肩こり歴20年の私が教える本当に効果のあるケア方法/肩ガチガチの方必見!
私を長年悩ませ続けた疫病神のような存在・・それが肩こり!ここには私と肩こりの長い長い歴史を綴っています。
結果だけ知りたい人は結論パートだけお読みください。
★私と肩こりとの歴史
・中学生ですでに症状が出始める
現在38歳の私。思えば私と肩こりとの歴史は中学生時代に遡ります。明確な自覚症状はなかったものの、既にこの頃には肩こりの症状が出始めていました。なぜなら母と一緒に行ったマッサージ店でお遊びみたいな感覚で肩を揉んでもらったことがあり、そこで肩を揉んでもらうのって気持ちいいんだなと思った記憶があるから。ただこの時の私は、この肩こりが今後の私の人生を大きく苦しめることになろうとは予想だにせず、ただノホホンと毎日を過ごしておりました。
・大学生でノートPCを手に入れる
大きな転機となったのは、大学生になってノートPCを手に入れたことでした。私はこの指先1つで世界と繋がることのできる文明の利器の虜になってしまい、昼夜を問わず検索をしまくったのです。おまけに私はこのタイミングで一人暮らしを始めたため、周りに注意をしてくれる人もいませんでした。適度な運動をしなさいとか、たまには目を休めなさいとか、そんな至極真っ当な忠告をしてくれる人がいれば、当時それを受け止めることができたかどうかは別問題として、30代以降の状況もちょっとは違ったのだろうか、とふと思ったりします。
・社会人になって肩こりと頭痛が慢性化
そして決定打となったのは、なんと言っても社会人になってオフィスワークを始めたこと。業種は何回か変わったものの、激務であり、長時間パソコンと向き合う仕事ということは共通していました。こんな生活を続けるうちに私の肩こりは悪化の一途をたどり、30歳になる頃には肩こりから来る頭痛が慢性化。今にして思えば明らかに日常生活に支障がでるレベルだったのですが、あまりにも慢性化していたため、もはや何が普通の状態だか分からなくなっていました。
・ついに仕事に支障をきたし始める
こんな風に完全に感覚が麻痺していた私でしたが、何もしないで手をこまねいている訳ではありませんでした。一応マッサージ、整体、病院の肩こり外来などには行ってみたのです。ただどれも芳しい効果は得られず・・かかるお金も決して安くはなかったので、いつの間にか行かなくなってしまいました。何をしても治らないと半分自暴自棄になっていたある日、ついに私の体は限界を迎えます。肩こりから来る頭痛がついに頂点に達し、仕事に支障をきたし始めたのです。常に頭に霞がかかったような感覚になり、ミスを連発・・このままでは本当にまずい!私の心にエンジンがかかったのは、まさにこの時でした。
・筋トレやりたくない!
実は私には肩こりによいと分かっていながら、頑なに避けていたものがありました。それは筋トレ。なぜかというと・・ジムという空間が怖かったのです。ジムで筋トレしてる人って基本的にストイックで、体形も引き締まってカッコいい!私みたいに自分に甘々で、どちらかというとプヨプヨした体形の人がおいそれと足を踏み入れられる空間ではありません。何より調べたら、筋トレって十分な効果を得るためには週3回以上が推奨されているというではありませんか!ハードルが高すぎる!でも仕事に支障がでるのは困る!苦悩する私が藁をもすがる想いで始めたのが、加圧トレーニングでした。
・加圧トレーニングとは
加圧トレーニングとは腕や足に特殊なベルトを巻き、血流を制限した状態で行う筋トレのことです。この方法ならより短時間で効果的にトレーニングを行うことができ、何より負荷が少ないので体力がない人でも無理なくトレーニングできるというではありませんか!これはやるしかない・・ということで私は加圧トレーニング教室の門をたたくのでした。
・加圧トレーナーとの運命の出会い
私の通ったジムは専属のトレーナーがマンツーマンで指導してくれる方式を採用していました。私の担当は50代くらいの女性のトレーナーさん。この方は当時30代前半の私よりおそらく20歳程度は年上なはずなのに、非常にきれいな体形をキープされており、さらにいつも笑顔で溌剌とした印象。このとっても素敵なトレーナーさんが、まるで姉のように時には厳しく、時には優しく、筋トレ初心者の私を指導してくださったのです。
このトレーナーさんの素晴らしかったところは、私の大好きなお酒を安易に辞めろと言ってこなかったことです。理論的に言うと筋トレにお酒は絶対ダメなのですが、私の弱い心とレベルを見抜いて、逃げ道を作ってくださった!次元を落としてでも私の肩こりを治そうとする姿勢はまるで菩薩です!先生、本当にありがとう!先生がいなかったら今の私はここにいません!
