良き伝統
2024年 5月31日(金)
昨日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
「クロースやベンゼマがしてくれたことを僕も若い選手に伝えたい」ヴィニシウスが語る
(記事全文…)
レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールは、チャンピオンズリーグ(CL)決勝へ向けて意気込みを語った。
今シーズンはラ・リーガ優勝、スーペルコパ・デ・エスパーニャも制したレアル・マドリー。CLでも準々決勝で昨季王者マンチェスター・シティを下し、準決勝ではバイエルン相手に見事な逆転劇で勝利を収め、2年ぶりの決勝進出を決めた。6月1日に控える決勝戦では、ドルトムントと激突する。
2年前の優勝の立役者となったヴィニシウスだが、今季もCL9試合で5ゴール5アシストとチームを牽引してきた。レアル・マドリーにとって史上最多15度目のCL制覇へ受け、『UEFA.com』で思いを語った。
「このクラブのためにプレーできるのは最高なんだ。このユニフォームを着てピッチに立てること、最高の結果を手にできること、2022年の決勝で得点できたこと……本当に嬉しかった。でも、僕はさらに多くを望んでいるよ」
「もちろん今回のファイナルについて考える必要があるし、常に次の試合のことを考える必要がある。この試合に向けて準備しないといけないし、素晴らしいシーズンの締めくくりとなる重要な瞬間に向け、しっかりと準備しないといけない。でも、このファイナルの後もさらなるトロフィーを勝ち取りたいね」
また、ヴィニシウスはピッチ外でインスピレーションを受けたレジェンドたちについても語っている。
「ペレやコービー(ブライアント)、ロナウド(ナザーリオ)、(マイケル)ジョーダン、レブロン(ジェームス)、クリスティアーノ(ロナウド)。僕の好きなスポーツのすべての世代から選手を選んだ。中でも、ペレは僕たちの王様だ」
「ロナウドはブラジルのスターで、レアル・マドリーでもプレーした。彼は僕に最高のことを教えてくれたし、何か教えたいことがあればいつだって電話をかけてきてくれる。彼の最高の能力はGKとの1対1、彼との会話の後で僕は成長できた。そして今、1対1の場面ではいつだって冷静になれる」
恩師カルロ・アンチェロッティ監督を「彼は僕のためにすべてのことをしてくれた。自信を与えてくれたし、とても良い関係を築けている。毎日ピッチ内外でさらに多くのことを教えてくれている」と称えたヴィニシウスは、レアル・マドリー加入後に精神的にも成長できたと明かした。
「僕にはいつだって成長するための意志があったけど、ここに来てから、すべてのトレーニングで良くなることを決してやめず、常に勝利を望む偉大な選手たちやレジェンドたちの考えが移り始めた。今、僕はさらに成長するためにできる限りすべてのことをやっている」と話し、ベテラン選手から大きな影響を受けたことを明かした。
「僕はベテラン選手たちから多くのことを学んでいる。僕の成長に助けになることだし、いつも僕が話すよりも彼らの言葉を聞きたいんだ。ピッチ上だけではなく、ピッチ外でも大切なこと。ルカ(モドリッチ)やトニ(クロース)、カリム(ベンゼマ)といった選手たちが僕のためにやってくれたことを、僕も近い将来できるようになるだろう。彼らは冷静さや経験を僕に伝えてくれた。僕はそれをこのスカッドにやって来る若手に伝えることができる」
👉チャンピオンズリーグ決勝を控えたレアル・マドリードのヴィニシウス…。
そのヴィニシウスのこの記事コメントから、いろんなことが推測出来そうです…。
まずはそのチャンピオンズリーグ決勝戦について…。
彼の言葉…
「さらに多くを望んでいる…」
「つねに次の試合のことを考え…」
「そのための準備をしっかりとする…」
「もちろんこのファイナルにおいても…」
「そしてこのファイナルのあとにおいても…」
この彼の言葉から推測するに…
チャンピオンズリーグ優勝はもちろん大きな勲章ではあるが、それだけでなく、それに限らず、すべての試合やリーグ・大会に貪欲に勝ち続けたい…。
勝つつもり…。
勝って当たり前…。
レアル・マドリードでプレーする以上は…
そんな意識が見て取れます…。
恐らくそれは…
このヴィニシウスだけでなく、他のすべての選手たちが持っている意識なのでしょう…。
そしてこれが…
レアル・マドリードに受け継がれた…
「考え」であり「意思」であり「意識」…。
