【明日から使えるワイン講座〜基礎編Ⅲ〜『ラベル』旧世界ver】
皆さん、こんにちは!けいすけです!
最近、友人と割り勘でちょっとお高めなワインを飲む事が出来て幸せをしみじみと感じています。。。笑
ワインに合わせるおつまみが必要なのですが、何せお高めワインなので、何にしようかで一日中頭を悩ませています。。何かオススメがあれば、教えてください笑
さて、第3回目となる本日は、『ラベル』編旧世界verをご紹介します!
ちなみにラベルっていうのは、
(Platinum-Wine様から引用)
こういうワインに付いてるシールの事です。
しかし、どこをどうみたら良いか、分からない方も多いのではないでしょうか?
今回は、皆さんに旧世界のラベルを読んでもらうために必要な情報をお伝えしたいと思います!
(旧世界と新世界ではラベルで見るべき観点が違います。次回、新世界ワインのラベルの読み方をお伝えします。)
ここに書いてある項目を全て覚えて実践するのは、かなり難しいと思うので、1つずつゆっくり実践していただく事をオススメします!
ラベルを読むためには?
ここでは、フランスワインのラベルを例に考えていきます。
(ASAHI WINE.com様から引用)
❶生産国
皆さん、そもそも旧世界って何か覚えていますか?
忘れてしまった方、確認してみてください!
その生産国の特徴を知っているとよりスムーズに探したいワインが見つかります!詳しくは、今後の『国』編をお待ちください!
❷ワイン名
最初のラベルを見てください。
「Chateau Margaux(シャトー・マルゴー)」と書いてあると思います。
実は、ワイン名にはその名前を見ただけでどこのワインが分かる場合があります。
例えば、「Chateau」と書かれているワインは、ほとんどボルドーワインです。
その国々によって特徴的なワイン名というのがあります。
しかし、ワイン名は国によって特徴があるので、今後の『国』編で詳しく解説します!
❸原産地呼称制度
これも重要な項目です。ワインを造る有名な国々はワイン法により、原産地呼称制度を設けています。つまり、国がワインの品質保証をランク別に付けているのです。
(もっと!ワイン様から引用)
写真をご覧ください。フランスワインの例です。
このように品質保証にもランクがあり、最上位はAOC(Appellation d’Origine Controlee)、アペラシオン ドリジーヌ コントローレという表示がされています。
(2009年からはEUの規定変更により「A.O.P.(Appellation d’Origine Protegee)」と書かれているものもありますが、基本の考え方は「A.O.C.」と同じです。)
もう一度、最初のラベルをご覧ください。
一番下にAppellation Margaux Controleeと書かれていると思います。
これはMargauxという産地で造られたワインであるという保証をしている事を示しています。
ちなみに『Appellation ○○○(生産地) Controlee』のように使われています。
➍地区名
次に、地区名についてです。
❸のAOCのお話しに出てきましたが、Appellation ○○○(生産地) Controleeという表記で産地を保証していましたよね。
ここでマルゴーとは地区名を指しますが、正確にいうとマルゴーとは、
「フランスという国のボルドー地方にあるメドック地区に所属するマルゴー村」で造られたワインなんです。
例えば、「フランスという国の広大なボルドー地方で造られたという証明があるワイン」と「フランスという国のボルドー地方にあるメドック地区に所属するマルゴー村で造られたという証明があるワイン」、どちらが高い価格が付くと思いますか?
そうです。勿論、後者ですよね。
➀
(ASAHI WINE.com様から引用)
➁
(Platinum-Wineさんから引用)
今一度、2つの画像を見比べてみてください。
➀の画像は、GINESTETの下に「Bordeaux」、➁はPremier Grand Cru Classeの下に「Margaux」と書いてあるのが分かりますでしょうか。この場合、➁の方が限定的であるため、高価なワインであるという事が分かります。
このようにフランスワインの場合、Appellation ○○○(生産地) Controleeの表記に書かれる生産地は限定的であるほど格上だという事が分かります。
➎収穫年
最後に、収穫年についてです。
よくヴィンテージという言葉を聞いた事があると思いますが、この収穫年と密接に関係があります。
下のヴィンテージチャートを見ていただけますでしょうか。
(CAVE様から引用)
これは、その年のワインが当たり年ないし秀逸な年であるかどうかが一目で分かるチャートです。
そもそも当たり年ってなんでしょうか?
当たり年とは、その年のブドウが豊作などの理由で、ワインの品質が高かった年の事です。
例えば、2015年のブルゴーニュ地方・赤ワインのチャートをご覧ください。
この年は秀逸な年である事が分かりますよね。
つまり、2015年のブルゴーニュ地方の赤ワインは他の年より秀逸である、つまり、相対的にハズレが少ないという事が分かります。
(ヴィンテージチャートは評価者により異なります。)
ちなみに僕は、
こちらのサイトをいつも利用しています。
フランスは勿論、イタリア・スペインなど色々な国々のチャートも見る事ができるので、是非、ワインを選ぶ際の参考にしてみて下さい。
まとめ
さて、本日のまとめです。
・生産国
・ワイン名
・原産地呼称制度
・地区名
・収穫年
この5点を確認してみてください。
おまけ:本日のワイン
本日のワインは、去年の夏シンガポールで飲んだ「Chateau Coutet 2013」です。
本日の知識からどんなことが分かるか、予想してから下の文章に移動してください!
・ワイン名:シャトークーテ・サンテミリオングランクリュ
→ボルドーワインであることが分かる。
・原産地呼称制度:AOC
→一番上の品質保証
・地区名:サンテミリオン
→フランスのボルドー地方のサンテミリオン地区
・収穫年:2013
→平均的な年
このような事が読み取れますね!
(1本買うのは高かったので、このサイズにしました!)
ちなみにこのワインは、第一印象として、樽香、桃の香り、ブラックチェリー。スワリングすると、香りが増す。アタックは優しく、タンニンはなめらか。酸味は弱く、すっと喉にかかることなく、まとまっている。余韻はやや長い。
と感じました。(by半年前の自分)
専門用語みたいなのがたくさん出てきましたが、これは今後の『テイスティング』編でご紹介します!
いかがだったでしょうか?
次回は『新世界のラベルと価格』です。
新世界のラベルはどこを見れば良いのでしょうか。
また、価格が高いワインは絶対美味しいのでしょうか?
今回の知識を元にワインの価格を予想してみましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
コメントやスキ、お待ちしております!