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猛暑の夏、岩手県内の産直を巡る:紫波ふる里センター(乳神様)・ともちゃん

一ヶ月少し前の話をしよう。人生で初めて上部内視鏡検査をした日の帰りのことだ。

焼けるような日差しを受けながらの運転だったため、適度に休憩を入れる必要があった。車内の冷房をかけてもまるで冷えない日だったからだ。盛岡から沿岸へと向かう道中には幾らか道の駅や産直がある。

たとえば3年ほど前の記事で書いた青麻神社の近くにある「道の駅紫波フルーツパーク」。そして、この日訪れた「紫波ふる里センター」だ。

乳神様が祀られている産直・紫波ふる里センター

紫波ふる里センター
お食事処

昔は食事処がなかった気がしたが、現在は食事処がある。現在は、と言っても何せもう何年も紫波ふる里センターを訪れていない。恐らく営業を開始してから何年も経っているに違いない。この日は、生憎訪れた時間が悪く、ソフトクリームを買えるのみで、食事処の利用はできなかった。

乳神様①
乳神様②
乳神様の縁起(由緒)について

紫波ふる里センターの裏手には、乳神様が祀られている。乳神様と聞いても一体全体何の神様なのかと疑問を覚える人々が多いと思われるが、由緒として語られる昔話は深い悲しみを感じさせる内容であり、また神様として祀られるようになった経緯にはある種の納得感のようなものが感じられる。

不義の懐妊による追放は、現代においてあまり考えがたい非人道的な行為であるが、当時はそれほど珍しい話ではなかったのだろう。もっとも当時であってもそれが倫理的に問題ない話だと思われていたわけでなかろうが。

また、現代であっても命懸けの出産は、当時は比較にならないほど命懸けだったことを改めて思い知らされる。だからこそ余計に不義の懐妊だからと身を追われた話が一層不憫に思われてならない。

東屋
ソフトクリーム

紫波ふる里センターでは、ぶどう味を織り交ぜたソフトクリームを味わった。風情のある東屋を遠目に見ながら、猛暑の中で食べる甘酸っぱいソフトクリームの爽やかさは、とても心地よい清涼剤に感じられた。

遠野市で人気の産直・ともちゃんで雨宿りの時間を過ごす

ともちゃん①

紫波ふる里センターから沿岸部へと車を更に走らせる道すがら、遠野市の産直・ともちゃんに立ち寄った。先程までの快晴が嘘のように一転して空が曇り、大粒の滴を降らせた。山の天気は変わりやすい。そんな使い古された文句が頭の中を掠める。

ともちゃん②

入り口にはキッチンカーならぬコーヒーカーが訪れていた。

ともちゃん③

ともちゃんの店に入って奥へ進むとウッドデッキが目に留まる。ウッドデッキに腰を下ろすと山間の集落を一望できる。

ともちゃん④

山肌と川、ひっそりと町並みのコントラストは穏やかで、憩いの時間を与えてくれる。

ともちゃん⑤

駐車場には縁結びのもみじが植えられている。秋になると見事な紅葉を見せてくれる場所である。この日は、帰りにほんの少し立ち寄り、休憩を取っただけだが、秋には紅葉を見るために訪れても良いかもしれない。


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