Sachiko Kato

声楽家(ソプラノ) 二期会会員.埼玉オペラ協会会員 ボイストレーニング( 解剖生理学に…

Sachiko Kato

声楽家(ソプラノ) 二期会会員.埼玉オペラ協会会員 ボイストレーニング( 解剖生理学に沿った 心身の健康につながる心地よい発声) 提供してます。 社団法人嚥下トレーニング協会 認定講師 口腔筋機能療法スマイルMFT認定トレーナー

最近の記事

「仮面」と オペラ

オペラの作品には、時代背景、政治、文化、宗教、風習などが、それとなく組み込まれていて音楽だけではない、言葉があり人間の生々しい感情も表現される音楽によるドラマ。 今日の記事は、一応 学生の頃からオペラという舞台芸術を、研究、たまに演奏して きたのもあって、たまにはこの壮大な舞台芸術の オペラというものの、観る視点、その愉しみかたの ヒント?を 私の視点で、書いてみようと思います。 日本では、オペラはなんか、敷居が高くてちょっと難しそー みたいな?イメージを持たれる方もまだ、

    • イタリア人の暮らし🇮🇹食文化から感じたこと編

      前回からの続き。イタリアでのメインの食事は「pranzo」(プランツォ) ランチでしょうか。一般家庭的には、夜より昼の方が 量とバリエーションは多いと思います。 昼というと、オフィスとか 店の 午前中の 概念は、13時、13時半まで。 そこからが昼休みという感じでしょうか。 以前は昼から15時半までは 店は閉まり、 16時から再びオープンみたいな、感じでしたが、私が最後に行ったの2020年は、大都市、観光都市部は この「昼休み」するところはかなり減っていました。やはり、200

      • イタリア人と食文化

        前回から、随分と間が空いてしまいました。 イタリア滞在時のことについては、いろいろ書きたいことがあるので、先ずは 「食」について記していきます。 前回の記事にて「イタリア人の食に関しては保守的」という、私の印象を述べましたが 先ずは「朝食」? から! 「朝」は、【コーヒーと、ブリオッシュまたは、ビスケットの類い】が一般的なイタリア人の Colazione(コラツィーオーネ) 朝食。 で、ここでいう☕️コーヒーは、私たちが想像するブレンドコーヒーの感じじゃなく、 日本でもす

        • イタリア人女子学生と暮らしの始まり🇮🇹

          さて、いよいよイタリア🇮🇹 飛行機✈️はローマ レオナルド・ダ ヴィンチ空港へ着いた。 夜着く便で、緊張したものだ。(照明が暗いし) 当時は「地球の歩き方」を何回も読み直し空港から、白タクの「ぼったくり勧誘」に乗らないように、注意深く安全なタクシー乗り場へ行き、ともかくローマ市内へ向かう。 今では、特急列車が便利でローマ テルミニ駅まで直通。途中に、見出し画像の「コロッセオ」が見えてくると、その存在感が巨大で「あ〜ローマに来たんだ〜」 と感慨深くなるものだった。 わたしが

        「仮面」と オペラ

          自分の弱みをストーリーに

          「あなたの弱み、劣っていると思っていることは?」....  そう問われると....できれば見ない、考えないことにしておきたいものだった。 むしろ、今は 自分の得意なこと、強みを見つける(または、アピールする) ことに フォーカスすることが多いのではないでしょうか?  その方が楽しいし。 でも、あえて自分を独り正直に見てみると 欠点と思い込んでることが宝を生む事もあり 「そこから、独自のストーリーがうまれる」 可能性があるのかも、と腑に落ちた。 そのきっかけは、この夏ラッ

          自分の弱みをストーリーに

          失敗と事故から得た「声の未知なる可能性」

          前回の「ボイストレーニングについて」 では、心身の健康開発、維持、高齢者の方々の生活の質の維持としてのボイトレにも力を入れていきたい旨を書きましたが、ここで あらためて、私自身が身体と心と声の在り方をなぜ、追求することになったのか?経験から書いていきます。 声楽の世界、私はオペラを専門に学んできて 若いうちにオペラを生んだイタリアに行ってみたくなり、熱意と勢いだけで渡伊🇮🇹 3年後、帰国し 公的なオペラデビューをしたのは、30歳を過ぎていました。 音楽の道は非常に厳しい..

