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【振り返り】怪人何面相だか(業界あるある)
(過去記より抜粋)
〇日は朝一番に、法務省の成年後見担当に電話。ただ、電話したのが代表だったので、成年後見担当は電話対応が1時間後だと告げられ、待っている時間もなかったので、代わりに東京家庭裁判所に電話。とにかく、急いでいたのだ。私は「友人のおじいちゃんが認知症になったので、代わりに色々聞いてほしいと頼まれたヒト」に変身し、手続などについて色々聞きだした。書籍で調べて大体は把握していたが、諸々確認事項があったのだ。
11時に予定していたお客さんは、1時間遅れて来所。実際に依頼された仕事のお話の確認の前に、初めてのお客さんなので、自己紹介をしたかったらしく、話をとにかく聞いた。悲しい話やら、小説で読んだことしかないマルボウの話など、ずいぶんと多岐にわたった。
話はまだ続きそうだったが、時計を見ると14時20分前だ。14時には次のお客さんが来てしまう。何とかお引き取りいただき、14時からのお客さんとは、未だ解決しない株式処分の話と、それに関連する成年後見制度の話をした。
やっとお客さんもお帰りになったら、建設業のお客さんの会社解散の件で今回組むことになった、税理士先生から電話がくる時間に。それぞれに余裕を持たせていたので何とかなったが、それにしても目まぐるしい忙しさだ。一対一で話を聞くのも、ドカンと疲れるものだ。
夕飯をざっとかきこみ、書類を3通作っている間に、別のお客さんから電話があり、30分くらいお話で作業は中断。その後も別の書類を作っていたら、いつの間にか時計を見ると、日づけが変わっている。本を読もうとしたら、すぐに舟を漕ぎだしたので、諦めてベッドへ直行。ヘトヘトだ。
タイトルだが、例えばこの日は私は先に書いたような立場のヒトに変身したが、他にも「父が建設業の許可を取りたいと言っているヒト」になったり、はたまた自分が「監理技術者の資格証明書を持っているヒト」になったりと、イロイロなヒトに変身して、電話をかける。別に違法でもないし、時と場合によっては、シロウトの方が、役所などの人はより親切に教えてくれることも、ある(でも本当に時と場合による)。
今後も私の変身は続くだろう。行政書士だと身分を名乗って話すときは緊張するときもあるが、変身して話をしているときは「ホーリツ・ド素人」になりきれるので、結構、ラクなのだ。それに、多分、いつも行政書士じゃなくて、たまには変身しないと、身がもたないんじゃないか、って気もするのだ。