【超詳細!企業研究】集英社編(23000字を無料でまとめました)
目指せ!出版社!そんな就活生の諸君、
こんにちは!
私はエントリーシートは全通したが、最後の一歩
手前で落とされた悲しき22卒&24卒女子です。
時すぎて、やーっと未練も消えたので、
後世の役に立つ記録をnoteにしてあげます。
というわけで、
企業研究シリーズ集英社編です!
ちなみに文字数を見れば分かるかと存じますが、
前半以上に、めちゃくちゃ細かいです。
〜これを読むべき人〜
✔︎出版社の就活をしている学生・第二新卒社会人
✔︎エントリーシートを書く予定の人
✔︎自己PRを考え中の人
✔︎各企業の特徴を事細かに知りたい人
✔︎26卒、27卒、28卒の大学生
就職活動中のみんな、これを糧に頑張ってネッ!
- 集英社
さぁ、みんな大好き集英社。
漫画とアニメと言えば、週刊少年ジャンプです。
と言いたいところですが、これは個人の所感によります。とはいえ、出版関連事業だけの売上を見ると
他事業を抜いたKADOKAWAよりも上です。
詳細は下記のnoteを参考にしてください。
それでは、いきましょう。
その前に最初に断っておきますが、必ずしも
全て網羅出来ているとは、言い切れません。
- 企業情報
後ほど記載しますが、集英社は元々小学館の
一部です。「小学館・集英社プロダクション」を
耳にしたことはありませんか?
これらは最初から別々だったわけじゃありません。
当時、小学館に在籍していた娯楽出版部門のプロが
集英社に移ったことも、集英社が娯楽系に強い
所以かと思います。就活では不要ですが、
参考にしてみてください。
話は脱線しますが、「少年王者」と「明星」に
ついて、簡単に説明していきましょう。
【少年王者】
第二次世界大戦に負けた日本。
娯楽にかける、お金はありませんでした。
つまり紙を大量に印刷して、製本して、子どもたちに1人一冊配布するような費用は、中々、捻出できませんでした。そこで、当時の娯楽として主流なったのが「紙芝居」です。紙芝居であれば、大人用に1部あれば子どもは映画のように見れば良いので、
それだけで事足ります。そんな背景から、
紙芝居が主流だったんです。そんな中、戦争が終わり約2年、集英社が出したのが「少年王者」です。
本作は紙芝居の絵に、紙芝居にはない言葉を
しっかり加えて、現在の絵本に近いような構図で
製本されました。今まで子どもたちの手元にはなかった紙芝居が、子どもたちの手に渡ります。
子どもたちは自分のスピードで、好きなページを
何回も繰り返し読めるわけです。
そりゃヒットしますよね。
個人的に集英社は、出版におけるデメリットを
ポジティブに変えていく力が強いと思います。
【明星】
1952年、「夢と希望の娯楽雑誌」という
キャッチコピーで、工場などに集団就職した若い女性たちをターゲットに始まりました。
中身は芸能で、当時のトップスターやアイドルたちが雑誌の誌面を彩りました。戦後まもない時期ゆえ
に、国民の生活はまだまだ過酷。だからこそ、
夢や希望が積まれた「明星」は、雑誌の中で
キラキラとした映画スターを見て、「あんな暮らしがしてみたい」と夢を抱いていました。
1987年、光GENJIのデビューを契機に、
翌年、最高発行部数を記録。しかし光GENJIの人気に陰りが出て、解散すると、日本の芸能アイドルの最盛期も衰退して行きます。それを契機に、
「明星」は「Myojo」に変わり、男性アイドルに
特化した雑誌へと変わります。昨年、故・ジャニー喜多川の性加害によって、世間は大騒ぎになりましたよね。一部では、出版社の雑誌においても、
旧ジャニーズが優遇されているなんて批判の声が
上がっていました。そんなMyojoですが、
なぜ男性アイドル(主にジャニーズ)に振り切ったか考えたみたことはありますか?
当時、旧ジャニーズのファンの皆さんは、
雑誌を切り貼りしたり、特典を集めたり、読む以外の目的でも手に取ってくれました。更にページ数の多い雑誌においては、1つのグループを扱うより、
複数のグループを扱った方が、手に取るファンの
母数も増えますよね。そうすると、広告費の収入
も増えるのです。雑誌の収入は主に広告です。
広告費は、その媒体の影響力に左右されます。
というわけで、より沢山のファンが購入する方向
に振り切った方が、影響力が大きいとみなされて、広告収入が増えるわけです。そんなわけで、
「明星」は集英社の看板雑誌となります。
いかがでしょうか?
「生活とファッションをリードする」
改めてよく考えると重みがありますね。
- 廣野眞一氏について
さぁ、KADOKAWAに続き社長について、
その会社の今が分かるので取り上げていきます。
集英社はKADOKAWAと違って、新卒から集英社の社員がそのまま社長になるケースが多いです。
現社長の廣野氏もそうですね。
しかし、出身はバラバラです。廣野氏は広告宣伝畑ですが、前社長はジャンプ、その前は雑誌でした。
その理由を紐解いていきましょう。
まずはみなさん、こちらをご存知ですか?
