#73 作る味をイメージすること
こんばんは!
本日は、商品開発において大事なことの一つを書きたいと思います。
それは、「作る味をイメージすること」です。
どういうことだ??
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんがとても大切なことです。
よく企画段階では、「30~40代の女性に向けたリッチなミルクアイスを作ってほしい」といったような依頼がマーケティングや企画部から来ます。
正直、このままでは実際どんなアイスがいいのかわかりません。
バニラの味が強いほうがいいのか?ミルクの味が強いほうがいいのか?
甘さは?食感は?
商品開発者の視点からするとこういうことが気になります。
マーケティング部の人によっては、このような部分まで詳細を言ってくれる人もいますが、今回のターゲットはこの人で、こういった商品が欲しい!と少し漠然とした状態で話が来ることも多いのが現状です。
こうしたときに、もっとも重要なのが「作る味をイメージすること」です。
自分の中で何かしらの仮説を立て、いくつか味の傾向を振って試作品を作り始めます。
①バニラが強く甘さ控えめ
②ミルク感が強く甘さも強め
③etc・・・
このように、明確に自分の頭の中に作る味をイメージします。
なぜこの作業が必要かというと、この作業が無ければ、次の改良点がわからなくなるからです。
作ったものに対してもっと甘くした方がいいのか?など意見は出るのですが、目標がなければ何もできません。
自分なりのイメージでいいので、「作る味をイメージする」ことがとても重要です。
実は、入社当初はこれが出来ずに、やみくもに試作をしていました。
目標が無いので、先輩に意見をもらいフワッと改良をする。
これでは、いつまでたってもゴールにはたどり着きません。
そもそもゴールが無いのですから・・・
今は、しっかりと作るイメージを立ててから作っていますが、イメージをするためにはいろいろな味を知る必要があります。
これは、私生活を利用して色々なアイスを食べたりすることで身に着けました。
こういった地道な作業がとても重要な仕事です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
商品開発は華やかな仕事と思われることも多いのですが、内容は地味なことも多いのが実情です。
ただ、自分が作った商品を美味しいと言ってくれる経験は何事にも代えがたいことです。
美味しい商品を届ける!
これを意識して頑張ります!
それでは、また!