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美食の後はアートな街を巡る ー 美食の街 唐津への旅 ー

前回に続き、唐津市の中心街よりお送りしまーす。

今回の旅程は、

美食の街 唐津(からつ)を満喫しよう
上場(うわば)地域を楽しもう

旅の栞

でしたね。
川島豆腐店で、豪勢な昼食を満喫したアトは、アートに触れる旅。

旧唐津銀行へやってきました。

じゃーん!

説明しよう!
旧唐津銀行 本店と呼ばれる、この建物。正確には、唐津銀行は、その後合併し佐賀銀行となっている。そして、平成9年まで、佐賀銀行の唐津支店として活躍営業していた建物だ。

中央停車場(東京駅丸の内駅舎)をはじめ、日銀本店、大阪市中央公会堂などを設計した辰野金吾(出身:唐津市)が、監修した建物。(設計は、弟子の田中実)

師匠である辰野金吾に敬意を払いつつ、田中実の個性も出した作品。魂は細部に宿る。観ているだけで、ほれぼれしてきます。


それでは

ふだんなら、キョロキョロしていると、怪しまれる(笑)
銀行内部をたーーっぷり、写真でお届けしましょう!

こんな窓口で預金をおろしてみたいよね~


無機質な、某名古屋のメガバンクでは、いつも冷たくあしらわれているオイラですが、ここには温かみがあります。


建物内部の柱頭には、アカンサス(地中海原産の植物)があしらわれている。建物外周の外庭にも、アカンサスが植わっていた。おっされー


待合室(ホール)は、こんな感じ。

左側がさきほどの預金窓口
と、アカンサス柱頭

ゆったりとした時が流れる待合室。
ここなら、のんびり本でも読みながら、待てそう。


裏側に回りまーす


通常なら、関係者以外立入禁止な窓口の裏側、なんだか悪いことをしている気分。小市民なぐなぐ。

開かずの金庫は、ありませんでした(笑)


2階にあがりまーす


柔らかな冬の日差し


VIPのおもてなしをする部屋
縁のない世界

絨毯が汚れないように、床はビニールカバーで覆われていましたが、調度品は当時のまま。唐津は、炭鉱の街でもあった。貴重な無煙炭が活躍した暖炉。確かに、最初の建物全景写真をみると、煙突があるよね。

そして、厚みが均質ではない、往年の硝子が残る高窓。窓からの歪んだ景色が、ノスタルジーを誘う。

お隣には、呈茶の準備をするための配膳室と、なぜか屋上へ登れる螺旋階段。

いちいちオシャレ


電灯のスイッチも意匠たっぷり


そして、この建物

なんと入場無料!


入場無料で喜んでいるオイラは、
VIPルームに無料で案内されたことの無い庶民(涙)


スイッチひとつ、室内灯ひとつひとつに魂が込められている作品は、観るものを圧倒する力をもっていた。今日、コスパ重視のビジネス銀行に、こんな建物がつくれるのだろうか。

時間に追われ、遊び心を楽しむ余裕を忘れてしまう日常。いつも、タビは遊び心を忘れちゃいかん! と、思い出させてくれる。


そして、唐津は、辰野金吾の他に、村野藤吾、曽禰達蔵ら一流建築家を輩出している。街ぶらしていると彼ら所縁の案内板にも出くわす。唐津はアートな街なのだ、あっと驚いたでしょー

不思議とミュージシャンを輩出する街、お笑い芸人を輩出する街ってあるよね。才能はもちろん、環境って大事なんだなと思う。


◇◇


本日はここまで、

さーて次回は、
唐津市の中心街から、少し離れ、呼子よぶこに向かいまーす。

美食の宿、アートな宿へ、遊び心を求めて・・





つづく…

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