TITLEMAXはアメリカの金融系企業です。
そこが統計をしたIP総収益のランキングになります。ポケモンやハローキティ、STARWARSなど
世界を代表するIPの中に、ジャンプが9位にランクインしていますよね。更に下には、ドラゴンボール、ワンピース、遊戯王が名を連ねています。
これらは全て集英社の作品です。
集英社が持つ作品が世界において、
どれほどの影響力を持つかお分かりでしょうか?
このランキングだけでも充分把握されたでしょう。
廣野氏が社長に就任された月をご存知ですか?
2020年8月25日です。
さて、本年に何か大きなことがありました。
お分かりでしょうか?
『劇場版 鬼滅の刃〜無限列車編〜』
本映画は約45の国で放映され、全世界累計来場者
は約4135万人、総興行収入を約517億円を記録
しました。ちなみに日本の興行収入においては
トップを記録しています。
ちなみにトップ10の中には、ONEPIECE FILM REDがトップ15の中にはTHE FIRST SLUMDUNKが
それぞれランクインしています。
アニメ映画の巨匠と言えるジブリや、海外映画の代表と言えるハリーポッター、タイタニックと肩を
並べるというのは相当すごいことです。
さて、鬼滅の刃以降、みなさんも何か変化を
感じませんでしたか?集英社のアニメ映画数が
増えていると思いませんでしたか?
鬼滅の刃以降、ワンピース、呪術廻戦、チェンソーマン、SPY×FAMILY、僕とロボコ、ハイキュー、
ルックバック、スラムダンクなど増えています。
特に新しいのは、アニメの途中の原作エピソード
を映画化する手法です。これは鬼滅の刃以前には
なかった取り組みとなります。
ここで皆さん、廣野氏の経歴を思い出して下さい。
彼は、広告宣伝、そしてコンテンツ部を歴任しております。つまり、それらの分野のプロ。
IP畑にいた方が社長になったということは、
これから集英社はそれだけIPビジネスを強化していこうという方針であると言えます。
- 一ツ橋グループについて
出版業界にはこのような企業グループがあります。
ちなみに中核企業のみを上記には記載しました。
所属している企業は他にも沢山あります。
下記の一ツ橋グループ所属企業のサイトに、
グループに含まれる企業が掲載されていますので、参考程度にご覧ください。
このグループ、何なのかと簡単に記載すると、
企業としては独立していますが、お互いにメリットがあるものや、まとめた方が良さそうなものがある時には、協業しましょう、資本提携しましょう、
そんな感じのグループです。
ジャンプの競合にサンデーがあるように、グループ内競争も全然あります。一方で小学館集英社プロダクションのように、必要なものにはお金を投資しあっていくというような構図もあるのです。
とは言え、四季報を見て頂ければ明白かと存じますが、集英社の筆頭株主は小学館です。持分は50%。
前回のKADOKAWA回でも別の項目で触れましたが、50という数字はかなり大きく場合によっては、小学館が集英社に意見するということも
可能であると言えます。
- 企業理念について
集英社の社是はご存知ですか?
「創意・自信・協調」です。
その上で、トップメッセージではこのようなミッションを掲げています。それは「良質なコンテンツを作り、活かし、新たなサービスを作り出す」こと。
人々が夢中になれるコンテンツを届けるためには、サービスを作り出す創意と、それに対する自信、
そして協調性を持った一体感が不可欠です。
ゆえに、あなたがいくらアイデアマンだったとしても、他者のアイデアを否定するだけのような、
協調性0の人間であれば、不合格というわけです。
その上で集英社の由来は「英知が集う」です。
もうここだけでレベル高そうですね笑
では、ここからは特徴や強みに移ります。
- 特徴と強み①「新人育成術」
〜【漫画における、超強力な新人育成】〜
集英社と言えば、現代において数々の作品を
世界に届けています。漫画の発行部数におけば、
上位の作品はほとんどが集英社と言えるでしょう。
集英社の強さが明白です。
お分かりだと思いますが、少年・青年と比較して、
少女・女性の発行部数が低いのは、読者の母数が
そもそも少ないから仕方ないです。
どういうことかと言うと、男性は少女漫画をあまり読まないけれど、女性は少年漫画を読む。
こういった違いになります。
ですので、これを踏まえると上位にランクインしている少女漫画は少年漫画に引けをとっていないので
かなりすごいと言えるでしょう。
とは言え、男性にも人気が出るような女性漫画は
どんなものなのか、お色気以外の路線で考えてみると案外面白いのかもしれませんね。
ふと思いました。
ぜひ分析してみてください。
確かに夏目友人帳とかは、男女問わず人気です。
話を戻します。
ここからは集英社の強さをもっと紐解きます。
その前に一つおすすめです。
集英社の育成力というのは、世間でも認められているものであるゆえ、インタビュー記事が多いです。
歴代編集長やジャンプ編集部のインタビュー記事は
本当に面白く、勉強になるので、ぜひ調べて
みてください。対談とかも面白いです。
加えて、下記はご存知でしょうか?
