〈note | 週末農業♯5〉 これからやろうとしている畑の土作り
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
べじです。
これまで肥料や栽培方法について一緒に見てきました。
今回は、これからやろうとしている畑の土作りについてです。
実は他国に比べて日本の土壌(畑の土)には栄養がいっぱい
日本の多くは、火山灰からできた土と植物が腐植して土に返ったもの(黒ボク土という土)です。
そして、第2次世界対戦後日本は食糧難に陥るとともに、化学肥料(窒素、リン酸、カリウムが配合)が登場してきました。
この化学肥料を幾年にもわたりふんだんに畑の土壌に施したため、畑の土壌には多くの栄養成分が残っているからです。
ではどうして戦後でもないこの時代に畑に肥料を施すのでしょうね。
一緒に考えてみましょう。
まず、植物が生長するために必要な三大栄養素を見てみます。
✅窒素
窒素は、主に植物の葉っぱや茎を生長させるために必要な栄養成分です。
✅リン酸
リン酸は、主に植物の花や実をつけるために必要な栄養成分です。
✅カリウム
カリウムは、主に植物が根っこを生長させるために必要な栄養成分です。
野菜はおおきいもの、多収量にしたいという概念がある
スーパーなどのに行って目にする野菜は大きくりっぱなものばかりですよね。
そして、これを実現するためには、常に三大栄養素をふんだんに使わなければならないのです。
でもですよ。
そもそも畑に昔から蓄積されてきた栄養がありながら、これらの肥料をふんだんに畑に施すと
どうなると思いますか?
そうです。
「メタボ野菜」になってしまうんです。メタボになった野菜は、虫に食べられやすくなったり
病気にかかりやすくなったり、良いことがないのです。
ではどうするか。
有機栽培の楽しさの一つである「肥料の調整」です。
たとえば、小松菜、ほうれん草などの葉物野菜。
これらの野菜は、主に葉っぱや茎を食べる野菜ですよね。だから窒素成分が必要と思うじゃないですか。
でも、大きさにこだわらなければ、窒素肥料をほどこさなくても、十分葉物野菜は生長し、虫に葉っぱを食べられることも少なくなり、病気にもほとんどかかりません。
逆に葉物野菜の根っこの生長を促すために、
”カリウムの成分が多い肥料を気持ち多く施してみる”
そうすることで、急なゲリラ豪雨などの雨風でも倒れないような作物を栽培するといった考えができますよね。
こんな具合で、栽培した作物によって畑に施す肥料を調整することができるのが、有機栽培のだいご味の一つでもあります。
人間が思っているよりも自然はやわじゃない
土壌の成分のことだったり、作物の栽培スピードや大きさに関しては、人が思っている以上に自然はやわではありません。
自分が作物のために考えて、畑の土壌に施した肥料成分を栄養分として、
作物はじっくり、ゆっくり生長していきます。
もしかしたら、ほぼ人が作物の生長に対して手助けはあまりないのかもしれませんね。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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