・加圧トレーニングが劇的な効果を発揮し始める
初回のトレーニングはそれはひどいものでした。どのくらいひどいかというと、普段使わない筋肉を短時間で酷使した結果、トレーニング後1時間程度手が震えて物を掴めなくなったのです。
ただ、トレーニングを続けるうちに、それもなくなり、3カ月を過ぎるころには頭痛を、6カ月を過ぎるころには肩こりの症状を感じることはなくなってきました。そして1年を過ぎると、まるで羽が生えたように体が軽くなり、10代に戻ったかのように活力が湧いてくるのを感じました。体重は大して変わらないものの、明らかに体形も引き締まりました。やっぱり筋肉って大事なんだな、避けてきたことに向き合うのって大事なんだなと痛感する出来事でした。
・妊娠と夫のタイ赴任帯同が決定
こうして一生加圧トレーニングを続けていこうと心に誓う私でしたが、人生はそんなに甘くありませんでした。妊娠が発覚。それと同時に夫のタイ赴任が決まり、加圧トレーニングを続けられなくなったのです。当初は赤ちゃんが産まれたらまた現地で加圧トレーニングをやっているジムを見つけようと気楽に考えていたのですが、なんと私が住む町には加圧トレーニングをやっているジムがないことが発覚!私は新たな岐路に立つこととなりました。
・私の誤算
加圧トレーニングが続けられないと分かっても、私が楽観的でいられた理由は2つありました。
1つは帯同を機に仕事を辞めたこと。肩こりの根本原因は仕事のストレスと長時間パソコンと向き合う生活習慣だと思っていたので、これがなければ肩こりは軽くなるだろうと思っていました。
2つ目は赴任先のタイではマッサージが日本の1/4~1/5程度の価格で受けられること。ここまで安ければ結構なスパンでマッサージ店に通うことができるので、特に筋トレはしなくても大丈夫だろうと高を括る私。
・・ですが、これは全て誤算でした。なんと仕事を辞めても、マッサージをどれだけ受けても、効果は一時的で、産後のダメージも相まって私の体はあれよあれよと加圧トレーニング前の状態に戻ってしまったのです。
・ついに頭痛が再発、病院の整形外科に駆け込む
そして娘が1歳8か月になった頃、ついに頭痛が復活。育児というのは体力勝負な一面もあるため、このままでは今の私の仕事の1つである育児に支障がでると危機感を感じる私。マッサージでは埒があかないと思ったので、ひとまず近くの総合病院に駆け込みました。
整形外科の先生によると、これは典型的なデスクワーク症候群の症状であるとのこと。仕事してないのにデスクワーク症候群・・と思いましたが、もう私の体には長年の蓄積でありとあらゆる毒物やらなんやらが溜まってしまっているのでしょう。とりあえず薬を渡すから、それを飲んで様子を見てみましょうと言われ、その日は家に帰りました。
・薬が劇的な効果を発揮
結論から言うと、薬が劇的に効きました。処方されたのは、痛み止めと肩の血流をよくする薬だったのですが、これが見事な効果を発揮し、頭痛がすっとなくなったのです。ただこれは薬による一時的な効果であることも、長年の経験から私は分かっていました。一生薬に頼り続けるのもなんだかな・・と思った私は、ひとまず近くの鍼灸院に行ってみることにしました。
・タイ人鍼灸師との運命の出会い
我が家の近くにはいくつか鍼灸院があるのですが、ここの鍼灸院を選んだのは、Googleマップの評価が高かったことと、前に店の前を通りかかった時にチラシをもらい、そこに日本語でのメニュー記載があったからです。忖度のないGoogleマップの評価が高いということは本当に腕がいいのかも、そして日本語記載があるということは日本人ウェルカムの店なのかも、と思って行ってみることにしたのです。
実際に行ってみると、鍼灸師の先生はタイ語、英語、中国語を操るトリリンガルであることが発覚。日本語も現在勉強中ということで、ごく簡単な内容であれば日本語でのやりとりが可能でした。
さらに鍼の打ち方もとても上手で、うまく痛点を避けて打ってくれるため、全く痛くないのです。体を触っただけで体の悪いところズバリ言い当て、さらにこことここの神経が繋がっているからと、私が思いつきもしない場所に鍼を打つことで、症状を緩和。まさにゴッドハンドです。
そしてこの先生の何がすごいかって、会うたびに日本語が上達しているのです。当初は9割英語で会話していた私と先生ですが、今は9割日本語で会話しています。本当に優秀で勉強熱心な方なんだと思います。こうしてこの先生に絶対の信頼を置いた私は、今でもせっせとこの鍼灸院に通い続けています。
・現在の状態
凝りが全くないとはいいませんが(むしろ触った感じは固いのですが)、頭痛はありません。慢性病は何でもそうですが、一気に完治を目指すより、まずは日常生活に支障のないレベルをキープするということが大切だと思うので、鍼は私には有効だったと思っています。
★結論
・結局どの方法がおすすめ?