漫画家のオーディション番組です。
チェンソーマンの編集で名の知られている、
林士平さんも出ています。生の新人漫画家×編集が
見られるので、こちらもおすすめです。
〜漫画編集の強み①〜
漫画力×編集力を具現化させたアンケート
はい。ジャンプと言えば、アンケート至上主義。
漫画家と担当編集が一丸となって、アンケート
トップを目指し、下位が続けば即打ち切りです。
なぜこの仕組みになったのか、ご存知ですか?
今や、売上トップのジャンプですが、
サンデーやマガジンよりも実は後発です。
前回記載したKADOKAWAもそうですが、
後発は後発だからこそ、追い抜く力が凄いです。
1968(昭和43)年に始まった「少年ジャンプ」はまだ週刊誌ではなく、隔週連載でした。最初の創刊号はわずか10万5000部しか出ず、トップランカーは数々の大御所を抱える「サンデー」と、
スポーツの名作が揃う「マガジン」でした。
どれも難敵です。
ここで、ジャンプ編集部は差別化を図るためには、どうするべきかを考えました。
そして、そこで出した答えが「新人育成」です。
他誌が大御所を抱えるのであれば、集英社では新人を育て、大御所に変えればいい。そうして、今の
新人育成フローが出来上がったわけです。
進学校では、成績の順位を張り出したりすることで生徒たちの競争心を煽り、勉強させる方向に仕向けています。それと同じで新人を育成するには、競争環境が必要で、それがアンケートだったわけです。
ヒロアカや呪術廻戦が最終回を迎える今年ですが、
昨年からジャンプは新連載を度々出しています。
そして今、残っているのはキルアオ、鵺の陰陽師、
願いのアストロ、そしてカグラバチくらいです。
容赦なく切られます。
しかし、これくらいやらないと逆に作品数が詰まってしまい、カグラバチのように爆発的な作品が出て来ないわけです。批判もありますが、私としては
これが正しいと思います。
もう少し深めましょう。
「ジャンプ+」は「ジャンプを越える」という意味合いで、+をつけて、始まりました。
連載争奪ランキングなんてものもあります。
更にジャンプ+は、1周目が無料です。
広告費と2周目以降の購入費用しか、
集英社にはお金が入りません。
しかしそれでも、無料にしています。
これにも意味があります。新人を育てるためです。
あなたは、LINE漫画で漫画を読むときに、
無名で、人気でもなく、1巻しかない読み切りに
わざわざお金を払いますか?
LINE漫画で期間限定で無料になる作品は、全て
有名だったり、話題の作品ですよね?
つまり、多くの人間は面白いか分からない新連載にお金を賭けようとはしないわけです。だからこそ、ジャンプ+は無料として、新人連載でも読んでもらい、評価いただけるような仕組みを取りました。
さて、ここまで読めば分かるかと存じますが、
集英社漫画は新人に重きを置いています。
ゆえに、就職活動においても、そのような視点が
重要になるでしょう。
そういえば最近、集英社×ChatGPTで
「Comic-Copilt」が始まりました。
こちらも漫画家支援の一環になります。
出版社は、漫画家の負担を減らすことも任されています。漫画家がいないと、成り立たないからこそ、
負担をどう減らすか。それも考えるべき視点です。
であるからこそ、生成AIなどの活用は
積極的に推進していくべきなのです。
というかそもそも、働き方改革が叫ばれている世の中において、人口減少で人手不足ゆえ人員の取り合いが起こっている世の中において、漫画家の
負担軽減は必須です。
もちろん、編集者の仕事負担軽減も必要ですよ。
最後に。就活でアピールをする君へ。
「好きな漫画は何ですか?」「ワンピースです」
これってどうですか?ワンピース好きなんて、
ごまんといます。ライバルに、どろぴざ級の人が
いたらどうですか?結構キツイです。
「好きな漫画は何ですか?」「卓上のアゲハです」
「卓上のアゲハはすぐ打ち切られたけど、
どこが好きなの?」
こんな会話の方が面白くありませんか?
ここであなたが、卓上のアゲハの良かったところや
改善すべきだったところ、どのような展開にしていくべきだったか、そんな視点をアピールできたら、
それは編集者として正しいだと思います。
編集者とは一番最初の読者であり、唯一、作品に
指摘できる存在で、作品をより良くする存在です。
そういう存在が集英社に集うのです。
みなさんは、集英社漫画の3本柱をご存知ですか?
