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【創作童話】雨ノ森の大会議
雨ノ森はその名のとおり、昔は雨の多い豊かな森でした。雨で潤った森にはたくさんの生き物が住みついていましたが、とくにカエルたちが喜んで集まって暮らしていました。
雨の多い場所には、ツワブキが生い茂ります。カエルたちはそのツワブキで雨ノ森に立派な住まいを作り、さらに多くのツワブキを増やしては、別の森にツワブキを売ったりして豊かに暮らしていたのです。
しかし、年々雨の日が減り、とうとう今年の夏は日照
【創作童話】つっこみねこみーこ あさからよるのひ
つっこみねこみーこが
あさ、めをさますと
よるでした。
「それあさじゃないでしょ。
よるでしょ。いや、あさか。」
あさなので、
みーこはおきることにしました。
おにいちゃんねこは
グーグーねむっています。
だれもおきてこないので、
みーこはじぶんで
したくをして、
よいこのこねこえんに
いくことにしました。
「よいこのってなに。
よいこねこえんでいいでしょう。
いや、よいこでもいいか。」
【創作童話】ぼくん家のトラベルエレベーター
①どうして僕の家は2階建てなんだろう。
3階建ての家の子もいるし、10階建ての子だっている。
10階建ての家の子は、エレベーターで登って、自分の家まで行くんだって。
いいなあ。僕の家にもエレベーターがあればいいのに。
今日学校で友だちと話したことを思い出しながら、お風呂に入った。
②お風呂から上がって、洗面所で歯をみがいてたら、いきおいよく妹が入って来て、ドアを閉めてこう言ったんだ。
「このエレ
【創作童話】どうして坊やと迷惑の木
小さなネズミの男の子のちび坊は、4匹の兄と3匹の姉と暮らしています。
ちび坊には知りたいことがたくさんあります。
「どうして夏は暑くて冬は寒いの。
どうしてお金でものが買えるの。
どうして大人は働いて子どもは働けないの。」
知りたいことを思いつくと、ちび坊はすぐ、そばにいる家の人や、友だち、先生に聞いてしまいます。教えてくれる時もあるし、誰もわからない時もあります。
あんまりどうしてどうしてと