『ワールドブルー物語』ネーミングセンス
「よぉ、新人くん」
「あ、蒼林さん おはようございます」
この人はホントにいつも爽やかだな。
「ところで、護身術サークルは楽しんでるかい?」
「もう、身体中バッキバキですよ。いつも暴漢役やらされてるんですから。受け身だけは上手くなりました」
マジでそこらじゅうにアザが出来てる。
「まあ、受身は基本中の基本だからね。今後 おおいに役に立つさ。それで 新人くん以外にも新人は入ったかい?」
「なんだか ややこしくないですか?」
新人くん以外の新人て…
「ああ、ごめん。蒼森くん以外には新人は?」
「可愛らしい女の子が居ますよ!小花さんて言うんですけど、部署は教えてくれないんです。蒼林さん、知ってますか?」
「小花…? どういうことだ?」
最後はささやく様に言った。
蒼林の顔が険しくなる。
「え、何ですか?」
「あ、いや、何でもない。知り合いと同じ名前だったからね。でも彼女はウチの社員じゃないし、別人だ」
「そうですか…。ああ、そうだ。別人と言えば蒼身さんて、急にスイッチ入りますよね。熱くなると言うか」
「守ね。あいつは本当に護身術が好きだからね。こないだも『護身術は天職だ』って言っていたよ」
「蒼身さんは守さんて言うんですか」
蒼身守。確かに天職っぽい気がする…
「ところで新人くん、君の下の名前は?」
「僕ですか?あまり言いたくないんですよね」
「そんなに自分の名前が嫌いなの?」
「いえ、好きです。好きなんですけど、数年前からいじられる様になって…。おばあちゃんが付けてくれたんです。『蒼々と茂った森のように、大きく根を張り育つように』って」
「へえ。なんかステキじゃん。で?」
「で、『惜しい』とか『残念』とか『ちょいズレ』っていじられるんです」
「いや、そうじゃなくて名前は?」
「蒼森育根」
どうせ笑うんだろ。
「いいねえ!」
蒼林さんがニカッと笑う。
「それは確かに惜しいよね。なるほど、数年前からね」
なんだろ。この人の笑顔だと許せてしまう。
「育根くん、ところで出身地はどこだい?」
それ聞くのか…
まさか全部知ってて聞いてるんじゃないだろうな。
「…秋田です」
「秋田か!まさに惜しい!」
「そうですよ。全部ズレてるんです」
若干、不貞腐れて答えた。
もうこのネタは終わらせたい。
「じゃあ、蒼林さんのお名前は?」
「俺か?企業秘密だ。そんなことより、部長の名前知ってるか?」
華麗にスルーされた…
「蒼木部長の?いえ、知りませんけど」
「直樹」
「…そうですか」
どうリアクションしろと?
「ローマ字表記にしてみろよ」
ローマ字?
えっと、AOKI NAOKI。
「AOKIが2つ入ってる!」
「そう。AOKI N AOKI。真ん中の N は『の中の』って意味なんだとさ」
「はあ?『あおき の中の あおき』?漢の中の漢みたいな感じですか?」
「そうらしい。まったく意味は分からんが。本人は気に入ってるみたいよ」
ああ、そうですか…。
「ところで、育根くんw 今日のもぐもぐタイムは何にするwww」
…はいはい。
やっぱり許せないかも。
笑いたきゃ笑えよ。
そんなこんなで今日もワールドブルー株式会社は平和です。
196話目。
どうも、あおです😄
すっかりご無沙汰してしまいました。
ゆるく 長く のんびりと
がモットーのワールドブルー物語。
なぜか『青森と言えば、そだねー』が思い浮かんだんですけど、その時点でズレてた(汗)
今回も蒼林と蒼森の会話形式です。
劇的なストーリー展開はありませんが、小花さんの護身術サークル侵入は成功してたみたいです。
侵入を試みている様子はコチラ⬇️
蒼森育根が護身術サークルに入ることになった経緯はコチラ⬇️
あらゆる登場人物が交錯する
『ワールドブルー物語』って何?って方は⬇️
マイトンさん発信のウィークリーレター最新版!
ゆにさん発信のサイトマップも充実しています!⬇️
そして関連する記事は全てマガジンに追加していきます⬇️
物語を書くのが好きな
note初心者の方も歓迎です。
ワールドブルー物語に参加すると、参加者さん同士での「スキ」や「コメント」の交流や物語内での交流も楽しめます。
他の参加者さんも素敵な記事をたくさん投稿しているので、noteを続けるための分かりやすい情報も手に入れやすいと思います。
noteを楽しむきっかけにもなると思いますので、お気軽に参加してみてください。
#ワールドブルー物語
という訳で今回は、
楽しみ方は人それぞれ
って、お話でした。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
読んだ記念にハートマークをポチッとしていってください。
サポートもぜひ!
ではまた!
あおでした😆
サイトマップです
⬆️一覧表になっていますので、気になる記事があったら読んでみてください。
読んだらスキして❣️😆