有名なものだとジャンプの「努力・友情・勝利」
ですが、本質は違います。
「新人作家の新連載」「編集者との二人三脚」
「読者アンケートの重視」
この3つです。一から作品を作る能力よりも、
その漫画に足りない読者視点をどのように補って
どのような指摘をして変えていくのか。
誰に、どんな漫画を描かせてみたいか。
どの漫画に、何が足りなかったか。
どうすれば読者に受けるのか。
そんな力が求められていると言えるでしょう。
〜下記の記事もおすすめ!〜
↑審査員に大谷翔平選手が入っています。
リアルな選手が入ることで、新たな視点が生まれるかもしれません。こういった企画も良いと思います
- 特徴と強み②「強力なIP収入」
〜【強力すぎるIP商材】〜
ざっと並べてみました。
めちゃくちゃ多いですね。アニメは明白ですよね。
うまい具合に人気作品が割り振られています。映画とドラマでは映画の方が多いです。というか、映画に最近は何となく力を入れているように感じます。
さて、ここからは3分野において解説します。
ではまず、アニメからです。
アニメ制作の需要は依然として伸びていますね。
2010年と比較すると、約2倍。
その答えは次のグラフにあります。
アニメ産業において、タイトル数は激増しては
いないものの、動画配信市場は10年で10倍も
伸びています。ゆえに、制作市場も増えている。
簡単にいうと、アニメ需要は高いというわけです。
その理由として最も大きいのは、やはり動画配信が出来るということで、これが全世界配信へと拡大して、多様なアクセス方法を可能としました。
とはいえ、アニメーター不足は現場の課題でも
あります。しかし、これを解決できる技術も出て
きましたよね。AIです。これを使えば、制作コストも削減できて、アニメ制作のスピードも上がる
ので、今後導入が加速していくでしょう。
話を戻します。ここまでで、アニメ需要の伸びに
ついては理解されたのではないでしょうか?
次に金銭構造を簡単に。
アニメには(ドラマも映画もそうですが)、
制作会社がフロントに立ちます。バックに製作
委員会がいて、そこに関係企業が出資をしている形です。出資者の中には受け取れる金額の割合が、
予め決められておりそれに沿って収入が入ります。
ライセンスを持っているのは出版社ですので、
ヒットすればヒットするほど、多くの割合で
金額を受け取ることが可能です。
何においても、大元の部分を持っている企業に
一番お金が入るのは世の常ですよね。
さて、構造は何となく分かりましたでしょうか?
もっと深く解説していきますよ。
みなさんは、アニメの売上において、海外割合が
どれだけ占めているか、ご存知ですか?
何とびっくり5割が海外を占めています。
さて、ここで思い出して欲しいのが、前の方に
ご紹介をしたTITLEMAXのランキングです。
出版社の中でジャンプは、唯一ランクインしていましたよね。つまり、この5割の中においても、
集英社作品は、かなりの数を占めていることが
推測できます。日本の人口は減る一方です。
子どもは、全然生まれてきません。富裕層は海外に逃げ出し、どんどん貧乏になっています。
比例するかのように、漫画の値段も上がっています。人間は、金に余裕がないと、余暇(娯楽)に
お金をかけません。ゆえに日本だけじゃ限界があります。ならば、海外で人気である利点を存分に
生かすべきです。そんな背景もあって、アニメ化が加速しているのです。
さて、こちらの話題をご存知ですか?
「Bling-Bang-Bang-Born」はマッシュル2期の
オープニングですが、このニュースだけでも、
どれだけの世界の人がマッシュルというアニメを
見ているのか分かりませんか?
何をアニメ化して、どこの国をターゲットにするかなどそんなことを考えてみても面白いかも。
では次に映画。すこしトピックが多いので、
一旦何について記載するかを下記に並べます。
①なぜ名作の実写化/リメイクが増えているのか
スラムダンクやシティーハンター、幽遊白書、ワンピースもアニメの再リメイクが発表されています。
なぜ、今になってこうした動きが活発になっているのか。答えは明白です。それは以下の通り。
現代の子どもは少ないけど、「当時の子ども」はまだ多い。「当時の子ども(大人)」の方が比較的自由にお金を使えるようになっている。
海外人気が高いゆえ、利益に目処が立つ。
先ほど並べた上記の作品は、連載年からかなりの
年数が立っています。ざっと並べると、、
いかがでしょうか?
