近くの農家市場(ファーマーズ・マーケット)へ行こう
カナダ 西海岸の町、バンクーバーでは、5−9月の夏が、ファーマーズマーケットの本番。今年はコロナの影響で縮小や人数制限してますが、それでも植物はどんどん育つし、農家の皆さんは出荷に大忙し。(写真は、海のアスパラガス、と言うバンクーバーの自然栄養野菜。自然の塩味がしっかりついてるから、軽くオリーブオイルで炒めただけで美味しい。5−7月だけの期間限定の旬の味です。原住民、1st Nationの野草探しの人の店で買っています)
私も、自宅にコミュニティガーデンというか、もはや共同の畑がある、City Farmer(なんちゃって農夫、農婦)です。
写真は、うちの畑。花とケール(キャベツ系の青菜)が、昨年のこぼれ種で自生してます。誰かが、ソーラーエネルギーで動く小さな噴水を設置してくれたから、ちょっとおしゃれになりました。有志でお世話しているこのガーデンで、オーガニック(有機)では、ケール、スイスチャード、ほうれん草、いろんなハーブ、リュバーブ、そして今年はラズベリーと種無しぶどうが食べ放題できそう。
有機のラズベリーって、1パック5−7ドル(400−600円)するんですよ!高いんですよ!でも作ればタダ!!と言う恵まれた夏です。
それでも農家市場、英語でファーマーズマーケットに行く理由は?
+Local,Seasonal, Fresh、つまり
地元ならではで、旬で、新鮮
な農産物や手作り食品
が手に入るから。
+野菜や手作り食品への愛を込めて作っている、中小の有機農家さんや食品製造業の起業家たちと出会えるから
+私はシェフだから、基本なんでも自分で手作りできる。けど、1人分ではめんどくさいもの、まとめて作った方が美味しいもの、新しいアイディアフードなどに出会えるから
です。これは、旅に出ても同じこと。食に興味がある私としては、旅の一番の目的は、その土地ならではの食材と料理に出会うことだから、ファーマーズマーケットは絶対にのぞきます。
ちなみに私がカナダ に移住しちゃったわけは、とある取材旅行で来て、ソルトスプリング島まで水上ジェットで飛んで、そこのローカルの有名なファーマーズマーケットを見ちゃったこと。その農産物もですが、生産者、加工者さんたちの生き生きとした楽しげなエネルギーとライフスタイルに、引き寄せられました。
日本の田舎の、道の駅や漁港、朝市なども素敵ですけど、カナダ のファーマーズマーケットは、やっぱり「おしゃれ」なんです。若い30−50代が中心で、美健楽なごはん、ベジタリアン、ビーガン に目覚めてる若い国だから、でしょうか。
日本でもカナダ より数年遅れて、若い働き盛りの人たちが、都会でのファーマーズマーケット開催や、田舎でも町おこしを兼ねて、生産者の顔の見える市場づくりを進めているよう。スーパーやコンビニでは感じることができない、できれば自然な有機農法で作られた、本物の野菜や食品を買いに、農家市場(ファーマーズマーケット)へ行きましょう。
バンクーバー市内のファーマーズマーケットは
この団体が運営してるところが市内で大きいです。(こちらのサイトより引用)https://eatlocal.org
緑の3つが大きいところ
黄色の2つとWest Endが小さめ
West Endはあまりいいベンダー(出店者)が入らないので、私は行くのをやめました。土日のどっちかで緑の3つの一つに行き、水曜にメインの小さいマーケットで買い足しをする。
それ以外の、有機でない普通の野菜類は、
+Sunriseマーケットという、バンクーバーのシェフ御用達(多分半分以上のシェフが通ってる、野菜のアウトレット店)や、
自然系スーパーに行きます。Whole Foodsはなんちゃって有機でお高いので、あまり行きません。アメリカ人向け、Cityヒッピーや観光客向け、かな。
