病棟内で自分は双極性障害だと言いながら泣いた話
私は精神科で働く看護師をしている。
8月から9月に跨ぐ5連勤が終わり私は暗くなり頭が回らない状態になった。
それは急に訪れた。
いつも出来ていた仕事が急に出来ない。
楽しかった趣味が楽しめない。
友達とスムーズに話せない。
とりあえず頭が回らない状態。
私は何故こうなかったか分からなかった。
今までも気分が落ちた経験はあった。
でも、今回の気分の落ち込みは最長期間だった。
3ヶ月間真っ暗闇の中だった。
このnoteに最初に投稿した記事?はその真っ只中だった。
何度も不意に涙が出た。
何がこんなに私を辛くさせてるのか、何に悩んでるのか分からなくて涙した。
職場の人に様子が変だと気づかれ、原因を気づくべく話をしてくれた先輩もいてくれた。私に気づいた人はみんな優しい声をかけてくれた。
今でもとってもありがたかったなと思う。
そして、タイトルの日の話。
私はその日お風呂当番で介助が必要な患者の入浴介助をしていた。
強迫性障害を持つ潔癖症のおばあちゃんを入浴介助をした。
入浴が終わり自室の部屋に帰る際、今オムツをしなくていいからタオルを膝にかけて部屋に帰りたいと言われた。
私も部屋の方がオムツを付けやすいからそうしようとおばあちゃんの一言に乗った。
それが間違いだったんだろうか。
おばあちゃんが素のおしりのまま、ベッドに座った際に少しだけ便汁が着いてしまったのだ。おばあちゃんはそれを気づいてしまい、ベッドに座ったたままの状態で、
「あぁ、ついてしまった。便かもしれないから匂わせて欲しい。」
入浴の前に新しくラバーシーツを交換したから、私は少しだけだから大丈夫とおばあちゃんに言い聞かせた。
しかし、強迫性障害のおばあちゃんは
「嫌だ嫌だ、匂わせて。」 と。
もう私は何人もの入浴介助とおばあちゃんの対応で疲労が溜まっておりシーツ交換をする余力がなかった。
何度も言い聞かせようとした。
次第に涙が溢れた。涙は止まらなかった。
そこに女性の先輩が現れて声をかけてくれた。
「大丈夫?」
先輩は直ぐにシーツ交換とおばあちゃんにオムツを付けてくれた。
先輩にとても申し訳なかった。
私が仕事ができないこと、その仕事を担ってくれていることに。
ずっと私は泣いていた。
そして早めに昼休憩に行かせてくれた。
私は休憩場所についても号泣だった。
いつも食べれる昼ごはんに全然手をつけれなかった。
そこに同じ風呂当番の助手さんが来た。
その助手さんは、私がおばあちゃんの入浴介助をしている時に違う助手業務に行ってしまったのだ。
ほかの業務に行ってしまったことを謝りに来てくれた。
謝られると余計涙が出た。
全部私のせいだから大丈夫ですよと伝えた。
昼休憩を終えて詰所(ナースステーション)に戻った。
すると私がいちばん苦手としている男性の上司が声をかけてくれた。
またすぐ涙が溢れた。
詰所の端で話をした。
皆に声が聞こえる場所で。
「私双極性障害なんです」
とわんわん泣きながら上司に言い放った。
その場にいた後輩は聞いていただろう。
後輩にこんな姿をみせて情けないと思いながらも感情は抑えることが出来なかった。
上司は私が双極性障害だということをすぐ否定してくれた。追い詰められている時にそう言う子っているんだよって少し微笑みながら言った。
真っ暗闇の中を3ヶ月間経験し、私は外に出た。
普通の私に戻った。
今度、気分が落ちた原因や精神科薬を初めて飲んだ話をしようっと。
私の長い話を読んでくれてありがとうございました。