この頃、中学生だった少年少女は、もう良い年に
なっています。スラムダンクの映画において興行収入に貢献したのは中年の皆様だと言われています。
今の中年世代って、今の子どもに比べたら、人口が多いですよね。その分お金を落とす母数も増える。
「当時の子ども」は懐かしさを感じて、
見にきてくれるというわけです。
更に、一度売れた作品は海外でも人気が高いです。
シティーハンターも、幽遊白書もNetflixで配信されました。日本のキー局では意味がないのです。
日本の中年をターゲットにするのなら、海外の中年もターゲットにするべきでしょう。
そんな背景から、昔の作品のリメイクや実写が増えています。当時の技術では出来なかった演出も、
現代では出来ますからね。当時の人々に、
新規の顧客が加われば一石二鳥ですしね。
②原作の続編をアニメ映画にするケースについて
さて、劇場版の総数で見てみると激増はしていませんね。少しずつ増えたというところでしょうか。
知識程度にアニメ映画の歴史を振り返ります。
まず、みなさま、ご存じかと思いますが、
日本アニメを切り開いた最初の作品は手塚治虫の
「鉄腕アトム」です。手塚先生については、小学館の回で詳しく触れる(かもしれない)ので、
ここでは割愛しますが、このアトムが日本初の
テレビアニメとなります。以降、アニメの普及が本格化。1970年後半には「宇宙戦艦ヤマト」のアニメーション映画が大ヒットを記録しました。
この映画は400万人を動員し、1991年魔女の宅急便が放映されるまで日本アニメ映画トップの興行収入でした。ということよりも重要なことがあります。
原案と監督が「松本零士」さんです。
ここ、重要なので覚えておいてください。
そこからルパンだったり、ガンダムだったりが
放映され、ドラえもん・アンパンマンなどの映画の
シリーズ化が始まりました。1984年、また変革が
起こります。「スタジオジブリ」誕生です。
更にこの時代からレンタルビデオやカセットテープ
が普及し始め、アニメがより身近になります。
余談ですが、こうした電子機器の革命は1979年
世界を揺るがしたSONYのウォークマンから
基本的には始まっています。軸として、把握して
おくと面白いかもしれません。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-e.html
1990年、アニメ人気は更に高まり、今や当たり前であるクレヨンしんちゃんや名探偵コナンの映画が
始まります。ポケモンを含めて、これらは
オリジナル映画となっていますよね。
1997【名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼】
こちらは原作はもちろん青山先生ですが、
脚本や監督は異なります。さて、私が言いたいことに何となく気づいてきたのではないでしょうか?
1990年代はジブリも数々のアニメ映画を出し、
庵野秀明氏が手掛けたエヴァンゲリオンが興行収入25億を突破し話題になりました。
さて、どんどん行きますよ。
こんな感じでアニメ映画は日本人の生活に入り込んでいきます。集英社の作品においても、有名な作品はオリジナルだったり、実写だったり、アニメの
総集編のような形で放映されていきました。
集英社のアニメ映画でシリーズ化されているもの
を想像すると何が思い浮かびますか?
「みんな知っている」を前提とすると、やはり
ワンピースでしょうか。
さて、途中で色々変化が起きています。
初期のワンピース映画はオリジナル作品でした。
しかし途中から、本編のアラバスタとチョッパーの
話が入っています。その後、現代のワンピース
フィルムシリーズが始まっていますよね。
これには理由があるんです。
初期のオリジナルが、オリジナルを効かせすぎて
原作ファンはもちろん、尾田先生からも苦言と取られるコメントが出てしまったのです。
特にそれを印象付けたのが、2005年「お祭り男爵と秘密の島」。ワンピースは読んだことあれば、
みなさん、ご存知かと存じますが、「仲間」を大切にする作品です。しかし本作は、麦わらの一味の「仲間割れ」が色濃く描かれています。ゾロと
サンジは原作以上に仲が悪く、ウソップはナミに
ひどい言葉を言い放ち、あのサンジがナミを強く責め立てる場面まであります。意味不明です。
そんなわけで、カラクリ島以降、オリジナル作品は幕を下ろします。それから、アニメの総集編を挟んで、ワンピースフィルムシリーズが始まります。
2009年ストロングワールドでは、尾田先生が
製作総指揮を執りました。監督はアニメシリーズでディレクターを務める方を添え、これまでの
オリジナルとは異なり、原作に少し関連するような内容を組み込むことで、原作ファンからも
高い指示を得ています。しかし、これは尾田先生が
自ら総指揮に手を挙げたわけではありません。
最初は断っています。漫画家の先生は、連載だけで忙しいのです。そんな先生方に映画まで、となると
想像以上に大変なことなのです。
オリジナルが生まれる背景にはこうした理由も
あります。しかし、やっぱり、宇宙戦艦ヤマトやエヴァンゲリオンのように原作者が入る方が違和感がなく、原作ファンも取り込めるのです。
とはいえ、作者の方は連載だけでも大変なので
難しいですよね。更にアニメはアニメで、地上波で続けるのが一般的でした。一般的だったのです。
2000年代のアニメは、銀魂やナルトなど夕方の
時間帯に放送していました。現代のように第1期や第2期といった分け方も、ほとんどありません。
原作に追いつきそうになったら、オリジナルを挟むそんな風にしてアニメは放送されていました。
しかし、現代ってどうですか?
