はじめての、その先へ #30 自家栽培したパイナップルの実を収穫する
7月、石垣島はパイナップルやマンゴーが収穫時期を迎え、ファーマーズマーケットや直売所で採れたての果実が並んでいる。
マンゴーはやはりお値段が高めだが、パイナップルは品種によっては300円くらいから美味しいものが手に入る。産地ならではの贅沢だ。
毎年、買って食べたパイナップルの頭の上に生えたヘタというか葉っぱ、クラウンを培養してポット栽培にするということを続け、数十個の小さなパイナップル苗を育てている。
今年、ついに石垣島移住4年目にして、大きく育った二つの初代苗に花が着いた(はじめての、その先へ 第22話でご紹介しています!)。毎週液体肥料をやって実の成長を見守ってきたが、握りこぶしくらいの大きさになったところで、少し実が黄色くなってきた。ということは、もう大きくはならないのか、、、
意を決して、黄色くなりかけの実を一つ収穫してみた。
実の下から茎を切って収穫する。実が小さいからか、茎は剪定鋏で簡単に切れた。初めてのパイナップル収穫体験だ。
手のひらに乗るかわいいサイズだが、形はちゃんとパイナップルだ。完全に黄色くなるまで追熟する。しかし、食べられる品質なのか、、?
そして数日後。パイナップルはオレンジ色がかった黄色になり、甘い香りを漂わせ始めた。香りが良いということは、それなりにパイナップルとして食べられるかも⁈
いよいよカットしてみる。クラウンはひねって取り外す。果実を切って、小さな可食部分を切り出す。
一口食べると、甘い!サイズは小さいが、味、香り、食感ともにふつうにパイナップルだ。感動的ですらある。3年間、育ててきて良かった。
食べたパイナップルのクラウンは乾かしてから水栽培にする予定だ。ひょっとして、その挿し芽栽培のパイナップル苗から再び実ができたりしないだろうか、などと無限パイナップルを夢見ている。