1. 紹介
本日は、『この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。』と言う素敵な作品を完読しましたので、先哲の作品や、今執筆中の拙作等を交えて、書評させて頂きます。まずは、以下の通り著者と作品をご紹介させて頂きます。
2. 本書の書評
この小説は、新卒社会人男性の「花崎 律」と大学生四年生の「美耶」が主人公の小説であり、二人の出会いに、小さなすれ違い、そして衝撃的な別れが描かれた短編の恋愛小説です。
まず何よりも、衝撃的な別れに自分は(…はい?!)と、本当に驚きました。しかし、この恋愛小説の結末は、実際のところ、どの国でも、そして何時でも何処で必ず起きている、現実の悲劇なのです。
さて、懐かしむ・顧みる・追慕する…形式の物質世界では不可逆でも、精神世界では、可逆できる精神活動、私達は、この活動を以て永遠に二度と会えない愛する大切な人や、決して会うことの無い、存在していた人達・未だに存在していない人達と、一方的にして片思いではあるものの、悲しくも美しく、そして虚しくも楽しく接するのである。そして、変わり続けながらも同一であり続ける「想い」にして「愛」…それを時間の流れと共に、洗練し続けて、私達は自分自身の人生と、その後に交流する人々や出会う人々とまた新しい善き思い出を創っていくのであろう…
そして、交通政策の重要性を、改めて痛感しました。いずれ自分も、こうした応用科学をも研究することを、改めて志しました。
そして、時間を越えて、相手のことを想う、いわゆる「深謀遠慮」もまた、愛の結実と言えるのではないでしょうか?
現在、拙作『ヴェネツィア共和国の神君 我等の親愛なる元首の遺徳』でも、前述のことについて著述しております。
3 結語
愛は、愛する大切な生者と善く幸せに時間を共にするだけではなく、愛する大切な死者と、「外の時間」を超越した豊かな「内の時間」を以て、独りながらも共に、一方的ながらも多様に、そして悲しくも幸せに、過ごす偉力ではないでしょうか?この小説の書評を通じて、そう感慨深く思いました。
浅野夕雪さん、素敵な作品、深謝します。
皆さんも是非ご覧くださいませ!