多くのアニメが、内容で放送時期を分けています。今ではそれが一般的ですが、これは配信型の台頭と技術発達により精緻な作画が可能になったこと、
量より質が求められる時代になったこと。
こうした時代の変化から、第1期や第2期と分けず、オリジナルを挟みながら、放送を続けるスタイルは逆に珍しくなりました。第1期を放送したとて、
第2期を放送するかは出版社の判断に委ねられているのです。つまり、第2期を映画として扱う判断もしやすくなったのです。結果、鬼滅の刃に繋がるというわけですね。
原作の方が原作ファンは観に行きますからね。
ちなみに、元ジャンプ編集長の西村繁男氏は回想録「さらば わが青春の『少年ジャンプ』」で、
そ「テレビ局と製作会社主導のアニメ化には強い不信感を持っていた」と記載されているそうです。
③少女漫画の実写化について
さて、少女漫画系の映画の特徴といえば、
アイドル俳優の出現率の高さです。
最初に言いますが、これこそ侮ってはいけません。
製作側にとって、少女漫画の実写は、元々
とーーーっても美味しいジャンルです。
理由は以下の通り。
ターゲットが明確。メイン層は10代or20代女子なので、マーケティングしやすいです。
撮影場所が限られる。過半数が学園ものなので、ロケ地が限られてコスト削減。
若手キャストを起用できる。大物はギャラが高いですが、このジャンルにおいては不要です。
つまりコストが安い!!
人気アイドルに出て貰えば、少なくともファンは
見に来てくれます。なので興行収入10億前後は
見込めるのです。見込めました。
しかし、それはコロナ前まで。
今はかなり厳しいんです。下記は直近の興行収入を分かる範囲でまとめました。個人ブログに記載された数値などは参考にしていません。
非公開は悪かったと思ってください。
明白だと思いますが、かなり厳しくなっています。
理由は1つ。人々がリアルを目の当たりにしつつあるからです。例えば、恋愛リアリティショー。
近年、増加傾向にあります。何でだと思いますか?
今の世の中は、所有価値から経験価値へと価値の重要度が移り変わっています。VRやメタバースがまさにそれを表しています。それと同じ現象です。
女子はリアルを求めているのです。
少女漫画はキラキラしすぎていて、非現実的です。
夢や憧れの世界です。恋愛リアリティショーは、
現実の人間がリアル(やらせかもしれないけど)に恋愛を繰り広げます。夢よりは身近なわけです。
こんなふうに価値観が変わってきているので、
需要も変わっています。
じゃあ、どうする!?
それは自分で考えて。と言いたいところですが、
面白いのでヒントを書きます。
直近でヒットした作品を見てみましょう。
ミステリは原作と全然違う内容の上に、脚本家が
相沢友子さんなので、あんまり褒め称えたくありませんが、かなりヒットしたと思います。
ドラマ効果もありますが、サスペンスという
部分で、ターゲット層が広いところが、一つ
貢献していると思います。私の幸せな結婚は、話題の俳優 目黒蓮主演だとしてもヒットした方です。
時代感が現代とはかけ離れいるので、SF作品のように現実と切り離して、エンタメとして楽しめます。
そんなところが、今の時代に合っているのかもしれません。今年、集英社作品の中では、少女作品が
多く実写化されているので、興行収入には注目してみて下さい。IPは今後、伸ばしていくべきジャンルです。だからこそ、このような課題は解決策を
探してみると良いかもしれません。
では、最後にドラマについて。
テレビは儲かりません。動画配信の時代です。
以上。
お前、漫画ばっかりまとめんじゃねぇ。
そう思っている方、すみません。
文芸も漫画と同じでやっぱりIPが強いと思っているんです。地面師たちとか、まさにそうでしょう。
- 特徴と強み③「エンタメの新規事業」
集英社は豊富なIPをもって、新規事業にも積極的!
具体例として2つ挙げます。
1.ジャンプTOON
集英社が縦読みに本格的に参入!
ジャンプTOON編集長をご存知ですか?
「浅野貴典」さんです。
ONEPIECEの立ち上げ人です。浅野さんと鳥嶋さんの当時のやり取りは、時間がある時に、面白いので調べてみてください。その他、BLEACHやアイシールド21の立ち上げもされています。すごい人です。
そんな浅田さんを統括編集長として、ジャンプTOONが始まりました。就活生の方は、
絶対に読むべきです。こういった立ち上がったばかりのものは、欠点も多いため、ブラッシュアップ
できそうな要素が多い可能性が高いはずです。
(違ったらごめんなさい)
兎にも角にも、App Store の口コミにヒントはあるはずなので目を通しておきましょう。
さて、話を縦読み市場に戻します。
まだまだ横読みの方が市場規模も大きいです。
とはいえ、ピッコマやカカオが縦読みは席巻しています。ゆえに、集英社が縦読みを作ったとして、
LINE漫画で闘うのは厳しいでしょう。
そうした背景から、D2Cの形で「ジャンプ」というネームバリューを活かして、ジャンプTOONは
始まりました。立ち上げ背景は下記に記載されているので、目を通してみてください。
個人的には、webtoon ってもはや、
漫画とは別の媒体だと思っています。
だって紙で売れないし。フルカラーだし。
でも、スマホにはマッチしていて、言葉も少ない
ので読みやすいですよね。横読みほどの深み
(伏線とか)があるのかと言われれば、どうなんでしょう。というか私は、スマホを手に持つことすら最近はきついです。肩掛けのケースを買いました。
何が言いたいの?
スマートグラスやVRという技術が出てきたので、
スマホもいつか消えるのでは?
