人生最初の選択は『親』を選ぶことだった
人生の選択はいきなりやってくる。
人生で最初の選択を迫られたのは、小学4年生の時。
私は男ばかりの4人兄弟の3番目で、毎日のようにいじわるをしてきたり、プロレス技をかけてくる長男があまり好きでは無かった。
それでも家の中に遊び相手がたくさんいる生活には満足していた。
そんなある日、学校から帰ってきて玄関を開けると・・・
シーーーーーーーンとしている。
まるで家には誰もいないような雰囲気。
犬すら吠えない・・・嫌な予感しかしない
でも父の靴や次男の靴はある・・・
階段を上がり二階が近づいてくると次男のすすり泣く声が聞こえてくる・・・次男が何かをやらかしたのか?(兄ちゃんまた何やらかした?)
部屋に入ると泣いている次男と四男、難しい顔をしている父がいた。
父からは「母に他に好きな人が出来て、その人の元に行った」ことを告げられた。
驚いたけれど・・・何より気になったことがあった
長男はどこ?なんでここにいない?
ひょっとして母が連れて行ったんだろうか?
いろいろと父が話しているが、長男のことが気になって仕方がない
そうこうしているうちに、父から「どちらと暮らすか?」という選択を迫られた・・・。長男いないけど?
次男はまた嗚咽をともない、泣き始める。
もちろん、どちらかなんて選べるはずもない・・・そこで絞り出した私なりの答えは
私「兄弟がバラバラになるのが嫌だ」
父はそれでいいか?と次男と四男にも聞き、二人は泣きながら頷いた。
そして、私は父に「長男はどこにいるのか?」を聞いてみた。
父「長男は、従弟なのでおじいちゃんと出かけている」
・・・えっ?・・・従弟?・・・・
ずっと長男だと思っていた人は・・従弟・・?
母が出ていっただけでも混乱しているのに・・・長男が従弟・・・
混乱する私にかまわず父は(血の繋がりがある)兄弟3人で『母』の元に行く選択肢もあることを告げた。
すると次男・四男はますます泣き出した。(それより私は長男が従弟なんが気になる・・・次男と四男は気にならんのか?)
父の問いに対する答えは考える必要は無かった
自分にとって大事なことは「兄弟が一緒であること」
この状況で次男(実際は長男)にどちらの親につくのかを選択をさせれば、冷静ではない彼は間違うかもしれない。
もう、自分で決めるしかない!
人生最初の選択は『親』を選ぶことだった
そして、明確に「父と4兄弟で生きていく」ことを告げた。
そして大人になった今、家族で集まるバーベキューの時に「やっぱり、お兄ちゃん(従弟)の焼いた肉は最高だね!」とでも言っておけば、長男(従弟)は喜んで暑い中でも肉を焼いてくれる。
楽をして熱々のお肉を頬張れるのは、あの時の選択があったから。
あとがき
ここまで読んでいただき
長男(従弟)の実際の両親は早くに亡くなり、(弟である)父が引き取ったらしいです。そういや顔が一人だけ濃い!
私の物心つくころには長男(従弟)はいたので、普通に兄弟だと思っていました。
また、その時の経験のおかげで
人生の選択を迫られたときは、自分で選ぶことが大切。
迷ったら、『自分にとって大事なことを優先する 』
ということを学べました。
ただ私の中では、他に選びようが無かったので「自分で選んだ」と言えるかは微妙ですけどね・・・。
それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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