安い菓子折りと簡単な手紙を置いてフロアを出た。一応上司に片付けに来たことと、フロアに誰もいなかったので(誰も居ない日を狙って来た癖に)御礼の品を置いた旨を連絡しておいた。返事はなかったけれど、それももうどうでも良かった。
帰り際警備員さんが「これから出勤?」と声をかけてくれたが、説明するのも面倒なので会話もそこそこに済ませてそそくさと職場をあとにした。
後は後日職場のカードキーを返却して終了。

帰宅してゲームなどして過ごしたが、玄関に山積みになったデスク周りの私物を置きっぱなしにしたことを思い出し、無性にイライラした。全て捨ててしまいたかったが、色々あって4月以降も使うことになりそうなので流石に止めておく。もうあの職場には行きたくないし、思い出したくもないことだらけだ。

休職期間中は、とにかく自分の気持に正直に過ごしてきた。初めのうちは仕事をしないでダラダラ過ごす事への罪悪感で憂鬱だった。我慢して頑張っていれば良かったのでは?周りは働いているのに私は何してるわけ?と自責の念に囚われていた。

それが今となっては「休み最高ォ!好きなことができる人生ってなんて薔薇色なんだろー!!」という具合に大変貌を遂げている。

それは多分、文字通り「休む」ことを徹底したからだろう。好きなことしかしない生活を送ることで、メンタルは安定した。自分を甘やかすことが自分を守ることにつながる。これはきっとつらい状況であればあるほどできない事なのかもしれない。
とにもかくにも、休むことが私の人生において必要なことだったのだと今になって実感する。決して無駄にはならないので、休職しようか迷っている人は是非、思い切って自分を存分に甘やかしてほしいと思う。


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