メガネをかけたら、漫画が出てきて、
タッチすれば次のページへ飛ぶ。
横でも、縦でもどっちでも良くありません?
すみません。個人の意見を記載しました。
どんな世界になったとしても、横読みも縦読みも、
市場は残るでしょう。そういった今後を踏まえた上で、どのように縦読み市場でポジションを確立していくべきか。誰かソラジマでインターンをして、
私に教えてください。
2.マンガダイブ
漫画の世界に没入する新体験
ARなどの新技術を活用した新しいコンテンツです。下記のような巨大スクリーンに、漫画のテーマに合わせた映像や漫画のコマが流れるような感じです。「推しの子」の場合は、B小町のメンバーが360度
自在に動いて、実際のライブに没入できる
というわけです。以下は日経新聞に掲載されているXR事業部の課長によるコメントです。
海外のイベントにも輸出できますからね。
こういった時代変化を生かした企画も面白いかもしれません。マンガダイブなど、イベントや展示会は積極的に行くことをおすすめします。
下記のインタビューは参考になるでしょう。
3.集英社ゲームズ
出版×ゲームの新事業
集英社ゲームズのポジションは、もちろんゲームパブリッシャー。ジャンプなどの漫画作品を元にしたゲームを自社グループで作るわけではありません。ゲームクリエイターに「集英社ゲームクリエイターズ CAMP」へ登録させることで、開発資金から
ゲーム内容に対するフィードバックまで、しっかりとゲーム開発を支援します。
さらに、新人漫画賞のような形で、
ゲームコンテストも開催しています。
コンテストにおいては、ゲームを作る上で、
不足している技術があればCAMPの中から、
募集をすることができ、仲間作りとしても活用できるわけです。さらに集英社の強みである、漫画力との開発もできます。マンガ編集者にキャラクターの関係性を整理する方法を提案してもらったり、
物語の展開方法をアドバイスしてもらったり。
そういったことも可能です。漫画のために、
ゲーム事業を始めたわけではありません。
ゲームで戦うために、ゲーム事業を始めたのです。
エンタメは、エンタメという分野である限り、
掛け合わせの相性が良いです。そういった部分から、このような事業が生まれたと言えます。
〜下記もおすすめ!〜
- 特徴と強み④「海外展開」
ここまでで、集英社「少年ジャンプ」にどれだけの知名度があるか、分かったかと思いますが、それを更に広げるため、海外展開に注力しています。
それを如実に表すサービスが
「MANGA Plus by SHUEISHA」です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000539.000011454.html
最近は海外クリエイターも集め始めました。
そんなMANGA plusですが、2019年に英語とスペイン語のみ対応でサービスインしました。
現在はサブスクリプションを導入しており、
スタンダードプランとデラックスプランの2つがあります。スタンダードプランでは、現在連載中の80作品、合計6000話以上が読み放題になり、
デラックスプランだと、閲覧できる作品数が、完結したシリーズを含めて190タイトル、合計1万5000話以上が対象となります。売りとしては、
「週刊少年ジャンプ」、「ジャンプスクエア」、「少年ジャンプ+」で連載中のマンガの新エピソードを、日本と同時に配信するスピードです。
従来のライセンス取引ではこれは無理でした。
基本的に従来は現地の出版社を挟む形でしたが、
ここをカット。この仕組みは集英社が初でしょう。
現在は、英語のほかスペイン語、タイ語、ポルトガル語、インドネシア語、ロシア語などでも配信されており、ユーザーはどんどん拡大しています。
2020年時点では370万だったので、倍くらいには
増えていると思います。
上記のニュースにあるように、どんどん力を入れていくと思いますよ。ちなみに世界展開を試みる背景はKADOKAWAの回でも記載したので割愛します。
時代変化に伴い、流通が大きく変わっています。
このような流れは意識しておくのがベターです。
また、Manga plus自体は日本では中身が見れない
ので、UIなどを指摘するのは難しいと思います。
しかし、どんな漫画が、どんな国で受けるのか。
そう言った視点は必要ですので、そこは調べてみてください。海外だとナルトとワンピースでは、
ナルトの方が受けがいいとか、国内外で
受け方が異なります。宣伝志望の方は、
こういった視点が宣伝にも生かされるので、
把握しておきましょう。小説の海外進出においては
集英社文芸部が分析している記事が出ています。
ぜひ調べてみてください。
最後に、海外展開はメリットも多いですが、
海賊版が出回るリスクもあります。
こうしたことも頭の中に入れておいてくださいね。
- 女性雑誌の休刊について
これは出版業界全てに共通する問題です。
ファッション雑誌は、9割の確率で淘汰される可能性が高いです。発行部数も低いですからね。
最盛期は100万部近く売れていました。
それがいまや、好調と言われていても10万部。
コロナ禍もきっかけの一つかもしれませんが、
SNS が出てきた2010年代以降、ファッション誌の
売上げは低下するばかりです。
スマホでファッション情報を得ることが、当たり前になっているので、特に若い世代は、雑誌を読む
