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「なんで早稲田じゃないんですか?」と東京出身者に言われた田舎育ちの私

私は国立大学出身です。
理由は家の経済的な問題で、「国公立じゃないとダメ」と言われていたから。
ついでに言えば、地元の高校は絵に描いたような国公立第一主義
私立大学は私にとって存在しないのと同じでした。

能力はというと、典型的なド文系人間。
数学が大の苦手で、当時、センター試験(今は共通テスト。以下同じ)は
7割取れれば御の字。
英語が一番得意で、センターは200点中188点。
国語や世界史などの文系科目も85%くらいは取れていました。


時は過ぎ、2024年。
職場の同期Oくんと雑談していたときのこと。
彼は東京出身で、中学受験で私立の中高一貫に入学。大学も都内の私立でした。
田舎育ちの私からしたら、「これが都会の進学のやり方!」と感動し、
迷惑なほどに根掘り葉掘り聞いていました。

そのとき、彼から
「さろじーにさんはなぜ〇〇大学に?」と聞かれ、
「国公立じゃないとダメだったからです」と答えました。
すると彼は言いました。
「あーそういうことですか!そんなに英語が得意なら、なんで早稲田とか上智に行かなかったんだろう?って思ってたんですよー!」

早稲田。上智。

まったく縁がなかった大学名を出され、戸惑いました。
でもすぐに考えました。

もし自分に私大の選択肢があったら、そういう大学に行けたのかもしれない。

自分の足を引っ張る科目に手こずって第一志望の大学に落ちるくらいなら、
得意科目だけで勝負できる私大のほうがよかったのかもしれない。

ただの「たられば」なことは分かっています。
だけど、18歳のころの自分にそんな選択肢を見出してくれたOくんの言葉が
とても嬉しかった。

Oくんは都会の人で、しかも私立の学校の出身だから、私立だから受けないという感覚がない。
でも田舎の私にとって、私立というのはすごくお金持ちの子が行くところだと思っていました。

今、何の疑問も持たずに国公立を目指している方。
自分の得意科目だけで勝負したらどんな大学に行けそうか、確認してみてください。

自分には見えていなかった別の可能性があるかもしれません。


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