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足場板の本棚、入りました!

こんばんは。

土日がお休みの方は、今週も大変お疲れさまでした。

「本で旅する Via」と申します。
東京・荻窪の路地裏に6月にオープンする、「読書するための居場所」です。

創業までの経緯については、前回前々回をお読みいただけると幸いに存じます。

ただいま、内装工事が着々と進んでいるところです。

お借りしている物件は、昭和30年代に作られた2階建ての木造一軒家。前にお使いだった方は、1階を家庭料理のお店に、2階を居住スペースとして使用されていたようです。借用にあたっては、躯体(くたい・建物の骨組み、構造体)を変更する場合は、申請が必要とのことで、それはもう、とても面倒なので、もとの構造を生かしながら、2階も含め、かなり大胆に内装工事をしていただいています。

そんな工事が進むなか、内壁もすっかり取り払って、まさしく躯体が見えてきたところ、外では強い雨が降りました。

現場監督さんは、気づきました。

骨組みが湿っている……。

側面の雨漏りが発覚したのでした。

一報が入り、こいつの方を付けないと、内壁の吹き付け工事が進められないとのこと。

ノォーッ!

そんなわけで、当初のオープン予定日はずれることに……。

しかし、もし仮に、居抜きのまま入っていたら、雨漏りに気づくこともなかったわけで、毎夏のひどいゲリラ豪雨のなかでじわじわ進行していく雨漏りが家屋に与える影響を想像するだにおそろしい。

ほんとに、よかった。

ちゃんと、直していただいて、お客様に気持ちの良い読書空間をご提供したいと思っております。

そして先日、本棚が搬入され、据え付けも完了!

本棚に使用する木材は当初は別のものを想定いただいてましたが、膨れ上がる予算を前に、デザイナーさんが工夫してくださり、足場板を使った特注の本棚が完成しました。

足場板とは、文字どおり、建設工事で高所などで作業する際に敷く足場で使用する板のことです。最初は棚板の厚さ15ミリ、とのことでしたが、本の重さで耐えられないかも、ということで、厚さ30ミリに。強度が増しました。

この味のある本棚に、1000冊まではいきませんが、おそらく700〜800冊くらいの本が並びます。国内外の紀行や海外文学、歴史や文化など、かの地、かの時代へ、〝旅〟ができるような本が中心です。

お客様はもちろん、ご自分でお好きな本をお持ちいただいていいのですが、ふらりとお店にやってきて、今日はどこへ、どの時代に行こうかと、並んでいる本をお選びいただき、ゆっくりと、本の〝旅〟をお楽しみいただくこともできます。

本を通じてではありますが、未知なる風景との出会いがあれば、というのが、店主の思いです。

本棚に本が入るのはもう少し先になりますが、ユニークな内装も徐々に姿を現し始めましたので、またご紹介してまいります。


付記

見出し画像で本棚の設置をされている左の方が、女性の現場監督さん。2階でも、こちらもまだお若い女性の大工さんが働いていらっしゃいます。

わたしは手先が不器用で、忍耐力も乏しく、工作はからきしダメなので、お二人に尊敬のまなざしを注ぐばかりなのです。




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