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三角持ち合いとは

三角持ち合いは、株価チャートのパターンの一つで、特定の期間にわたって株価が徐々に安定したレンジで動くことを指します。このパターンは、買い手と売り手の間で一致した価値観が形成されつつあり、市場が新たな方向性を模索している状況を反映しています。三角持ち合いには「昇三角形」「降三角形」「対称三角形」の三種類があります。

  1. 昇三角形: これは、上昇トレンドの中で発生しやすいパターンです。このパターンでは、株価の安値が徐々に高くなっていく一方で、高値はほぼ一定のレベルを維持します。これは、買い手が徐々に強くなっている兆しとされ、上方向へのブレイクアウトが期待されます。

  2. 降三角形: 下降トレンドの中でよく見られるパターンで、高値が徐々に低くなり、安値はほぼ一定を保ちます。これは売り手が強くなっている兆しであり、下方向へのブレイクアウトが予想されます。

  3. 対称三角形: このパターンでは、株価の高値が徐々に低くなり、安値が徐々に高くなります。これは、買い手と売り手がほぼ均衡している状態を示しており、上方向または下方向へのブレイクアウトが起こる可能性がありますが、どちらに動くかは不確実です。

これらのパターンは、投資家やトレーダーが将来の市場動向を予測する際に役立つ重要な指標となります。しかし、どのパターンも100%の確実性を持つわけではなく、他のテクニカル分析のツールや指標と併用することが推奨されます。


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