6送会と3送会の違い
今日は、勤務校で3年生を送る会(3送会)が行われました。
これまではずっと小学校で勤務していたため、初めての3送会。
担任している2年生の子どもたちは、計画や準備の中心となって進めてきました。予定通り、全てのプログラムを終えることができ、ほっと安心しています。
6年生を送る会
これまでの経験、6年生を送る会を紹介します。
各学年の出し物
各学年より、卒業を祝いつつ、その学年の思い出を振り返るような出し物をしています。よく見た出し物は…
1年生…「おおきなかぶ」の劇をやりがち
2年生…九九、ダンス
3年生…理科・社会の授業 リコーダーなど
4年生…音楽発表会 合唱
5年生…合唱、クイズ、劇など多様なパターンあり
低学年については、ほとんど担任が計画や準備をします。
プレゼント
まず、何を作るか。そして、どのように作るか、各学年の割り振りなどを計画して、進めます。ちょっと多めに作る必要があるし、プレゼントするからにはちゃんとしたものを作らなければなりません。慎重に検討します。
会場の装飾
絵や花で会場となる体育館を飾りつけます。
そのまま飾りは残し、卒業式や次の年度の入学式で活用することもあるので、丁寧につくって貼る必要があります。
似顔絵
これまでの勤務校では、1年生がペアの6年生の似顔絵を描き、体育館に掲示するという文化がよく見られました。正直、1年生が描いた絵はそこまで上手ではないですし、描くことすごく時間がかかります。また、6年生としても1年生が描いた似顔絵をいつまでも大事に保管するとも限りません。
そこで、5年生の主任を務めていた時に、6年主任と相談し、似顔絵を描く文化を止めました。結果、1年生の主任からも感謝されました。その分、しっかり教科の学習に時間を確保できたそうです。
つまり、6年生を送る会に向けて、各学年でかなり時間をかけて準備をする必要があります。感動的な会になることは良いのですが、この大変さについても目を向ける必要があります。また、このような流れがある場合、簡単になくすことはできないのが学校現場です。ここでは、「誰が言うか。」という点が重要です。うーん。
3年生を送る会
本校のプログラムを紹介します。
生徒会企画:ダンスと大きな絵
大きな絵については、モザイクアートが行われました。
準備期間に紙にペンで色を塗り、それらを集めて貼り合わせて大きな1枚のモザイクアートを完成させます。本校の美術科教員がいてこそのプログラム。これは持続可能ではないような気もします。
1・2年生からの出し物
ここは、小学校とは異なり、2学年で1つの出し物を行います。
合唱は時間を調整して、何度も練習しました。また、劇型のクイズや呼びかけも行いました。2年生のリーダーシップを見ることができたのも成果の一つです。
思い出ムービー披露
3年間の思い出写真をスライドショーからビデオにして、披露しました。
中学校では、生徒に仕事を任せればビデオを作ることができるので、すごいなと感心しました。(小学校では難しいだろうなぁ)
お世話になった先生からお祝いムービー
ありがたいことです。しかし、生徒会担当の先生の負担がとても大きくなってしまいました。ムービーを集めたり、編集(つなぎ合わせたり)したりすることは大変そうでした。これは持続可能ではないように感じます。ムービーは嬉しいですけどね。
3年生からの出し物
合唱とビデオを披露してくれました。
3年生の合唱は圧巻。卒業式練習が始まったこともあり、姿勢もバッチリ。
生徒ができることが多いのは、中学校ならではだなと感じます。
会場の準備や片付けもとても素早い!感動しました。
生徒ができることが多い分、持続可能な要素が多いように感じますが、それなりに負担がある行事です。生徒にとっては、どのような意味があるか、価値があるかを明確にしながら、目標を教師と共有して計画や準備を進めていくことが重要です。
私は、2年生にとって、成長するチャンスだという話をしました。誰かのために思いを形にすることができるって素晴らしい。だから、本気を出し切って臨んでほしいと伝え続けました。
3学年しかない中学校だからこそ、生徒同士の関わりは小学校とは違う濃さがあると感じます。1・2年生が3年生への尊敬と感謝の気持ちをたくさん込めた3送会にすることができれば、これからも継続していくべき行事なのだと思います。
いずれにせよ、今日まで中心となって頑張ってくれた特別活動主任さま、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。