院試について少しお話しします
きょう正午ごろに院試合格発表があった。なるべく誰にも悟られないように午前中を過ごし、12時ちょい前になって一人でスマホを開いて確認した。自分の番号と、同じ研究室の他のメンバー全員の番号があった。ほっと一安心。受験番号は自分の好きな17ではなかったけど、思い入れのある数字になるような気がしている。
受かった後だから打ち明けられることだが、私の院試勉強は怠惰を絵に描いたようなダメっぷりだった。コロナにかかってしばらく休んだ時、YouTubeをひたすら見て時間を潰すことの愉しさに溺れてしまい、復帰して院試休みに入ってから数日は発熱時と同じような生活をしていた。
これをやっておけばいいとか頻出範囲とかの情報が少なく勉強の指針がイマイチ立てにくかったのもあるが、そんなこんなでやる気スイッチが入るタイミングが他の受験者よりおそらく十数日遅かった私は、結局詰め込み型の勉強法で今回もなんとか乗り切ることになってしまった。具体的にはこんな感じである。
*の科目では後期の範囲から問題が出たが、辛うじて暗記していた部分からの出題だったのが不幸中の幸い。とはいえ確実に解けなかった問題も複数あるし、開示前だからわからないけど全体としてはそこまでいい点数ではないような気がしている。
もう一つひどかったのは英語の勉強をほとんどしなかったこと。「英語ができないと落とされる」とあれほど口すっぱく言われていたのに、英語の勉強と言われると生物学関連の英単語200語程度、それも院試の数日前にようやく始めた有様だ。文法把握なんて大それたことは全くやっていないし、そもそも数回演習したところで己の英語力など変わるわけがないと勝手に思っていた。
英語を解く時間になると途端に不安になった。この単語がわからない、どうやって訳せばいいのかわからない。減っていく時間。とことん追い込まれて、私の特殊スキル「火事場の馬鹿力」が発動。急に文構造が把握できるようになったので事なきを得たが、少し寿命が縮んだような気がした。知らない単語はどうしようもないので推測するしかなかった。
面接も不安の塊だった。そもそも浮かれポンチの金髪で臨んだので、うちの教授曰く「何やっとんだコイツと思った」とのこと。面接は筆記試験の翌日に行われたが、どうやらすでに院試の結果を知っているらしく物知り顔で試験の出来を尋ねてくる。私は見ての通りの自信なし男なので自信のない科目を語った。結構事細かに聞かれたので、どれもできていなかったんじゃないかと邪推した。「高校の時とか、英語は得意な方でしたか?」という質問には、真っ直ぐとした目で迷わず「あまり得意な方ではなかったと思います!」と威勢よく答えたが、実際のところは精神ズタボロだった。
研究室に戻って一通り項垂れて、先輩方に励ましていただき、なんとか自分を取り戻して持ち直した。それでもさっきまで胃腸が弱ってまともに消化できていなかった感じがしていたので、胃にはこれからガッツリdigestion cycleを回してもらわないと困る。
何度か話が逸れてしまったけど、とにかく合格した。
今後大事な試験を控えた方、どうか私を見習わず計画的に勉強してください。お腹痛くなってしんどいので。
この土日は怠惰に過ごそう。今だけは自由。それではこのへんで。