取締
ぼくの家のあたりは右折禁止が多い。
住宅街からなのかもしれない。
と思うぼく。
ほとんどが住人関係者しか通らない道なのかもしれない。
ぼくの家のまわりは抜け道にはならない。
ほとんどが行止りの道なのだ。
ほんの少し大きい道から車両を入りにくくするために右折禁止にしているのかもしれない。
以前、右折車は警察官の格好の餌食となっていた。
点数稼ぎの。
電柱の影に警察官はいつも隠れていた。
ぼくは警察官に訊いた。
何のために隠れているのか。
を。
取締です。
と警察官はぼくに話した。
何の取締何だろう?
ぼくは疑問に思っていた。
警察官は詳しくぼくに教えてくれなかった。
ぼくは近所の人から、
右折禁止の道だよ。
と教えてもらった。
ぼくは警察官の餌食にされなくてよかった。
ぼくは思った。
点数を取られる前に教えてもらってよかった。
警察官はもっと地域住人に対して親切になってほしい。
ただ単に取締というのではなく。
警察官はぼくたちの質問に対して何の取締かぼくたちに話すべきだ。
自分たちの点数稼ぎのために。
仕事をしていると言うアピールのために。
事故が多いわけでもないのに。
数えたわけではないが1時間に10台も車は通らない道なのに。
住人しか通らないような道なのに。
右折できたほうが便利で楽な道なのに。
あるとき警察車両が少し大きい道から右折して入ってきた。
ここは右折禁止だよ。
とぼくは警察車両に教えた。
ぼくたちのことは隠れて取締るのに。
警察官は取締らないのか?
おかしくないか?
ぼくはぼくの街の警察署にメールで警察車両が右折禁止をしたことを連絡した。
ぼくはぼくの街の警察署から連絡をもらった。
運転していた警察官は右折禁止のところを曲がったことを認めました。
こちらで処分します。
と。
ぼくは警察官の代わりに警察官の取締をした。