有機野菜はバンクーバーでは普通のものより、2−3割高い程度だから、1人分で量の少ない私は全部有機でもいいくらい。でも有機野菜にも執着しすぎないよう、味があまり変わらない野菜はスーパーの安売りとかでも買います。Sunriseは、ひっそりと有機野菜のアウトレットもやっているので、今度特集レポートしますね。一般人でも入れるのに、ちょっと危険と言われてるエリア、旧日本人町にあるので、知らない人、怖がっていけない人がいるのが残念です。地元の空気を読めば、怖くないのよー。
農家市場(ファーマーズマーケット)の運営団体の雰囲気(使命感やエナジー)にも注意しましょう
私は、この大手ファーマーズマーケットマーケット運営団体のボランティアをやったこともあって、ちょっと嫌な目に遭いました。また設立者やってる人たちも知ってるのですが、その人たちの「ビジネスで稼ぐぞ」エナジーはあまり好きじゃない。このマーケットは結構人気で出店希望者が多いので、出店したい人たちを選別する、上から意識が強いのです。出店者とボランティア立場の私からしたら、ちょっと違うな、と言う感じ。
でも出店してる人たちは良いひとたちがほとんどで、友人も多い。だから、行きますけどね。できれば、運営者も感じの良い、生産者の立場に立ってくれてボランティアにも親切な、
+UBC大学の小さな市場や、
+バンクーバー郊外の町の市場などをおすすめします。
日本でも世界でも、旅に行く先々で、地元の生産者と話せる農家市場、ファーマーズマーケットへ行くのが楽しみ。
東京では、
草分けの、渋谷だか青山の国連大学前のファーマーズマーケット(定期)
恵比寿ガーデンプレイスのファーマーズマーケット(不定期)
が、高いけどおしゃれだし、運営団体の空気もいいですね。
国連大学前のファーマーズマーケットを始めたのは、ものづくり学校やら廃校を利用したオフィスやホテルと言う街づくり、町おこしをしている、黒崎さんという人。この人にも、アメリカのポートランドで偶然出会って、東京でも会えました。こういう「ファーマーズマーケットを日本で根付かせる」使命を得て実践してる人は、英語的なスピリチュアル用語で、「ライトワーカー」(光へ導く人)と言うのです。こう言う人たちがタネをまいて、世界を変えていく、変わっていく。黒崎さんはちょっと変人だったけど、面白いエネルギーがある人でした。その話も、また機会があれば書きたいと思います。
とまれ、
農家市場、ファーマーズマーケットにいきましょう!
そんな小洒落たもん、うちの田舎じゃ、ないよ?
と やさぐれた方。ものは言いよう、表現一つでイメージが変わって気づいてないのです。うちの田舎も沖縄、鹿児島方面ですが、そんな島々やど田舎にも、必ずあるんですよ!おいどん市場や、地球畑、大隈のユクサ(廃校小学校を利用したホテル)などなど。沖縄だと、農連市場とおばちゃんたちは消えてしまったけど、第一ホテルの朝食は引越し先で健在だし、いい隠れ「市場」もたくさんあります。新しいところでは、ハイウェイの道の駅も発達してるし、東京移住組がおしゃれな自然食カフェを次々に開いてくれている。
農家市場を見つけるためのキーワードは、道の駅、自然食品店、有機野菜
などかな。これらでググってみて、出てきたお店に行ってみましょう。自然食にこだわる人が必ずいて、そこから美健楽、美味しくて健康的で楽しい気分で育てられ作られた野菜と農産物、または料理につながる人や道へ出会えます。
コロナ太りと不安を消すには、美健楽な食材で気楽に自炊して、体気心を軽くしましょう。自己免疫力を上げる云々、と言う理屈も必要ですけど、何より軽やかな気分が大事。料理や食べることに興味がない、嫌い、と言う人も一定数いるのは存じてますが、食べることは一生付きまとう。だったら適度に楽しく、料理もこなせるようになりましょう。
その第一歩が、農家市場、ファーマーズマーケットでのお買い物。ジャンクやホルモン漬けの肉、農薬まみれの安い輸入野菜からは得られない、自然のエネルギーが食べ物からもらえますよ。(有機でなくても、旬で新鮮で、地元の農家さんが自分らも美味しく食べてる農産物は、美健楽です)