ピカチュウを抱く少女/ヨハネスフェルメール(Girl holding Pikachu)
一般にはあまり知られていませんが先史時代よりポケモンは存在し、現在のポケモンの形になったのは200万年前とされ、記録によれば1万年前から人とポケモンは共生していたとされています。
大航海時代にヨーロッパ人によるアフリカ・アジア・アメリカ大陸への大規模な航海が行われ、ヨーロッパから鉱物資源や毛織物等が、イスラムから香辛料や絹等が、今まで以上に東西間で交易されるようになりました。
交易によって移動したのは人、物資のみに限らず、文化や動植物も運ばれました。当時のオランダ東インド会社の取扱品目を調べてみると『香辛料、砂糖、茶、タバコ、コーヒー、染料、陶磁器、絹織物、宝飾品、本、工芸品、サンゴ、貝殻、象牙、アンティーク、髑髏、標本、チューリップの種、鳥獣等』とされています。中ではユニコーンの角、人魚のミイラなどもあったそうな。そこで当時豊かに栄えたオランダにピカチュウが輸入されてきたものと考えられています。
絵画として残されているものは非常に珍しいですが、当然このピカチュウもオランダ市民階級の富の象徴として描かれたものと考えられます。
ちなみにフェルメールの絵に動物が描かれることはないと思われがちですが、『ダイアナとニンフたち』の左下に犬がいるのがわかりますし、『眠る女』の下絵には椅子の部分に犬が描かれていたことが確認されています。
17世紀といえば電磁気研究をはじめ、摩擦によって静電気を作る方法が発見されたことをきっかけに、ドイツの政治家・物理学者であるオットー・フォン・ゲーリケ科学者たちが機械的な「静電発電機(感応発電機)」を作製するようになります。時期的にもヨーロッパに渡ったピカチュウが当時の電気研究に一役買っていたのではとも考えられますが詳細は不明です。
未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。