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きょうの校閲38「立ち会いと立ち合い」

 鉄道ファンに「乗り鉄」「撮り鉄」「音鉄」なんで区分があるように、一口馬主にもいろんな楽しみ方がある。

 一口馬主は、競走馬を出資してレースで走ることで賞金を分配する一種のファンドである。つまり金融商品として扱われるので、どうとらえて楽しむかは人それぞれだ。株式のように儲かった損したの数字のみ見ている人もいるだろう。制限はあるが生産牧場や外厩(育成のための牧場)に見学することを楽しむ人、出資を募集するタイミングで「牧場見学ツアー」というものがあり、それを楽しみにしている人もいる。

 僕は出資した馬の頑張っている姿に立ち会うために競馬場に行きたい派だ。現地で競馬場を楽しみつつ、パドックから出資馬に「頑張れ」と念を送り、コースでもゴール板近くまで行って応援している。

 勝ったときは大いに喜ぶが、普段は勝てないことがほとんどだ。人気になっていれば、惜しい負け方であれば悔しい。それでも頑張っている姿を見て「自分も頑張らねば」と奮い立たせてくれる。

 一頭持ちではないので騎手、調教師と一緒に立ち合って話したりする機会はほぼできないが、感謝しかない。

立ち会い:同席、列席。exお立ち会い、市場の立ち会い、立ち合い中止・停止・終了。
立ち合い:互いに立つ。ex剣道・相撲の立ち合い。

 「出会い」と「出合い」の「人同士かどうか」という基準ではなく「横に並んでいるか、向かい合っているか」で使い分ける。

 今週も出資馬が走る。遠い競馬場なので今回は見に行くことが出来ないが「頑張れ」と念だけは送りたい。

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