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1990/02/03-2017/12/24


112+2


■■■■■!■■「大丈夫」■■■■、「いったん外で話しましょうか」


樟脳と出汁と鉄臭 「どうして」になんて答えたのだっけ私は


汽水域


汽水から遠ざかるほど澄むひかり 君はひとりで大丈夫だね


満ち潮のたびに押し返されいずれここにも居られない汽水域


清くなれば清くなるほど水底の澱みがよく見えて厭だった


真っ直ぐな川をつくろう 魚たち、水を綺麗にするために死ね


溢れだす流れのままに君のいるひかりのほうへ注ぐどろみず


大海はひとりきりには広すぎて誰かに傍にいてほしかった


泥濘もひとしくすくいとるひかり 君がいるなら大丈夫だね


かなしからずや


空や海どれにも染まずただよって君の眼(まなこ)へ還る ただいま


2017/12/24


あなたごと脱ぎ去るように春になる 宿命めいた夢路でしたね



君が空飛ぶようになる一瞬が永遠だった 泣けるくらいに


本記事は、桐崎が二次元で生きて死んでいったとある人物への喜怒哀楽をどうにかするためにつくった、これまでの短歌を(少ないですが)寄せ集めたものです。彼は少しまえの誌面で、おそらくほんとうのほんとうに最後であろう出番を終えました。頭がおかしくなるくらい彼のことを考え続けた数年間、とても楽しかったです。ありがとう。またなんかつくったらしれっと追加しとくね。

ほんとうにありがとうございます。いただいたものは映画を観たり本を買ったりご飯を食べたりに使わせていただきます。