習慣がありません。ゆえに、ファッション誌のあり方も変わってきています。紙版よりも、デジタル版の方が相性も良くなってきているでしょう。
そんな背景から、下記のような事態に繋がります。
ではまず、Seventeenからいきましょう。
北川景子や桐谷美玲、広瀬アリス・すずなど、
数々の女優の登竜門とされてきましたが、いまやその影響力も虚しいものです。Seventeenのメインターゲットはティーンの若い子たちでした。しかし彼女らは、端的にお金を持っていません。ゆえに、収益のメインは広告費です。読者による購入費だけでは限度があります。しかし、コロナにより広告費の捻出は、かなり厳しくなってしまいました。
このような背景から、Seventeenは
『双方向のコミュニケーションの場』を提供する新しいメディアの形として、生まれ変わり、
下記のようなwebサイトを提供しています。
めちゃくちゃ苦戦してそうです。
『双方向のコミュニケーションの場』とありますが、双方向が何を示すのか分りませんでした。
てかこれ、何で儲けているんでしょうね。
集英社AD NAVIによれば、セブンティーンの
ターゲットは、おしゃれやメイクが大好きな高感度なリアル女子中高生たち。この世代に強くリーチさせるために、デジタルにシフトしたようです。
読者世代にもっとも効果的に情報が届けられるYouTube ・Instagram ・X ・LINE ・TikTokをこれまで以上の活用を目指して、情報のハブになる
というわけですが、どうなんでしょうか。
ちなみに、リニューアルのポイントは
以下の通りだそうです。
Seventeenが展開している様々なSNSコンテンツがわかりやすく閲覧でき、ユーザーのアクセスを促進させるデザインにしている。
画像、動画をメインのコンテンツとしているため、ビジュアルを最大限に活用できる構成に。
各SNSでのコンテンツを楽しんでもらうように、すぐにアクセスいただけるようなUXを実現
うーん。双方向なのかなぁ…
本当に恐れ入りますが、苦戦していそうです。
というかすごく個人的な意見ですが、Seventeenは
まず改名からすべきです。韓国アイドルがSEOで
トップに出てきます。ジャンルは違えど、
ターゲットとする世代は同じです。
個人的に、まずはここから、変えたほうがいいと
思いました。偉そうにすみません。
分からなすぎて個人の意見を記載しました。
誰か教えて。
というわけで、Marisolに行きます。
こちらは収益構造も明確です。
いわゆるメディアEC(ECに独自のwebメディアを
付加したもの)です。Seventeenよりは
ほんの少しインスタのフォロワーは多いです。
アパレルって意外に、ターゲット層をはっきりと
明確にはしていないので、働く40代という具体的な設定は分かりやすいです。Marisolについては(Seventeenもそうですが)、この流れには納得しています。何故なら現代は、もう女性のほとんどが働く時代になったからです。女性が働かない時代は終わりました。ゆえに、他雑誌との差別化が難しくなってきたのだと思います。働く40代で区切る必要がなくなってきたからです。世の女性の多くが、
働いているので、40代がターゲットに入ると、
自ずとオフィス系のファッションも入ります。
雑誌的な立ち位置はBALIAやeclatに任せて、
ファッションを購入するプラットフォームを
Marisolで担保しておこう。
こういった流れですね。
ちなみにMarisol、めーちゃめちゃ私は好き。
というか楽。コーディネーションで考えると
何を組み合わせればいいか、ファッションって
分からないじゃないですか。ZARAのサイトを見たら、ZARAの服で組み合わされているでしょ?
だから個人的にはありがたいですね〜
もう少しUIを分かりやすくして欲しいけど。
では、次にMOREについて見ていきます。
さて、2023年1-3月の発行部数は以下の通り。
NON・NO(1971年創刊、8万8333部)
MORE(1977年創刊、10万部)
LEE(1983年創刊、13万5000部)
SPUR(1989年創刊、5万9000部)
BAILA(2001年創刊、6万8500部)
MAQUIA(2004年創刊、8万9333部)
eclat(2007年創刊、8万2500部)
なぜかMOREが季刊誌になりました。
比較してみると、部数は他雑誌より多いです。
これだけ見れば、購入数はさほど重要視されていないことが明白ではないでしょうか?
購入数より、影響力の方が大事ってわけです。
インスタのフォロワー数を見ると、MOREの
フォロワーは他雑誌に劣りますよね。
販売部数で雑誌を評価する時代は終わっているのです。『MORE』の読者は幅広く、それだけに部数も集英社女性誌の中では上位ですが、広告がなかなか集まらないという弱みがあったというこです。
どうすればいいんですかね。
一つ考えはありますが、結構冴えている内容なので
言いません!盗られたくないので。
というわけで、皆さんでぜひ考えてみてください。
さて、集英社編はここまで。
この会社の強みはレベルの高い育成力とIPだと
私は思っています。これは、どのジャンルにおいても言えることです。ぜひ参考にしてください。
では、次回は講談社編でお会いしましょう〜