M&A業界に転職する前に行ったMBAとUSCPAの比較について、10年以上経った今、再検証してみた
今でこそ、日本でもそこそこ市民権を得て来ている感じのUSCPAですが、僕が初めてUSCPAの勉強を開始した頃(2004年頃)は、知っている人も少なくて、
大学で、「アメリカの公認会計士の勉強しているんだ」と言うと、
「それってMBAって奴だよね?何かよくわかんないけどすげーな!!」
って、日本の司法試験目指している奴に言われたりして、「お前の方がよっぽどすげーよ」と思ったものでした。
まぁ、当時は知らない人が多かっただけですが、
基本的には、今も昔も、MBAとUSCPAを単純に比較するのはあまり意味がないと考えています。
当たり前ですが、MBA=経営学修士、USCPA=米国公認会計士で、全くの別モノです。前者は学歴、後者は資格と違いますし、勉強する内容も異なります。
一方で、自分のこれからの人生設計を行う際に、自らの目標として設定しているポイントへ向かう途中で、複数のルートが目の前に存在する場合に、それらの選択肢ついてそれぞれ、
と言う視点で検討をする場合には、比較が成り立つのではないかと考えます。その複数の選択肢が、たまたまMBAとUSCPAだった、というだけの話ですね。企業の設備投資をする際にシミュレーションをしたり、あいみつを取ったりするのと同じです。
更に言えば、
人の時間は有限であり、その大切な時間を投資することになるこれらの「学歴」や「資格」については、きちんと事前に納得が行くまでその意味を考える必要があります。
それこそ、「USCPA意味ない」とかGoogleで検索しなくて済むように…(最近このネタ多すぎですかね?)
そこで、今回は僕自身の転職時に行ったMBA留学とUSCPA取得の比較方法の詳細と、なぜそこからUSCPAを選ぶに至ったかという解説、
そして、それから約10年と少しが経過した今、実際に再検証と考察をしてみたいと思います。少しでもご参考になれば。
※なお、USCPAやMBA留学を薦めているわけではありません。ご自身の判断でお願いします。
M&A経験者へのインタビュー
さて、再び昔話に戻ります。
結局、学生の時はUSCPAに不合格になってしまいました(当時まだ紙の試験で、冬のアラスカまで受けに行きました)が、外資系の経理職に就職しました。
そしてその数年後、転職を考えた時に、海外MBA留学をするか、USCPAに再びチャレンジをするかで悩むこととなりました。
M&Aの職種を目指して転職活動を始めた頃(2009年)、未経験でM&Aの会社に転職することがいかに大変かということを、身をもって体験していました。
そこで、やみくもに受けまくって受けられる会社がなくなってしまう前に、少しでも、可能性がある方法を探ろうと、現役でM&Aに携わる人や、OBの人など、経験者に話を聞いてまわりました。当時、話を聞かせて下さった方々には本当に感謝しかありません。
このプロセスがなかったら、もしかしたらM&Aを諦めることになっていたかもしれないのですから…。
とにかく、当時は、どうにかM&Aの世界に入ってやろうと、必死でした。
当時のスペックでは圧倒的に足りていないことが明らかであったため、何等かの武装(投資)が必要と考えていて、当時はMBAかUSCPAの取得で一歩踏み出せる可能性があるとの仮説を持っていました。
そして、経験者の方々に、以下の質問をしていました。
MBA留学とUSCPAの比較検討(当時)
当時得た情報を自分なりに解釈すると、以下のようになりました。
①MBAへ行けば、IBDへ行ける可能性は?
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