リカ活で癒される。
「リカ活」をご存知でしょうか。
リカちゃん活動、つまり大人がリカちゃんで遊ぶことです。
一昨年くらいにInstagramをなんとなく眺めていたら、可愛くてカッコいいリカちゃんたちの写真が目につきました。
え?! これがあの、子供のころみんなが持っていたリカちゃん?!
写っているのは、OLや女子大生みたいなおしゃれをした大人っぽいリカちゃん達。
しかも、モデルさんみたいにポーズをとって写ってる!
びっくりして、それから時々おしゃれなリカちゃん写真を見て楽しんでいましたが、最近になって友人がリカ活を始めていたと知り、俄然自分もやる気(?)になってきました。
ということで、じゃあ、おもちゃ屋さんに買いにいきましょう・・とはならなくて、ちょっとお勉強が必要でした。
私が子供のころにあったリカちゃんはタカラ(現タカラトミー)が販売していましたが、大人っぽいリカちゃん達の多くは、福島県にある「リカちゃんキャッスル」を運営するリトルファクトリーという別会社が出していると知りました。
タカラトミーは中国製だそうですが、リカちゃんキャッスルのほうは国産(ボディーは中国製らしい)で、顔や髪の毛が手作業だそうなので、ひとつひとつの顔がちょっとづつ異なります。
アイシャドウ、リップ、髪型、髪の色など、何通りもの組み合わせがあり、それがすべて常時売っているわけではなくて、レギュラーで販売されているものの他に、その年その時期に出るややお高い特別なモデルなどがあります。
購入できるのは、福島の「リカちゃんキャッスル」、日本橋、神戸三宮の店舗や、公式オンラインショップ、デパートでの催事やイベントなど。
そんなことを調べて、どこで買ったらいいだろうと、メルカリに高値で出ているもの(転売ものなどもあるような?)などを眺めていたら、沿線の駅近デパートに催事が来ることに!
引き寄せちゃったかと思いました、そんなことはないんだけど。
そこでやっと、写真のふたりをお迎えしてきました。
ぜんぜん雰囲気が違うけれど、両方リカちゃんです。
あ、もう、引いてますか? 笑
私がよく見ているおしゃれリカちゃんたちは、こちらとか、こちらとか、こちらとか・・
あと、こちらは写真もとても上手。お洋服もプロのドール服作家さんのものが多いようなので、うっとりします。
さてここからがタイトルの話なのですが。
まだ自分で買う前の、写真だけを見ている頃からなんとなく気づいていたことがあります。
こんな女の子だったらよかったなぁ~とか、こんな格好したかったな、とか、こんな風にロングヘアいいなとか、そういう思いが彼女たちを見ていると浮かんでくるのです。
私は子どもころ、女の子らしい服装が好きではありませんでした。
特にお出かけの時に履かされる、足首のところに二重のぴらぴらフリルのついた靴下が嫌い。その靴下の時にエナメルみたいな黒の靴を履くのもいやだった記憶があります。
今だに靴下のことを覚えているのだから、よほどフリルがいやだったんだな、と思います。
大学時代は特にお金がなくて、体育会(運動部)だったのでアルバイトは長期の休みしかできず、今みたいにプチプライスでもそこそこ可愛い服なんてなかったので、ほとんど買えませんでした。
もともとおしゃれにそれほど興味がなく、高校時代も化粧して先生に怒られる同級生を冷めた目で見ていたほうなので、平気ではあったのですが。
社会人になってからはさすがに、多少服装にも興味は出ましたが、物質的なものに重きを置くより、常に学びや経験にお金を使っていました。
いやほんとうに、なにかしらを学ぶこと、経験することが大事でした。
とにかくなにかを得て、自分を活かすことをしなくては、と常にそういう思いにかられていたような気がします。
それが、数年前くらいからなぜか「物を楽しみたい」という感覚になってきました。
以前より服やら靴やら小物が目につくようになりましたし、こだわって作られたものとか、アンティークやビンテージみたいな古いものとかにも意識が向くようになりました(以前はアンティーク嫌いでした。いまでも古着はだめ)。
もともと色やデザインが好きなので、高価なものでなくてもいいのです。
これまであまりにも買わなかったで、その反動かもしれません。
だから、いつぞやのnoteにアップしたように、突然店の前で服のスケッチを始めたりして。
そういう心境の変化のなかで、リカちゃんたちが可愛くてしかたなく見えるのです。
小学校の時に少し長かったくらいで、あとはずっとショートヘアなので、こんな裾くるりんカールのロングなんてかわいくて。
そういえばワンピースもあんまり着てこなかった(これはメルカリで手作りされている方から購入)。
子供の頃、あるいはこれまでの人生の中で、満たしてこなかったものを、いま人形を通して満たしているのだと思います。
それは、内なる子供(インナーチャイルド)だったり、女性性だったりするかもしれません。
彼女たちは、裁縫がめんどくさくて苦手な私に、押入れから母のミシンを出させました。もう8〜10年は触ってなかったのでは、と思います。
糸ってどうやって通すんだっけ? ボビンに下糸巻くのってどうだっけ?状態だったのを、Youtubeを見てなんとか思い出し、ダイソーのフェルトでベレー帽を作ることができました(Youtube万歳!)。
5色入りのフェルトの中に、ワンピースのミモザの刺繍と同じ色を見つけたときは嬉しくて♪
そんな些細なことで幸せを感じること自体が幸せです。
リカちゃんやブライス(頭の大きさは違うけど、身体がリカちゃんとほぼ同じ)向けに、服や靴やバッグを作って販売している人たちがたくさんいます。
プロのドール服作家さんの服は、ほんとうに美しいし、
自分でもいろいろ作ってみたい。
リカ活は、沼です。
しかも予想以上に広くて、深い。
友人はリカ活を始めてから、いろいろ状況がよくなったと言います。
なにかを好きになったり、夢中になることで、意識をニュートラルに保つことは今とても大事なこと。
それについては、来月のwebマガジン「STAY SALTY」にも少し書きましたので、よろしければそちらも読んでくださいね(宣伝)。
「リカ活」は、地方局や地方紙でも特集が組まれるくらい、知る人ぞ知るブームになっている「活動」なのです。
万が一(笑)興味を持たれたかたのために、詳しく書いてあるページを下にリンクしておきます。
最後までよんでくださって、ありがとうございます。
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