支えあう姉妹/ヨハネスフェルメール(Mutual sisterhood)
フェルメールには15人の子供がいました。(そのうち 4 人は洗礼を受ける前に亡くなり埋葬されました)11人の子供たちの名前は、マリア、マエルトゲ、エリザベート、コーネリア、アレイディス、ベアトリクス、ヨハネス、ゲルトロイド、フランシスクス、カタリナ、イグナティウスです。この作品はその中の姉妹の誰かと考えられています。(詳細は不明です)
フェルメール一家は義母と一緒にかなり広い家に住んでいたようですが、さすがに11人兄弟は大変だったのではないでしょうか?長女と末っ子ではかなり年齢も離れていたでしょう。当時のオランダでは寝室というものがなかったので家のあちらこちらで就寝していたようです。当然年長者は幼子の面倒を見なければいけなかったことと思われます。
フェルメールは非常に遅筆で作品数が少ないにもかかわらず高価な顔料もふんだんに使っていたため一般に生活に困窮していたと言われています。しかし義母のマーリアは裕福であったという記録がありフェルメール自身も家業の旅館を相続していたり画家の協会である聖ルカ ギルドの長をしており、実はそんなに貧しかったわけではないのでは?と私は考えています。実際、フェルメールの死後さらに義母は孫に自分の遺産を残したとされています。(しかしフェルメールの妻は破産しています。家庭事情は複雑だったようです…)
未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。