→加圧トレーニング
結論から言うとこれが一番効いた!ただしジムに通う費用が万単位と高いのがネック。週1回30分のトレーニングで効果を得ることができましたが、慣れてくるまでトレーニングの最中はめちゃくちゃつらいので、仕事に支障がでるという追い詰められた状態じゃなかったら、私は続けられてなかったかも。でも断言します!頑張る価値はある!
→病院の整形外科
これが一番短時間で効果を得られるので、緊急を要する人はひとまず駆け込むべし!ただし薬物治療の場合一時的な効果しか得られない可能性があるので、そこは理解すべきです。薬物治療で効果がない場合、ブロック注射など次のステップに進むこともできますが、思ったような効果が得られないことも多々あるようです(実は私も過去一回打ったことがあるのですが、効果は1か月ほどしか続きませんでした・・)
→鍼灸院
薬を使い続けるのが怖い人、西洋医学で思ったような効果を得られなかった人におすすめ。痛みの除去には効果的でした。ただ日本だと割と費用が高いから、めちゃくちゃおすすめかというとそうでもないかな。。(タイでは1回2000円程度で針が打てます)
・何より大切なのは施術者の腕の見極めと自宅ケア
私がなにより伝えたいのはこれです!
どの方法も施術者の腕の見極めに失敗すれば、逆に症状が悪化することもあるし、自宅ケアを一切せず家でダラダラすごしていれば、効果は半減します。
という訳で、私が20年間の肩こりとの闘いで得た見地を下記に公開します!
・医師、トレーナー、鍼灸師の腕の具体的な見極め方
施術者の腕を見極めるためには、こちらからの働きかけが必要です。
「私の症状の原因は何だと思いますか」
「プロの目から見て、どういった方向性で治療していくのがいいと思いますか?」
この質問に対して、はぐらかすようなふわっとした答えしか返ってこない人はダメです。ただ単に知識がなかったり経験不足だったりするのかもしれませんし、悪質なケースだと治療期間を伸ばしてお金儲けをしようとしている可能性も考えられます。あらゆる可能性が考えられる場合でも、こういった可能性があると具体例をいくつか示し、ある程度の道筋を示してくれる人を選びましょう。
また、少し通ってみてなんだか効果がでないなと感じた時に、下の質問をしてみるのもおすすめです。
「私の症状は通常どんな方法で治療するのが一般的ですか?」
「(返答が一般的な方法と今の治療法が違った場合)今の治療法とそれが違うのにはどんな意図がありますか?」
優秀な施術者であれば、この質問に素人でも分かるように的確に答えてくれるはずです。まれに口下手なだけで腕は本物である方もいらっしゃいますが、そういった方についていくのはこちらの精神力、見極め力が問われるため、自分にそれだけの知見と覚悟があるのか冷静に判断しましょう。
・おすすめの自宅ケア
効果を最大限にするため、やはり自宅ケアも大切です。
ポイントは継続できる簡単なものを選ぶことです。
以下に私のおすすめをご紹介します。
理学療法士の先生のチャンネル。
効果を即実感できるという点において、この先生は頭一つ飛びぬけていると思います。騙されたと思って一度やってみてください。
眼、肩、頭痛と幅広く効くので、私はこれが一番好きです。
音楽に合わせて踊る系。全身運動は肩こりに効きます。
これをやる気力がない日はラジオ体操でも十分!
ツボ押しも割と効きます。隙間時間でやれるのがいい。
テレビを見ている時間でステッパーを踏む。
意外と続いたのがこの方法。明らかに血流がよくなって体が軽くなるし、普通に歩くのとは違う筋肉が鍛えられるのもよかったです。
ただし、2歳児の子育て中の現在、私にゆっくりテレビを見ている時間はありません・・子どもの手が離れてきたらまた始めたい。。