          失敗と事故から得た「声の未知なる可能性」

          ボイストレーニングについて🎵

          一般的に、ボイストレーニングというと 【♪ハ、ハ、ハ、ハ、ハ〜♪】 【あーいーうーえーおー】🎹が思い浮かぶことでしょう! 歌唱で「高い声を無理なく出したい 」 「音域を広げたい」とか、営業職の方は、 「対人コミュニケーションが苦手で..」というお困りごとや、 最近ではyoutuberの方などが「客観的に自分の声が、聞きにくい、滑舌悪い」などのきっかけからの 「ボイトレ」というワードに興味を持った、という方もいらっしゃるかもしれません。 これらは、パフォーマンスとしての歌声や

          ボイストレーニングについて🎵

          6年半の日々の終わり.そして7年目に本当のお仕舞い。

          前回の記事では、安心して生活ができるように選択したのが、私も通うことに負担がない範囲の「居宅サービス型有料老人ホーム」に落ちついた、ところまで記しました。 結果的には良い選択だったと思います。トータル3年くらい過ごしたでしょうか… この間に2回、胆管炎からくる敗血症になりかけて再入院もありましたけど。居場所は確保されていることは、私の精神面では助かりました。 これからお身内の介護を必要を感じていらっしゃる方に少し情報を差し上げるならば、 「ショートステイ利用」 何らかの

          6年半の日々の終わり.そして7年目に本当のお仕舞い。

          有料老人ホームの選択と契約

          さて、前回は「老人介護保険施設」略して「老健(ろうけん) にての日々を綴りました。 とりあえず5カ月〜6カ月はこちらで過ごせることになったので、ひとまずは私自身も少しは考える時間ができて良かった時期ですが、老健というところは、ずっと居られるのではなく病院で治療はとりあえず終了したものの、すぐ自宅に帰るまでにはいかない機能訓練も兼ねた 施設というところでしょうか。 リハビリをし続け、右手の機能は失いましたが、右足は引き摺りながら足を少し動かすことができるようになった為か、本人が

          有料老人ホームの選択と契約

          終の住処をどうするか

          前回は療養型病院での日々、リハビリ機能訓練もこなし、食事も幸いにして経口摂取出来る様になり、嚥下機能も改善がみられるようになった事など、かいつまんで書きました。基本的には、病院なので万が一、変化があっても医療対応してくださるので私が毎日行けなくても、あたり前ですが、安心です。 この病院では定期的に、医師、リハビリスタッフ、担当看護士、家族代表者、で現在の病状、リハビリの最終目標、などを話し合いの場がありました。 高齢者の特に脳疾患からくる後遺症は人によりますが、大体は完

          終の住処をどうするか

          介護保険、介護者の疲労

          今日は介護保険の話しから。 昨日の投稿では療養型病院の事を書きましたが、必要のない方には、おそらく耳にしたことはあっても、実際はどうするのか?と思ってらっしゃる方多いのではないかと思います。 介護保険: 40歳から64歳まで健康保険料とともに徴収されています(天引き) その金額は、健康保険組合(市区町村により)によって違います。 65歳から、申請して使用が認められば使用できます。実際に使用可能になれば本人負担は費用の1割(収入多い場合は2割に変わりました)を支払い介護サービス

          介護保険、介護者の疲労

          療養型病院での日々

          前回は誤嚥してためであろう熱が続いた為、選択肢のひとつとして「胃ろう」の提案を受けたというところまででした。 ここで、病状以外で実際に困ったことがありました。それは突然にしての脳梗塞での発作で脳の大部分が損傷を受けた為、本人が話すことができなくなってしまった故の困りごと。 それは「本人の銀行口座から現金を引き出せない」ことでした。 人は「話せないんだったら紙に書いてもらう事できないの?」と訊かれたこともありましたが、「話す」という行為は脳からの指令が正常な故、できること

          療養型病院での日々

          治療始まる〜院内リハビリ

          その2 昨日の初めての投稿からの続き。 さて、救急車で運ばれ何とか命は助かり、これからの治療方針など主治医の先生から現状なども説明くださる。先生曰く「脳幹に近い太い大事な血管が詰まってしまっていたから、年齢からいっても完全には良くならないし、ちょっと起き上がったり、することは難しいんじゃないかな…」とのことでした。 先生は、あまり無責任な事は言えないでしょうから最悪を鑑みてのことだったのかもしれません。 とはいえ今は昔と違い、このような状況でも身体をなるべく早いうちから動か

          治療始まる〜院内リハビリ

          突然親の病気から介護にまつわる話し、色々 その1

          初めての投稿になります。今月5月27日で父親を身送ってから、ちょうど7年になりました。享年81歳。 今、私は父親の病をきっかけに6年あまりじっくり寄り添ってきた経験をもとに、記録として、または介護に関してどなたかの参考になれば、と思い書き留めておきます。 素人ながら、重い障がいが残り、意思疎通できなくなった父の世話で生活の大部分は介護に関わってきましたので、備忘録も兼ねていますが、その当時のこと、病気から治療期間、医療や介護手続き、逝去後の相続問題 など同じような境遇にある方

          突然親の病気から介護にまつわる話し、色々 その1