はじめての、その先へ #38 沖縄のコショウ、ピパーチを収穫する
庭で育てているピパーチが、今年の夏からよく実をつけるようになり、毎日少しずつオレンジ色に熟した実を収穫している。
ピパーチ(和名ヒハツモドキ)は、コショウ科のつる植物で、石垣島をはじめ八重山地方では民家の塀などに生えているのがよく見られる。生の葉を細切りにして沖縄な炊き込みご飯、じゅーしーのトッピングにする他、実を潰して加工したものは沖縄そばにかける調味料となり、石垣島の八重山そば屋さんには必ずこのピパーチが置いてあるはずだ。葉も実もほのかに甘くスパイシーな香りがする。
石垣島ではピパーチの栽培を広めようという運動?がある。我が家のピパーチも、2年前に無料配布されていた苗を頂いて育てているものだ。深緑の肉厚の葉で見た目は反日陰を好みそうな雰囲気だが実は日当たりを要求する植物で、日陰に植えた苗は枯れてしまったが、日なたに植えたものはぐんぐんつるを伸ばし、葉のサイズも大きくなった。
ピパーチの実は、一度にたくさんは収穫できないが、赤くなったら都度摘み取って冷凍している。1キロ単位で買い取ってくれるお店があるそうなので細々と取り溜めているのだ。ピパーチの実は軽く、なかなか1キロに届かないが、この秋の加速度的成長を考えると、年末までにひょっとしたら達成できるかもしれないと期待している。熟した実がないかチェックしては少しずつ収穫する毎日だ。