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優しくて自分を良く見てくれた話。
――これも今となっては昔の話。
なぜ、あの時の自分を少しでも評価してくれたんだろう。
当時、ある先生に対してちょっと苦手意識?があった。
あまり笑うことがなく、ちょっと失礼な態度もしたことも。
申し訳なかったと今も反省してる。ごめんなさい。
でも、そんな自分に対して愛想よく接してもらえた方だった。
何であんなことしたんだろう、周りと楽しく会話すればよかった。
その先生とは、国語の先生。
おもしろくいじられキャラ?で、優しく怒らない先生だった。
国語の授業も、おもしろい授業になるよう生徒達とコミュニケーションとりつつ笑いありの授業だったと思う。分かりやすく雰囲気よかった。
自分遅刻して音楽聞きながら調子乗って入室した時があった。
でも怒らず、入室時の自分を真似して笑ってくれた。
周りの生徒からすれば、何こいつふざけんなうざって思われたかも。
『ああー…(自分)さーん…!』
『あちゃー…!それは違います…!』
『iとoで…YO-!!👉😜👈』
『(自分)さんは、愛嬌があっていいですよね。』
どんな自分に対しても、愛想よく接してくた。
ものすごく悪態とった訳じゃないけど、怒らず嫌わないでいてくれた。
愛嬌があるって言われたことないから、正直びっくりした。
何で自分のこと褒めてくれたんだろう。言ってくれたんだろう。
見捨てなかったんだろう。嫌いにならないでいてくれたんだろう。
確か孤立してた時だったかも、触れずにいてくれたかな。
ありがたかった。良くみてくれて直接みんなの前で言ってもらえて。
――それから、徐々に普通に接するようになってきて。
小論文の質問、雑談、受け答えも愛想よくするよう気を付けるようになった。
ある日、面談で塾長にガツンと怒られた時があって。
教室に戻り荷物取りにいった途端、涙堪えきれず泣き顔見られた。
最悪…落ち着けと思ったのに上手くいかず消えたかった。
『…あれどうしました?大丈夫?何かあったら先生に相談して下さい。』
自然とさらっと言ってくれた。びっくりした。
優しい、普通にいい先生だって思えた。
ボロボロ涙こぼす姿見られたくなく知られたくもなくて消にえたかった。
荷物持ってさっさと帰宅した。帰り道涙が止まらなかった。
母に怒られるだろう、少し公園で休憩して落ち着いたら帰ろ。
帰宅した瞬間、母が自分の顔見て察したか何も言わなかった。
塾から報告されたようで、状況は分かっていたようで。
――あの時、孤立状態で自分悪者扱いされてた感じだったのに。
それでも、先生は自分に普段通り接して。誉め言葉まで言ってくれて。
否定や変に察しもしなかった。フラットに接してくれた。
若干見方?してくれたか分からないけど、とにかくありがたかった。
先生ごめんなさい。もっと打ち解けて愛想よくしてればよかった。
――もう、先生は覚えてないかな。忘れられてる。
国語の先生、元気にしてるかな。今も国語教えてるかな。
先生の国語の授業、もう一度受けてみたい。
もし再会することがあったら、会って謝りたい。お話もしたい。