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情報を得ようとするのは、ちょっと特殊だと思う
現代において、情報の価値は低下しています。
中世ヨーロッパのような時代では、特権階級といった一部の人々しか持ち得ない情報がありました。市民の情報強いては知識を入手する経路は、狭かったです。そのため、情報をほかの人よりも得ることは、大きなアドバンテージになりました。
ちょっと前までの平成までは、その面影はありました。「私しか知らない情報を教えます」の情報商材が、ネットの海にばらまかれ始めた時期だからです。
しかし、人々がスマホを手に持つようになり、ネットがあって当たり前の世代の誕生、技術の発展によって、爆発的に情報を入手することができるようになりました。そのため、誰でも、簡単に入手できるものの価値(情報)は、どんどん下がっていきました。ある特定の人だけが知っている情報は、なくなったということです。
情報そのものの価値が落ちたことで、人々の情報への渇望は、薄まりました。Twitterやネット記事、YouTubeでダラダラ眺めてるだけで、処理しきれない情報を入手しているからです。
自分で検索しなくても、アルゴリズムが勝手に自分にオススメの情報を提供してくれます。さながら、中世における召使いが、つねに自分に仕えているようなもの。
自分から情報を得ようとする姿勢がなくなれば、ただ情報が羅列しているものは、読まれなくなります。情報を得てもなーんもメリットがない上、面白くないものを読む必要がないからです。
たとえば、観光地にある名所を説明している案内板。あれを読む方は、どれくらいいますでしょうか?事実を淡々と書いてあるだけで、面白くないでしょう。美術館とかの展覧物にある説明書きも同じです。文字を読むより、作品を観る方が大半です。
つまり、価値の下がった面白みのない情報を読んでいる方は、ちょっと特殊だということ。
事実、日本人は、読書をしません。読書は、能動的に情報を入手する行為です。ぶっちゃけた話、本に書いてあることは、ネットにも探せばあります。若しくは、本の情報をネットに載せているのかもしれません(鶏が先か、卵が先かの話)。
さらにいえば、情報に知的好奇心が芽生える人は、その分、いろいろなことを受け入れやすくなります。大半の方がスキップする情報を得ているんですから、多様な知識や見方が身につきます。
というか、読書家の方は、あのつまらない案内板にも興奮すると思ってます。読んだあとの「へぇー」という、ちょっと博識になれた気分が好きなんですよね。
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