それがレアル・マドリードの「伝統」となってベテラン選手から引き継がれています…。
レアル・マドリードが大きな舞台に強いのは、どんなに大きなタイトルが掛かっていようが、そうでない試合と同じように常に同じようなメンタルで試合に臨めるところにあるのかもしれません…。
そういう観点から考えると…
約12年ぶりのチャンピオンズリーグ決勝戦に臨むドルトムント…。
彼らにとってはまたとないビッグチャンスですが、そんなドルトムントの選手たちのメンタル的な観点から考えても、レアル・マドリードにその部がありそうです…。
そして次に…
そのレアル・マドリードの“強さの秘訣”が…
ヴィニシウスの次の言葉から覗えます…。
「レアルの先輩であるロナウドとの会話の後で成長できた…」
「(監督が)自信を与えてくれたし、ピッチ内外でさらに多くのことを教えてくれている…」
「レアルに来てから偉大なレジェンドたちの考えが移り始めた…」
「良くなることを決してやめず、さらに成長するためにできる限りのことをすべてやっている…」
「ベテラン選手たちから多くのことを学んでいる…」
「僕が話すよりも彼らの言葉を聞きたい…」
「彼らが僕のためにやってくれたことを、僕も近い将来できるようになる…」
「僕はそれをこのレアルにやって来る若手に伝えることができる…」
このレアルのベテランと若手との関係…。
そしてそれを見守る監督やクラブの会長を含めた関係者たち、そしてレアル出身のレジェンドたちOBとの揺るぎない繋がり…。
その絶妙な関係とその良い循環・連鎖を常に途切れることなく保ち続けているところに、そのレアル・マドリードの“不動の強さ”があるのかもしれません…。
そんな『レアル・マドリード愛』という揺るぎない“クラブ愛”を中心にしたそれを核とするチームづくり…。
そこにどんなスター選手がやって来ようと…
その『レアル・マドリード愛』に従いひれ伏す“クラブ愛”が育たなければ、またその代々引き継がれる“ベテラン選手としての役割り”を担う人間性が育たなければ、そのレアルでプレーするに値する選手にはなれないのかもしれません…。
そういう観点から考えると…
永遠のライバルと言われているバルセロナの今の状況は、そんなレアルの足元には及ばないと言えるかもしれません…。
今のバルセロナは…
選手と監督との確執…
監督と会長との信頼関係…
そしてクラブによる監督や選手たちに対する扱いなど、どれをとってみても、そこにレアルのような“クラブ愛”を基にした団結力と信頼関係が見えません…。
すべてが「自分本意」で「自分だけ」「今だけ」な人たちとなってしまっています…。
そんな良い環境・循環・連鎖のない今のバルサでは、いくらその素質を持った先輩でありレジェンドである監督が来ても、一人ではどうすることも出来ないのではないでしょうか…。
そういう意味でも…
今のバルセロナが…
この今のレアル・マドリードに追いつく可能性というのは、当分先の話になるのではないでしょうか…
またもう一つ…
この観点から注目したいのが…
今後レアル・マドリードに加入するであろうエムバペのその動向…。
現在の世界最高レベルの選手の一人である彼が、そのレアルに合流したとき、彼がその『レアル・マドリード愛』を育み、今までのレジェンドたちと同じようにそれを核としたチームの一員として謙虚にチーム一丸となれるかどうか…。
この記事にあるヴィニシウスのように…
クラブやベテラン選手、そしてレジェンドたちをリスペクトして、その“素晴らしい伝統”を受け入れ引き継ぐことが出来るかどうか…。
エムバペのレアル・マドリードでの精神的な成長が見られるかどうかに注目です…。
そんな…
「自分だけ」ではないエムバペ…
そんな…
「良きベテラン」「良き先輩」「良きレジェンド」への仲間入りができるかどうか…。
そこが…
彼がレアル・マドリードで活躍できるかどうか、成功できるかどうかの分かれ道かもしれません…。
このチャンピオンズリーグ決勝戦を最後に、レアルのベテランの一人であるトニ・クロースがレアルを引退します…。
その今後のレアルを主に牽引するベテランの筆頭がモドリッチとなるでしょうが、そのモドリッチと共に、そのエムバペの指導を誰がサポートして行くのか…。
そんなところにも注目ですね…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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