『ワールドブルー物語』砂漠
突然、目の前の男が掻き消えた。
なんだ!?
消えたのは男だけではなく、路地裏の街並みも全てが消えていた。
今、俺の目の前には覆い被さるほどの砂山がある。
なんだ?
右手で銃を構えたまま、ゆっくりと振り返る。
あたり一面が砂だった。
砂漠…?
思考が追いつかない。
なんなんだ?
するとすぐ近くから、けたたましいエンジン音が聞こえた。
次の瞬間、砂山から一台のオフロードバイクが頭上を飛び超えて行った。
なんだ!?
着地と同時に砂粒と砂煙が全身を襲う。
痛っ!
たまらず、背を向け倒れ込む。
その直後、数台のバギーが砂山を駆け下りて来た。
ゴヅゴツしたタイヤが顔のすぐ脇を通過する。
恐怖のあまり、うずくまることしか出来なかった。
エンジン音が遠ざかると、無意識に止めていた息を吐き出した。
と、同時に激しく咳き込んだ。
口の中も服の中も砂まみれだった。
なんなんだ…
砂漠に居るのか?俺は…
夢では無さそうだった。
だったら、夢じゃなきゃなんなんだ?
一瞬にして、路地裏から砂漠へ移動した?
そんな事あるわけがない。
あるわけがないが、こうして今ここに居る。
なんなんだ?
改めて見渡してみる。
立ちはだかる砂山の向こう側は、ここからは見えない。
反対側、すなわちバイクとバギーが走り去った方は緩やかな下りだ。
まだ巻き上げられた砂煙が辺りを覆っている。
砂煙が落ち着いたら遠くまで見渡せそうだ。
とりあえず、砂山を登って向こう側を見てみるか。
手足を使って這うように登る。
高々数メートルがなかなか進めない。
やっとの思いで登りきり、視界が開けた。
…やっぱりか…
果てしなく砂漠が広がっていた。
絶望感に打ちのめされそうになりながら、冷静になれと自分に何度も言い聞かせる。
しばらくすると少しだけ落ち着きを取り戻した。
落ち着いたら、考える余裕が出来てきた。
まずは、今の状況を受け入れるしかない。
ここは砂漠だ。
砂漠にひとりきりだ。
水も食料も無い。
どうする?
少なくとも人は居た。
助けを求めよう。
ここに居て発見してもらえる可能性は低いだろうし、さっきのバイクとバギーを追うしかないか…
蒼里 運天は、ゆっくりと砂山を下り始めた。
214話目。
どうも、あおです😄
なんだか久々に楽しく書けました。
そして、久々のワーブルです。
アルロンさんのおかげです。
ありがとうございます。
はい。
今回のお話はアルロンさんの
【ソーシャリー・ヒットマン外伝14「蒼き路地裏にて」】
の外伝のようなものです。
この「路地裏」から消された蒼里 運天が飛ばされた先は、愛殺文が投下され砂漠と化した未来の日本。
イメージとしてはマッド・マックスかな。
ムキムキマッチョが、現代ではただのチンピラでも、生き残りを掛けた砂漠の世界では大活躍かも!?
って想像してたら楽しくなってきた。
現代では、愛殺文が投下されるまでの経緯。
砂漠では、投下された本当の理由なんかを描いたら面白いかなと。
あなたもぜひ参加してみてください。
参加費無料です(笑)
好きに話を広げちゃってください。
ところで、『ワールドブルー物語』って何?
って方はコチラを⬇️
今、どんな内容になっているの?って方は
マイトンさん発信のウィークリレター最新版を⬇️
追うのが大変!って方は
ゆにさんのサイトマップが分かりやすい⬇️
ビジュアルがあると更にイメージしやすい!
アルロンさんの【ビジュアル資料館】⬇️
そして、『ワールドブルー物語』に関連する記事はマガジンにまとめてあります。
フォロー必須です!⬇️
ちょっとペースダウンしていますので、
皆さんの参加をお待ちしてます!
物語を書くのが好きな
note初心者の方も歓迎です。
ワールドブルー物語に参加すると、参加者さん同士での「スキ」や「コメント」の交流や物語内での交流も楽しめます。
他の参加者さんも素敵な記事をたくさん投稿しているので、noteを続けるための分かりやすい情報も手に入れやすいと思います。
noteを楽しむきっかけにもなると思いますので、お気軽に参加してみてください。
#ワールドブルー物語
という訳で今回は、
いつも他力本願寺!
って、お話でした。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
読んだ記念にハートマークをポチッとしていってください。
サポートもお願いします!
ではまた!
あおでした😁