地域創生…
2024年 9月25日(水)
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山の「厄介者」が漁業の町を救う? 磯焼け進み減る資源…放置林の竹で海の環境を改善、新たな特産づくりに挑む 阿久根
(記事本文抜粋…)
漁業の町として知られる鹿児島県阿久根市で近年、海藻がなくなる磯焼けが進み、特産のウニをはじめとする漁業資源の減少に悩まされている。そんな環境を改善しようと、従来は廃棄処分するしかなかった“厄介者”を活用する動きが広がってきた。海を守る助っ人となるか注目を集めている。
5月初旬、阿久根新港周辺の海に、木の枝や竹の束が次々と沈められた。海藻の代わりにイカの産卵場所となる「イカシバ」だ。
古くから漁に使われてきたが、投入した北さつま漁協青壮年部や市の目的は、産卵環境を整えて漁業資源を増やすこと。2008年から毎年、ウニ漁の繁忙期を終えたこの時期に取り組む。
これまでの間伐材や雑木の枝といった材料に加え、今回初めて市内の放置竹林で伐採したコサンダケを使った。投入してすぐにイカが集まり、8日後には竹の枝葉にたくさんの卵が確認された。産卵期が終わる7月下旬に引き揚げるまで、代わる代わるイカが卵が産み付けたという。
漁協などによると、竹のイカシバは卵が付くのは早いが葉が落ちるのも早いため、使用できる期間は短い。一方、木の枝は耐久性に優れるものの、イカが寄りつくのに時間がかかる。両者を混在させたことで、例年より効率よく産卵場所を提供できたとみられる。
■市内で調達
放置竹林の竹でイカシバを作る案は、市の会合での林業関係者らの発言が発端だった。市内には所有者が高齢になって手入れができず、荒れたままの山や農地が増えているといい、「竹を伐採して販売する仕組みができないか」と市農政林務課の所崎慎也林務係長(44)は思案している。
現在はイカシバの材料を市外で調達してくる漁師もいる。所崎係長は「市内で買うことができれば、林業の収入増につながり、イカが増えると地元の新たな名物になるのでは」と思い描く。肉食のイカは小魚を食べることから、「海藻を食べ尽くす魚を捕食してくれたら」と期待する声もある。
一方で「地元の山で自然に生えたものなら、安心して使える」という思いもある。以前、大企業から「魚礁を提供したい」と申し入れがあったが、中身は使い古して廃棄された鉄くずなどだと分かり、断った経緯がある。「海を汚すわけにはいかない」との気持ちも強い。
■足元の資源
今回の竹は山あいの田代地区の竹やぶを伐採した。無償提供した中野秀明さん(72)は「周囲は高齢者が多く、土地を使う予定もない人がほとんど。林業者や漁業者の役に立つならうれしい」と話す。だが、竹は硬いので草刈り機でも切りにくい上に、草のつるが絡みついたものも多く、やぶから運び出すことも容易ではなかった。作業の負担軽減が課題として残る。
阿久根市の「たからのまちマネージャー」として林業部門の助言を行う長野麻子さん(52)=東京都=は「山の栄養が川から海に流れ込み、プランクトンを育てる。遠回りでも山や森を管理することが、海の環境改善につながる」と訴える。最近は足元の資源を見つめ直し、地域で活用する流れがあるとして、「現代のライフスタイルに合うよう工夫しながら進めてほしい」と話した。
👉日本の各地域というのは…
間違いなく「たからの宝庫」と言って間違いありません…。
海や川にお山…。
そこに棲むたくさんの動植物…。
そしてたくさんの自然素材…。
それらを護り…
それらを上手く活用させてもらうことが…
わたしたち人間の生活を豊かに送る資源となります…。
そんな“持続可能”な地域創生が各地域で盛んに行われる日本国であって欲しいですね…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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