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2025年の年頭に~『今、自分は未来に種まく行動をしているか』問うて生きる
この年末年始は、インフルエンザで寝込んでいました。
発症から2週間余りたって、ようやくほぼ抜けたかなという感覚です。
今大流行りのインフルは、かなりタチの悪い型のようなので、皆様、どうぞくれぐれもご注意ください。
さて、2024年の振り返りをできないまま、年を越してしまいましたが、今更ながら、2024年の私的な3大トピックスを書き留めておきたいと思います。
その1
京都は原谷苑の見事な枝垂れ桜を見られたこと。
朝一で入れたお蔭で、人の少ない状態で夢のような空間を楽しめて、まるで天国にいるみたいな、ふわふわと幸せな心持ちになりました。
見てきた時のnote記事
その2
初めて朝ドラにはまったこと。そう、『虎に翼』です。
脚本も、演出・音楽をはじめとするスタッフワークも、そして勿論俳優陣も全てが目覚ましい出来栄え。刺激的で面白かったです。
紅白でのコラボも、とても良かった♪
『虎に翼』の感想をまとめたnote記事
その3
長年の推し、フィギュアスケートの宇野昌磨さんが競技を退き、新たなスタートを切ったこと。
ちょっと他に類を見ない程清々しく和やかだった引退会見は、彼のスケート人生と人柄を反映しているように感じられる、印象的なものでした。
引退に寄せたnote記事
その他、エンタメ関係で、特に印象深かったものを挙げておきます。
浅田真央さん主宰のアイスショー『Everlasting33』と荒川静香さん主宰のアイスショー『Friends on Ice 2024』の、色合いを異にする充実ぶり
三谷幸喜作の3人芝居『オデッサ』の重層的な面白さ
映画『コット、はじまりの夏』の瑞々しさ
柿澤勇人版『ハムレット』に見た、活力あふれる新しいシェイクスピア
大竹しのぶのアコースティック・コンサート、小松亮太のプレミアライブ、久世星佳のライブプレイショー、宮田大のリサイタル……それぞれの矜持とスター性、両方をしみじみ感じる素敵なステージ
そんな2024年を終えて迎えた2025年。
冒頭の写真は、某テレビ局で放送していた「初日の出と富士山」の画面撮りです。
年末年始に寝込んでいた間、心に深く刻まれたことが二つありました。
ひとつめ
年末にNHKEテレの音楽番組「クラシック名演名舞台2024」のトリを飾った故 小澤征爾さん指揮のチャイコフスキー『弦楽セレナーデ』。
彼が全幅の信頼を寄せていたサイトウキネンオーケストラによる演奏であることも手伝って、まさに渾身の一曲でした。
豊饒で芳醇、聴くものを包み込むような響き。その深みと厚みに圧倒され、音楽って凄いな、奥が深いなと改めて思いました。
ふたつめ
『虎に翼』関連のムック本を再読していて、目に留まったもの。
寅子の同僚の一人、汐見圭役の平埜生成さんの言葉です。
心に響いたセリフとして、多岐川の「未来に種まく仕事をしよう」を挙げ、
「日々、生活していると、忙しさにかまけて自分ばかりにベクトルが向いてしまったり、損得勘定だけで判断をしてしまいがちです。でも『今、自分は未来に種まく行動をしているか』と自分に問うことができるようになれば、より豊かな人生を歩めるようになるのかもしれません」
個人的に、とても腑に落ちる考え方でした。
というのも
『損得・効率・世間体より、安らぎ・愉しみ・心地いい』
という言葉を、私は座右の銘の一つにしているのですが、この言葉に心から共感すると同時に、どこか
「果たして『心地いい』だけでいいのだろうか?
人間として、日々を『楽しむ』だけで本当にいいのか?」
という思いも湧いてくるのを、どうしても否定できずにいました。
そこにストンとハマったのが平埜さんのこの言葉です。
独身で子なし。
社会が変化して考え方も変わり、同類がいくら増えようとも、結婚も出産もしていない身には「当然するべき宿題をしていない感」が執拗に付きまとうものです。
でも、たとえ物理的に遺伝子を残さないとしても、人間は、生きている限り何らかの痕跡なり影響なりを、意識的にせよ無意識にせよ、周囲に残さずにはおかないのでしょう。
そうした意味で、「『今、未来に種まく行動をしているか』と自分に問う」というのは、とても大切な視点なのではないかと、感じ入りました。
というわけで、2025年の年頭に加わった目標は
「『今、自分は未来に種まく行動をしているか』と自分に問いながら、日々を生きる」
です!!
ここを覗いてくださった皆さまにとって
穏やかで健やかな年明けでありますように…